この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
5月
5月26日(日)晴れ
福岡市美術館のリニューアル記念ということで「これがわたしたちのコレクション」が開催中だが、それが今日で終わる。早く行かないとと思いながら結局最終日に行くことになった。

リニューアルということでどれだけ変わったかなと思いつつ入ってみると……え?どこが変わったと?と思うぐらい、変化がわからなかった。これだけのリニューアルにあんなに長く閉館する必要があったのか?ちょっと疑問に思う。

ま、それはさておき、「これがわたしたちのコレクション」というのは、つまり福岡市美術館が所有する、もっと言うなら福岡市が所有するコレクションの紹介というわけだ。一体どんなものを持っているのかというと、これがなかなかのものがあって結構ビックリ。ダリ、シャガール、ミロ、バスキア、ウォーホールなどがあるから見応え十分。40年以上かけて収集した数はなんと約16000点だそうな。今回はその中の約300点が見れた。全部見るのに結構時間がかかった。もうお腹いっぱい。これで200円なんておいしすぎる。



それにしても今日は暑かった。真夏の日曜だ。

「ダリ」

ご近所さん ポルト・リガトの 聖母かな

5月21日(火)晴れ
5月20日にニキ ラウダが亡くなった。70歳。

小学校もまだ低学年の頃、初めてF1マシンの写真を見てあまりの格好良さに魅了され、F1ファンになった。そして最初に覚えたドライバーの名前がニキ ラウダだった。群雄割拠の時代だったが、その中でも一際光っていた。
1976年ニュルブルクリンクでクラッシュ。大火傷を負い入院したにもかかわらずなんと6週間後にレース復帰したエピソードはあまりにも有名。

古いF1ファンにとってはまさに生ける伝説だった。F1が最高に面白かった時代の象徴が逝ってしまったことは残念で仕方がない。 ただ冥福を祈るのみ。



「312」

天上を 駆けるやニキの 312

5月12日(日)晴れ
掃除やら片付けやらまだまだ忙しいが、なんとか通常の生活に戻りつつある。
ランチは近くのイタリアン「アルバカーロ」に行った。初めてのお店だが非常においしかったので嬉しかった。こんなにおいしいイタリアンが近くにあるなら常連にならずにはいられない。

午後
はもろもろ新生活に必要なものを買いに天神へ。天気も良かったし気持ちいいウォーキングになった。

キッチンがようやく使える状態になったので姫の料理再開。夜は久しぶりに姫の手料理でビール。

休みの日に休めるようになるのはもう少し先だな。

「新居」

近隣の 探検楽しき 新居かな

5月9日(木)晴れ
今夜の外食は「わっぱ定食堂」。こういうお店の存在は晩飯を一人で食べる時に重宝する。これからたまにお世話になることだろう。

今日も食後に大濠公園へ。ストリートワークアウトをしながら3周走った。大濠公園が近いと遅い時間でもちょっと走って来ようという気分になれるので便利だ。今までなら9時過ぎるとちょっと走りに行くのがしんどかったから。ただ、大濠公園は1周たったの2km。3周しても6kmにしかならない。今までのように10km走れるコースをどうやって作るかが今後の課題だ。公園5周は飽きてしまう。

「新居」

外出の 時間とまどう 新居かな

5月8日(水)晴れ
仕事を終えて帰宅した後、姫と近くにある「ハイダル」にカレーを食べに行った。まだキッチンが料理できる状態ではないので今日も外食。お店には困らない場所なので外食が楽しい。

食後に大濠公園を一人でウォーキングした。習性というのは恐ろしいものだ。終わって帰る時に自分の家を通り過ぎてしまった。気付かなかったら高宮まで歩いていたかもしれない。ワシならあり得る。

まだ寝る時によその家で寝てるような感じがする。慣れるには時間がかかりそうだ。

「新居」

目が覚めて ちょっととまどう 新居かな

5月6日(月)曇りのち晴れ
昨日は一日箱詰めと掃除。そして今朝早くにサカイ引越センターが来ていよいよ搬出。荷物が出払った後、隅々まで徹底的に掃除して、今度は新居で搬入、片付け。

新居はけやき通りから細い道を赤坂緑地の方角に少し登ったところにあるマンション。通りから少し離れるし、裏は緑地だから中央区とは思えない静かさがある。ここを選んだ一番の理由でもある。鳥が多いので鳥の鳴き声が聞こえるのはありがたい。高原にいるかのように癒される。

まだまだ段ボールがあちこちに山積みだが、とりあえず寝るスペースの確保と風呂の準備をしただけで既に夜7時。
もう疲れたから今日はここまでということで、近くにある蕎麦屋「むらた」へ。まさに引越し蕎麦。疲れたせいか、ほっとしたせいか、ビールがうまいうまい。天ぷらもそばも最高にうまかった。

ということで今日から新生活がスタート。

「新居」

ひとの家に 泊まるがことき 新居かな

5月4日(土)快晴
ゆっくりと休んで、朝は遅く行動開始。まずは義母と3人で入院している義兄のお見舞いに行った。義兄と会うのもかなり久しぶりだった。

次は「のと里山海道」を北上して、「道の駅のと千里浜」へ。
海沿いの道を長く走れるのは北陸の魅力のひとつ。今日も快晴だったから最高のドライブだった。



「道の駅のと千里浜」でランチ。この道の駅がある羽咋市は街を上げて無農薬野菜に取り組んでいるらしい。なんと素晴らしいことだろう。素材が抜群だからランチも本当に美味しかった。

昼過ぎに金沢に戻り、駅で義母と別れて帰途に着いた。
快晴だったので帰りのサンダーバードの車窓は本当に楽しめた。

博多駅で夕食を済ませて帰宅。

ということで、100座目の登山を含む金沢の旅は無事終了。最高に楽しい思い出となった。
若い頃はよく姫とキャンプしていたが、ワシが独立してからは行かなくなって、テントも手放してしまった。今回のキャンプでその楽しさを思い出したので、また道具揃えてやってみようかなと検討中。

「金沢の山」

金沢の 山に目覚める 五十路かな

5月3日(金)快晴

5時に起きた。空は快晴。朝の空気は最高に気持ち良かった。





朝早くから従兄弟が合流。そしておじさんと2人で山菜取りに出かけた。
2人は朝飯がわりにビールを飲んでいたが、ここにいるとビールが水のように消費されるから面白い。ワシも一体何本飲んだことか。そしてなぜか山でのビールはあまり酔わない。

従姉妹はベースキャンプでのんびり。ワシと姫は近くを散策した。気温がかなり上がって暑かった。もし今日登山してたら中腹でバテたかもしれない。

昼前におじさんと従兄弟が戻った。収穫の山菜を従姉妹が料理して昼食。そしてまたビール!ビール!

昼過ぎにベースキャンプを出て帰途に着いた。ダム湖のボートは、
昨日は小雨だったが快晴の今日は最高に気持ち良かった。



ということで無事に登山&キャンプ終了。本当に感動的だった。一生の思い出になった。

戻って一風呂浴びてから、今度は兼六園へ。時雨亭でおばさんが働いてるので顔を見に行った。
ワシはかなり久しぶりの再会だが、おばさんが変わってないのに驚いた。おばさんは時雨亭で名物ガイドとして活躍してる。次回は客としてガイドの様子を見てみたい。





夜はもう1人の従兄弟が働いてる寿司屋のにぎりと、山で貰ってきた山菜で最後の宴。そしてまたビール!ビール! 今日だけで何本飲んだかな?

「自然に酔う」

とれたての 山菜炒めて またビール
風と日差しと 新緑せせらぎ 

5月2日(木)曇りのち雨のち晴れ
今日はいよいよ100座目の山にチャレンジする。
4時に起きて仕度して、山に連れて行ってもらうおじさん宅へ。 5時半ちょうどにおじさんと従姉妹とワシと姫の4人で出発。まずは車で犀川ダムまで。

犀川ダムで一緒に登る山男のKさんと合流。そしてなんとここからボートでダム湖を移動。これは新鮮な体験だった。 ダム湖で雨が降り出した。ボートを降りてかなり厳しい川縁の断崖をハラハラしながら通過したりしながらしばらく歩いてベースキャンプに到着。



ベースキャンプというのはおじさんが仲間たちと一緒に使うためにこの時期だけ作る大きな防水シートのテントのこと。その中に囲炉裏があり、奥には2人用のテントが2つ張ってある。囲炉裏が全体を暖めてくれるので極めて快適だった。



ここで荷物を少し軽くして、いざ100座目の山へ。
記念すべき山を金沢帰省中に登ることにしたのはいいけど、全く知識がなかったのでおじさんに選んでもらった。それが「高三郎山」。難易度の高い山で、片道5時間はかかるとのことだった。「朝早く出れば明るいうちにベースキャンプに戻れるやろ」とおじさんがいうので、かなりハードな山だと覚悟した。

おじさん、従姉妹、姫、ワシ、Kさんの順で出発。ワシら以外は本物の山のツワモノばかり。だからとにかくペースが速い!ワシらに合わせてスピードを落としてくれたが、それでも速い速い!おじさんは70代なのに急な坂もスイスイ登っていくから驚いた。山男のKさんも息切れ一つしない。山男たちの体力って一体どうなっているのだろうか?もうホントに必死の思いでついていった。

非常にバラエティのある山で、危険な沢を渡ったり、しがみつくような急な坂を登ったり、笹の藪、ロープにたよる崖っぷち、転落の恐れがある岩の稜線、ボルダリングで登るでかい岩など、とにかくまともな山道はほとんどなかった。





そして最後に待ち受ける雪渓。ここからは初めての12本爪アイゼンを装着。雪をサクサクと踏みしめながらアタック。これが最高に新鮮な体験だった。いかにも雪山にアタックしてますという感じで楽しかった。

そしてついに3メートルの雪に覆われた山頂に到着!苦しく危険だった分、本当に感動した。 登山開始時には雨だったのが徐々に回復し、頂上ではきれいに晴れて360度の展望を楽しめた。







簡単に昼食をとり、先に登った他の山男、山女の人たちと一緒に記念撮影してから下山開始。
この山は登るのも下るのもどちらもきつい。そして下りはさらに危険性が増す。姫が二度も転落しそうになって本当に肝を冷やした。





晴れ渡った空の青さに新緑の美しさが際立ってまさに目の保養。樹林を抜ける冷たい風も心地よかった。

体力を使い尽くしてなんとか無事にベースキャンプに戻った。登り3時間40分、下り2時間40分。ワシらが必死についていったので予定よりかなり早く戻って来れた。 「2人ともよぉついてきたな。この山に登れたことは人に自慢できるぞ」とおじさんに言われたのは嬉しかった。
苦しく危険だったが、まさに記念すべき100座目にぴったりの素晴らしい山だった。

まだ真っ昼間の3時ぐらいから早速湧き水で冷やしたビールを開けて、囲炉裏を囲んで宴会開始。なんだかんだと話は尽きず、楽しかった。





暗くなってから福岡市ではもう見られない満点の星を眺めることができた。あんなきれいな北斗七星は対馬以外では初めてかもしれない。

10時に2人用テントの中のシュラフに潜り込んで、湧き水と渓流の音を聞きながら眠りについた。

「高三郎山」

下は雪 上は青空 文句なし
100座目の友 高三郎山 

5月1日(水)曇り
朝8時に家を出て9時過ぎの新幹線でまずは京都駅へ。そこでサンダーバードに乗り換えて金沢へ。
電車で帰省は久しぶり。 さすがに新幹線はかなり混んでた様子。だがサンダーバードは意外に空いてた。
連日の片付けの疲れで新幹線では爆睡。

金沢に着いて義母と合流した。
それにしても金沢駅の大混雑には驚いた。なかなかまっすぐ歩けないほど。そして京都のようにいろんな言語が飛び交っていた。新幹線が来るようになってこれほど急激に変化するとは。もはやかつての静かな小京都ではなく、一大観光都市に変わりつつある。

買物してから姫の実家へ。 久しぶりにみんなで食事した。両親はますます元気そうで安心した。
明日から山なので早めに切り上げた。明朝はなんと4時起き!

「新幹線」

ふるきまち 都市に変えるや 新幹線