「又三郎ほんとにあそごのわき水まで来て待ぢでるべが。」
「待ぢでるんだ。又三郎うそこがないもな。」
「ああ暑う、風吹げばいいな。」
「どごがらだが風吹いでるぞ。」
「又三郎吹がせでらべも。」
「なんだがお日さんぼやっとして来たな。」
 空に少しばかりの白い雲が出ました。そしてもうだいぶのぼっていました。谷のみんなの家がずうっと下に見え、一郎のうちの木小屋の屋根が白く光っています。
 道が林の中に入り、しばらく道はじめじめして、あたりは見えなくなりました。そしてまもなくみんなは約束のわき水の近くに来ました。するとそこから、
「おうい。みんな来たかい。」と三郎の高く叫ぶ声がしました。
(宮沢賢治 「風の又三郎」)

姫が招待状をもらったから行こうというので、お昼前に家を出て天神の「アクロスホール」へ。
合唱の市民コンサートだと思い込んでいたので、会場についてびっくり。室内楽の準備もされていて、ワシの大好きなチェンバロまである。ここでテンション爆上がり。
始まってみると合唱を含んだ本格的なバロックコンサートだったので思いがけない感動を味わった。
ワシはクラシックの中でもバロックが好きなので、まさに幸せな時間だった。

夜は酒盛り。最近、姫が野菜を干すのにはまってるので、今日は干し野菜でみそ炒めを作ってみた。食感がよく、味もよくしみるので干し野菜の料理はうまい。

「バロックコンサート」
バロックの 調べにとけて 夢うつつ

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