この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。 |
11月 |
11月25日(日)晴れ |
11月23日金曜日の午前6時40分。闘病虚しく親父は逝ってしまった。満八十六歳。 朝起きぬけに呼び出しがあって、急いで駆け付けた。いつもと変わらぬ顔で静かに眠ってるようだった。 福岡に連れてきてちょうど一年。施設を転々として様々な治療を施したが、報われなかった。 昨日が通夜で、今日無事に葬儀を終えた。家族だけのささやかな式だった。 親父は苦労の多い人生だった。それもワシとは違って避けられなかったものばかり。人の苦労まで引き受けたこともあった。引退後におふくろとよく旅行をしたのがせめてもの幸せだった。 苦労しても愚痴ることなく、寡黙に耐える姿が男としての手本に見えた。本当にいい父親だった。 今はただ感謝あるのみ……。 「父」 父は去り 葬儀は終り われひとり 今ぞはじめて 沁みる悲しみ 蔵 |
11月19日(月)曇り |
携帯の話の続き。 今までiPhone7Plusだったので、顔認証を知らなかった。今回初めて使ってこれまた驚き。 携帯を見ながら何度もあっちむいてホイをさせられて自分の顔を登録すれば完了。早速ログオフして試してみると、すぐに画面が開く。あれ?設定できてないのかな?と思いきや、なんと一瞬で認証していることがわかった。良くみると携帯を見た瞬間に鍵のマークがすぐに開いていた。その速さには驚いた。しかもきれいに真正面から見なくても認証する。全く大したものだ。 そういえば成田の入国審査も顔認証で一瞬で手続きが終わったが、この技術はあらゆる不正を一気に無効にしてしまうかもしれないな。 ちなみにサングラスをかけてると反応しなかった。そりゃそうか。 「顔認証」 できるなら 車も家も 顔認証 蔵 |
11月18日(日)曇り時々雨 |
携帯を機種変更した。今度はiPhone XS。前のが2度落として、2度目の時は修理してなかったのでボロボロの状態で使ってた。これでやっとスッキリする。今度は落とさないようにしないと。 それにしても今はiCloudでバックアップがとれるので機種変更しても何も作業せずにすぐに新しい機種が使える。何から何まで前の携帯と同じ状態になってる。これはほんとに便利だ。 そして置くだけの充電器を見て、つくづく携帯の進歩を感じた。一番最初、デジタル・ツーカーに勤めてた頃に使ってた携帯と比べるとあらゆる面で隔世の感がある。もう既に十分便利なんだが、これから先は何が改善されていくのだろうか? 「機種変更」 機種変更 もはやお店の なすがまま 蔵 |
11月6日(火)晴れ |
ミラノ・ジェノバの旅 後日談 「アルファロメオ」 ミラノといえばアルファロメオ。さぞかし街中はたくさん走ってるだろうなと思いきや、なんと滞在中に見たのは1台のみ。そんなもん? 「食事」 とにかくうまい。何を食べても、どこの店でもうまい。食べることを大事に考えるから自ずとそうなるんだろう。 「イタリア語」 少しは勉強したので現地で使ってみようと思ったが、こちらがイタリア語で話しかけても、外国人とわかれば英語で返してくるからあまり練習にはならなかった。それにしてもイタリア人は英語を話せる人が多くて驚く。 「スリ」 あやうくスリにあうところだったが、どうもイタリアのスリはあまり利口ではないようで狙ってる目でわかる。あんな目で見てれば私スリですって言ってるようなもんだ。 「食事の順番」 イタリア未経験の頃は、イタリアの食事はアンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェと順番に進まないといけないと思っていたが、現地ではそんなの全然気にする必要なかった。アンティパストだけでさっさと帰る人もいた。 「防波堤」 ボッカダッセの海岸には防波堤がなかった。だから大きな波が直接岸壁に押し寄せるのでちょっと怖かった。あまり大きな波が来ることを想定してないのだろうか?防波堤があれば今回の被災地もだいぶ救われたのではないだろうか? 「My Taxi」 こんな便利なものはない。スマホのアプリですぐ近くにいる車を呼べるからすぐに来てくれる。ドライバーの評価につながるので車も快適で対応もいい。支払いもアプリでできるので簡単。利用しない手はない。対応してる街が増えてくれれば言うことなし。 「ポーランド航空」 おっかなびっくりという感じで利用したが、なんのなんの快適そのもの。航空会社の中でも評価が高いらしい。機会があればまた利用したい。 「空港の無人化」 成田空港の入国審査はなんと無人で、顔認証だった。パスポートをスキャンして鏡を見れば認証されて終わり。そして羽田空港の荷物預り所も無人で、自分で引換証を出せるしくみになっていた。こうやってまた人間の仕事が減っていくわけだ。 「イタリア」 イタリアや 思い返せば なお楽し 蔵 |
11月3日(土)晴れ |
夜明け前にホテルを後にした。バスで空港へ。 帰りのルートはポーランド航空を利用した。ミラノからまずワルシャワに飛び、乗り換えて成田へ。 このポーランド航空がなかなかいい。飛行機もきれいで、ワルシャワの空港もきれいだった。乗り換えもスムーズにできた。日本との直行便があるのでこれは今後も利用するかもしれないと思った。 ワルシャワから成田までの9時間のフライトは正直ほとんど記憶がない。最初に食事が出てそれをちょっとだけつまんだだけで後はすぐに寝てしまった。そして起きたら着陸2時間前。6時間ほど爆睡してしまった。やはり疲れてたのだろう。おかげで狭いシートも気にならなかった。 成田からバスで羽田へ移動。ここで昼食をとってから午後の便で福岡に戻った。 ということで今回のイタリアの旅も無事終了。 ワシはやっぱりイタリアが好きだな。その理由はたくさんあるが、なによりもイタリア人の生き方に非常に共鳴する自分がいる。だから言葉も話したくなるし、料理もしたくなる。 身体が動く限りはイタリアを訪問し続けたい。 「空」 いづこにて 見上げる空も 一つなり 蔵 |
11月2日(金)曇り |
さすがに疲れもたまってきたので今日はスロースタート。昨日買っておいたパンやチーズで簡単に朝食を済ませ、少しのんびりした。
10時ぐらいに行動開始。「Eataly」に行って買い物ざんまい。 この時の移動に初めてMyTaxyを使った。ニューヨークで使ったUverと同じ類のタクシーだが、Uverより安い。本当に安く早く快適に移動できるのでこれは非常に便利だ。 お昼はミラノ駅近くの「Pizzeria Spontini」でピザを食べた。これが独特の食感があってかなり美味しかった。分厚くて量的に多いかなと思ったが、またあっさり食べてしまった。 一度宿に戻って休憩した後、地下鉄とMyTaxyを使って「アルファロメオ博物館」へ。 ここは車好きの、しかもアルファ好きの人は発狂しかねない夢のような場所だ。歴代アルファがズラリと並んでいる。写真撮るのに疲れるほどの台数だったので、後でアルファ写真集を作ろうと思う。 4Dシアターのコーナーもあって、立体メガネをかけてアルファが疾走するの見てると椅子も一緒に動いた。なかなか楽しめた。 ミラノに来たらここは外せないと思っていたが、本当に来て良かった。まさに至福の時間だった。 夕食はブレラにある「Ristorante Pizzeria Convivium」で食べた。旅の最後の夜ということでちょっと奮発したが、ここの料理は本当に絶品だった。今回の旅で最高の味。そして飲んでみたいと思いつつ未だに手が出なかったフランチャコルタをついに飲んで、そのうまさにも感動した。 最後の締めとして最高の食事になった。 明日はついに帰国。 「アルファ」 アルファの 赤にやられて いつの日か 蔵 |
11月1日(木)晴れ |
今朝もビュッフェのモーニングをたらふく食べて一日がスタート。
早々にチェックアウトして、電車でミラノに戻った。 昨日のダイヤの乱れが多少残ってはいたが、ワシらの乗る便はわずか5分遅れで到着。 お昼前にはミラノに戻った。 まずは宿「レジデンツァ デッレ チッタ」にチェックイン。荷物を預けてから出かけた。 まずは初日に登れなかった「ドゥォーモ」の上へ。階段でぐるぐると登って天井の上に出て、ミラノの街を見下ろした。 今まで行ったイタリアの街とは違って、ミラノの街は古さと新しさが共存していた。言い換えると、伝統とモダンが混在していた。これはミラノの最大の魅力ではないかと思う。 「ドゥォーモ」の近くにある「Panzerotti LUINI」で簡単にランチを済ませた。このお店のパンツェロッティはこれまた絶品!いわゆる揚げピッツァだが、サクサクの食感がなんともいえない。 その後、ミラノの定番の観光スポット「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」を歩いた。ここを歩けばまさにミラノに来たんだ!という実感が湧く。お約束の”かかとをつけて3回転”もやってきた。 次はいよいよこの旅のメインイベントへ。レオナルド ダ ビンチの「最後の晩餐」を見るために「サンタマリア デッラ グラツィエ教会」に移動した。 「最後の晩餐」は世界の至宝だけあって管理が厳重だ。一度に見れる人数は25人だけ。見れる時間は15分のみ。予約の時間前に待機して、遅れたらもう見れない。 ワシらは予約の時間よりかなり早く着いたので、近くのカフェで時間待ちして、いざ突入。 待合室的なところで同じ組の人たちと待機。時間になると自動的にドアが開く。 中に入ると長細い部屋の壁の一面に、あの世界最高の傑作が待っていた。最初に目に飛び込んできた瞬間は一生忘れないだろう。絵画好きにとってはこれ以上ない最高の瞬間だ。目の前に「最後の晩餐」の本物があるという現実に翻弄されつつも、貴重な15分を無駄にしまいと端から端までじっくり観察した。職員の人に時間ですよと言われるまで前に張り付いていた。 お土産屋でレオナルドに関する本を買った。勉強するために敢えてイタリア語版を買った。時間はかかるだろうが少しずつ読んでいこう。 その後は「スカラ座」へ。映画でしか見たことないあの豪勢なシアター内を見学させてもらった。 あぁ今までいくつの傑作がここで上演されたことだろう。満場の喝采が何度響いたろう。 なんとも感慨深いものがあった。 帰り道でまた「ガレリア」と「ドゥーモ」を通った。夜もまた素敵だった。 夕方になり、宿に戻る前に食材の買い出しをした。今日と明日泊まる宿はレジデンスなのでキッチンがある。ならば一度は食材買って簡単な料理をすることにしたのだ。 ワインももちろん買って、部屋でささやかな宴。 今日もよく歩いた。 。 「レオナルド」 はるばると 今目の前に レオナルド 蔵 |