いつも通り5時には起きた。予報では雨。今回はシャワーランを覚悟で来たが、せめて小雨になってくれることを祈りつつ支度をして、ホテルの朝食会場へ。
朝食はビュッフェ。しかもランナーのためなのかパスタがあったので嬉しかった。ビュッフェの鉄則はちょっとずつ取ることだが、それでも今日もかなりの満腹。
広い朝食会場にいるのはほとんどがランナー。まるでそこは合宿所の朝ごはん風景。
宿のシャトルバスで会場へ。雨なので無料でポンチョが配られたが、ワシはウィンドウブレーカーを着ていたので使わなかった。待機所の体育館は満杯。9400人も参加するからその賑わいはすごい。
小雨の中、9時にスタート。するとすぐに晴れてきた。おぉこれは楽しくなりそうだと期待した。みんな2kmぐらいまでにポンチョを脱いでいた。だがここでポンチョを捨てた人は後悔することになる。12km地点の池田湖の手前ぐらいから再び雨になった。
このコースは坂が多いからかなりつらいとは聞いていたが、3kmぐらいから早速長くて急な坂。少し下ってはまた坂の繰り返し。一番大きな坂を越えて下ったところに池田湖がある。ワシが通過した時は雨だったが、その後にファンランで姫が来た時にはきれいに晴れていたそうな(どういうこと?)。
そこからまた長い登り。そして14km地点ぐらいから長い長い下り。ここでペースを上げて貯金を作らないといけない。
平地に下りた時には気持ちよく晴れていた。素晴らしい景色なので写真を撮りながら走った。開聞岳がきれいに見えた。
22.5km~27.5kmはじわりじわりと長い登り。その後はちょこまかと登り下りがあるが、35kmで平地に下りてくる。ふうやっとこれで坂も終わりかと思うと甘い。36kmから急な坂が待ってる。これがすごい。ほとんどの人が歩くと聞いていたが、遠くから眺めると延々と歩く人の長い列。また雨も降ってきたし、ここは本当につらかった。
その坂を下りると、街に戻って最後の平地の4.5km。ここは楽かなと思ったが、今までの坂で体力を使い果たしたのでなかなかゴールに辿り着かない感じがした。雨はみぞれ混じりになり、びしょ濡れの上に気温も下がって、風邪ひくかもしれないなと思いながらへろへろでなんとかゴールイン。
ゴールした後、すぐに身体を拭いて着替えたが、しばらくは本当に寒かった。でも帰り支度をして外にでるとまた晴れていた。全く今日は忙しい天気だった。
今日はハードなコースなので完走だけを目標にしていた。だから一切時計を見なかったが、ゴールして時計を止めてみるとなんと自己ベストだった。そうは言っても人に言えるようなタイムではないが、自分としてはやはり嬉しかった。
シャトルバスで指宿駅に戻り、電車で鹿児島駅へ。社内はランナーで満員。座れた人は全員寝ていた。
この大会はアクセスが悪いのが難点。鹿児島に泊まって、当日電車かバスで来るのが正解かもしれない。次回はそうしよう。
鹿児島駅から新幹線であっという間に博多駅着。駅の地下でとんかつとビールで祝杯をあげてから帰宅。いやぁきつかったけど楽しかった!これは1回では終われない。あのコースは天気がいい時は最高のはず。それを是非体験したい。
「蟻の群れ」
開聞が 見守る苦悶の 蟻の群れ
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