この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
12月
12月31日(月)晴れ
今年の主な出来事。

・去年の秋に福岡の施設に入った親父が一年の闘病の末、11月23日に亡くなった。人生を与えてくれた親父にはただ感謝あるのみ。闘病期間も含め苦労ばかりの人生だったからゆっくり休んで欲しい。

・頬の血管腫の3回目の手術をした。まだ完全ではないが、腫れはかなりひいた。もうこのへんで良しとするべきか、もう一度やるべきか迷い中。

・語学の勉強はなんとか継続中。イタリアに行った時にちょっとだけ会話ができたのがめちゃめちゃ嬉しかった。

・月間100kmランと筋トレ継続中。

・えしぇ蔵クッキングはパスタに関していえばだいぶ自信がついてきた。

・太ってきたので秋から3kgの減量開始。12月末に達成。

・「南九州登山と温泉の旅」は人吉の白髪岳へ。宿は「あゆの郷」。姫が米焼酎に目覚めた。

・ゴールデンウィークに波佐見陶器市へ。

・10月にイタリア旅行。まだ訪問してない州全て制覇するシリーズを始めた。今回はロンバルディア州とリグーリア州。ミラノに3泊、ジェノヴァに1泊。ダビンチの「最後の晩餐」を見れたことは一生の思い出。

・年末恒例の温泉は古湯温泉「oncri」へ。料理が素晴らしかった。

・登った山は「一尺八寸山」、「白髪岳」、「大船山」、「若杉山」、「米ノ山」、「前岳」、「中岳」、「沓掛山」、「天狗ヶ城」

・今年読んだ本で印象的だったのは、「シャーロック・ホームズ」全集を買って全作品を再度読み直したこと。世界最古の文学「ギルガメッシュ叙事詩」。ピエール・ルメートル、アーナルデュル・インドリダソン、ヘレン・マクロイ、マーガレット・ミラー、スティーブン・ハンターなどのサスペンスの傑作。ボッカッチョの「デカメロン」。山本謙一の時代もの。吉川英治の「私本太平記」全8巻。

つらいこと、悲しいことが重なった2018年だった。だがその分学んだことは多かった。親父の死を経験して自分を見直すことができた。そういう意味でも親父には本当に感謝。

(今年一年でお世話になった全ての皆様、特に親父がお世話になった施設及び病院の職員の方、介護・医療に携わる全ての方に深く感謝申し上げます。)

「五十年」

振り返り 何をしたのか 五十年
生きるかぎりは 何をかなすべき 

12月30日(日)曇りのち晴れ
食欲に関してよくモードという言葉が使われる。「カレーの動画を見たからカレーモードになった」みたいに使われるが、ワシの場合読書にもモードがある。本格推理モード、歴史モード、純文学モード、SFモードなど。
年末になってなぜかふとサスペンスモードになったので、いろいろと読み漁った。

アーナルデュル・インドリダソンの「緑衣の女」と「声」を読んだ後は、ヘレン・マクロイの「月明かりの男」、ピエール・ルメートルの「死のドレスを花婿に」。予め厳選してはいるが、どれも本当に面白すぎて夢中で読んだ。
そして今読んでいるのはマーガレット・ミラーの「まるで天使のような」。これも面白い。だがこの分でいくと正月明けに読むものがない。



また買わないといけない……。

「サスペンス」

書いてみたい とても書けない サスペンス

12月28日(金)雪のち曇り
ワシらには珍しくかなりの爆睡でなんと7時過ぎに起きてしまった。普段なら6時には起きて宿のまわりを散歩するのが恒例だが、今日はそそくさと朝風呂へ。

露天風呂につかってると、ひらひらと雪が落ちてきた。なんともいえない風情。冬の温泉最高。

朝食はビュッフェだった。夕べの食事の質が高かったので朝もなかなかの内容。和洋どっちもあったが、今回は和を選んだ。ビュッフェは食べ過ぎ注意だが今回はうまくセーブできたかもしれない。

11時までにチェックアウトすればいいので、朝食後はゆっくりできた。このまま帰るのは惜しいと思いながらギリギリに宿を出た。



古湯に来たなら帰りに「まっちゃん」に寄るのもお約束。買物してから帰宅した。それでもなんとまだ12時半。

「コスモ不動産」さんに餅を貰いに行って(これも年末恒例)、事務所に寄ってから帰宅。

「oncri」は部屋は普通だがその分安いし、料理と温泉は満足できるのでおそらく今後リピートするかもしれない。

「古湯」

一年の 不運も流す 古湯かな

12月27日(木)晴れ
今日から1泊2日で年末恒例の温泉旅行。今回は去年と同じ古湯温泉。
宿は2015年に天山に登った帰りに温泉だけ使ったことがある「oncri」を選んだ。去年の宿「山あかり」に行った時、帰りにここでお茶して、次回はここにするか、ともうその時点で決めていた。

仕事を終え、姫の勤務先まで迎えに行ってそのまま古湯へ。自宅からだと高速なしで1時間20分ほどで行ける便利さ。運転時間が短いのは本当に助かる。

「oncri」はアゴラグループのホテルなのでなかなかセンスがいい。そして料理に重点を置いているところもいい。それにぬるめのお湯の質もこれまたいい。そして安い。家族やグループで来るのもいいと思う。なかなか使えるお宿。

6Fの部屋は広くて快適だった。向かいの山がきれいに見えた。ぼーっと眺めていたい気分だったが、食事の時間が決まってるのでまずは風呂へ。



さすがに山間部は気温が低いので風呂が余計に気持ちいい。ぬるいからずっと入っていられる。ちょっとのぼせ気味になるまで浸かってしまった。

食事はイタリアン。なんとも芸術的で最高にうまい料理の数々に感動!これだけでも来る価値あり。どれも本当に楽しませてもらった。ワインもボトル1本空けてしまった。







ワインの質が良かったようで、悪酔いもせず早々に爆睡。

「スイーツ」

スイーツの 植木倒して アートかな

12月24日(月)晴れ
天気が回復したので散歩へ。我が家ならではのパワー散歩9.5km。あちこちお店を覗きながら足の向くまま。
高宮から六本松まで歩いて、「デイズ・カップ・カフェ」でお茶して折返し。

夕方は車でおでかけ。「黒猫屋珈琲店」でカレーを食べてから、「大名クロスガーデン」のクリスマスイブ礼拝へ。イブは毎年ここに来てるが、もう何回目だろう?今年は祝日だったせいか人が少なかった。

礼拝堂の天上を見上げてイタリアの教会を連想し、あぁイタリアまた行きたいなぁとか考えてしまって全然話を聞いていないワシ。神の恵みがあろうはずがない。

「礼拝にて」

御堂にて 心は遠く 海の果て
まだ見ぬ夢の チンクエテッレ

12月23日(日)雨

毎年恒例のクリスマスコラボディナー。今回はワシがパスタ、姫はメインとサラダを作った。
ワシが作ったのは姫がネットで見つけたレシピによるカリフラワーとオリーブのオイルパスタ。ただのオイル
パスタだが、カリフラワーを下茹でせずに炒めることと、薬品を使ってない上質のオリーブを使うことがポイント。材料に助けられてなかなかおいしかった。パスタはリガットーニを使った。



姫が作った豚肩ロースの赤ワインプルーン煮は驚くほどの絶品だった。海外の高級店で食べているようなレベルだった。おかげでワインのすすむこと!



ワインはロンバルディアの思い出に浸ろうということで、イタリアの「Santa Rita Rosso di Valtellina」。これがまた飲みやすくてうまいからぐいぐい飲んでしまった。



実に至福のクリスマスディナーだった。

「クリスマス」

材料に 救われ無事に クリスマス

12月17日(月)晴れ
先週の金曜日に年末年始の休みに読むための本として、アーナルデュル・インドリダソンの「緑衣の女」と「声」を買っておいた。以前、この作者の「湿地」を読んでその力量に驚嘆したから、休みにゆっくり楽しむにはいいかなと思って。ところが「緑衣の女」をちょっと読み始めると、面白すぎて土日で読み終わってしまった。先が気になって気になってついついそういうことになってしまった。
おそらく「声」もそうなるだろうと思う。年末年始に読むものは新たに調達しないといけない。



「謎解き」

北欧の 謎解きもまた 妙味なり

12月14日(金)晴れ
夕方、姫と合流して姫のピアノの先生のコンサートを聞きに行った
2年に1度開かれるコンサートで聞きに行くのは今回で3回目。先生のコンサートはピアノの独奏だけでなく、他の楽器とのコラボもある。今回はバイオリン、クラリネット、女声アンサンブルとのコラボだった。
やはり生の音、生の声はいいものだ。耳から入るというより、全身に浴びているという感じがする。音に身を委ねる心地よさをたっぷり味わった。
曲はドビュッシーのものがメインだったが、しみじみドビュッシーの奥の深さを感じた。もう一度聞きなおしてみようと思った。ずっと心の奥に入ってきて、傷んでるところに沁みて癒してくれるような感じがした。
人間の生活にクラシックは必要だと思う。長く生きるほど余計に。

「ピアノ」

心労の 医者はピアノと ピアニスト

12月10日(月)曇り
9月27日からダイエットを始めたが、目標の3kg減は今日の時点で2.8kgなのでほぼ達成。年内という目標はなんとかクリアできそうだ。
しかし恐ろしい体質だ。ちょっと油断するとすぐに太る。おそらく10kg増やそうと思えば2ヶ月かからないのではないだろうか?だから常に体重をチェックする必要がある。
ダイエットといってもマラソンと筋トレはやってるので、これ以上運動量を増やすことは無理。だから食事内容を変えるしかない。
まず、ランチの外食は一切やめた。弁当がない日はコンビニでおにぎり一つとサラダ。それにゆで玉子かちくわなどで済ます。間食はもちろん、サプリメント的なものもやめた。
そんなストイックな生活でようやく体重減。しかしこの歳でそれを維持するのは大変だ。歳をとると太っていく人たちの気持ちもわかる。

「体重計」

体重計 ご無沙汰すれば おそろしき

12月9日(日)曇り
3日月曜日にジョギングした時は半袖短パンでも全く寒さを感じなかったが、7日金曜日にジョギングした時は完全に真冬のフル装備で走っても厳しいものがあった。一週間で一気に季節を二つ経験したような気分。こんなことはトレーニング始めて以来一度もなかった。日本の天気は一体どうなってしまうのだろうか?

そして今日のジョギングも寒かった。だが今日は着込んでいたので必死に走って身体を温めなくても大丈夫だった。
だがこうも寒くなるとさすがに大濠公園で走る人の数はぐっと減る。

走る体力はあまり心配してないが、年々寒さへの耐性が落ちているような気がする。これはあきらかに老化だろうと思う。温かい風呂、暖かい部屋というのが妙に心地よく感じるようになってきた。つまりは年寄りになりつつあるわけだ。

まぁ、体力はあるから、あとは温かい恰好をすればいいということだな。

「冬到来」

ジョギングの 服に迷わぬ 寒さかな

12月2日(日)晴れのち雨
キャナルシティで、映画「ボヘミアン・ラプソディー(原題:Bohemian Rhapsody)を観た。
小学校1年生の頃から兄貴の影響でQUEENを聞いていたワシとしては、これはなにがなんでも見なければいけない映画だったので、満を持してのことだった。
アルバム「オペラ座の夜」がリリースされたのが1975年。ワシが7歳の時だった。兄貴が何度も何度も繰り返し聞いていたのを覚えている。それをワシも横で聞いていてファンになった。

映画はストーリーに感動し、演技に魅了され、音楽に聞き惚れた。4人のメンバーは全員そっくり!驚くのは演奏している時の細かい動きまで似ていたこと。よほどの練習をしたんだろうと思う。特にフレディ役のラミ・マレックの演技には圧倒された。絶賛されるべきだろうと思う。

一つの伝記映画としての完成度も高かったと思う。上映時間が長いにも関わらず無駄がなく、しっかりまとまっていた。今まで見た伝記映画の中では断トツの出来だと思う。

ファンは何度も観に行きたくなるだろうと思う。ワシももう一度行こうかと画策中。

「伝説」

伝説の人と 時間と 音楽と
永久に揺さぶる 煩悶の道