この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。 |
8月 |
8月26日(日)晴れ |
今日は天神で買い物の予定があったので、それならついでに映画でも見て帰ろうということになった。だがそこで姫が思いがけぬ提案をしてきた。「中洲大洋」で見ようというのだ!なんと懐かしい! その昔、キャナルもない、ソラリアもない、という時代には映画を観るといえば中洲まで出かけたものだった。今のようにネットで席の予約もできず、早い者勝ちで並んで待ったものだった。 「中洲大洋」は未だにそのシステムのまま。要するにあの頃に帰ってみようという姫の提案なのだ。それはそれで面白いかもということで、天神で食事、買い物を済ませた後、中洲に移動した。 昔ながらの窓口でチケットを買い、狭い小さなエレベーターに乗り、入口の前で入っていいと言われるまで待つ。そして中に入るとあの頃のままの小さなホール。全て懐かしかった。昔に帰った気分だった。 それで観たものは「ミッション:インポッシブル/フォールアウト(原題:Mission: Impossible-Fallout)」。評判通り面白かったが、もうワシの頭では誰が誰を罠にはめて、誰が誰を裏切って、誰が誰の裏をかいて、みたいな複雑な筋書きについていけない。結局もやもやのまま終わったが、まぁ無事に解決したから良かったんだろう……という感じ。 帰りにうちの会社御用達の「焼き鳥 軍ぞう」に寄って、焼鳥食べてから帰った。いつもながらおいしかった! 「中洲」 遠きおもひ 中洲映画(栄華)の あの時代 蔵 |
8月19日(日)晴れ |
最近見たDVDのレビュー。 「かくも長き不在(原題:Une aussi longue absence)」 フランス映画。これ未だに引きずってる。名作なのでいつか見なければと思いつつ今回やっと見れたが、名作と言われる所以がよくわかった。 カフェのマダムが戦争で死んだはずの夫にそっくりの浮浪者を発見する。ところが彼は記憶喪失になっており、十数年も経過しているので本人かどうかの判断も難しい。あの手この手で記憶を戻させようとするが……。 夜の街角のラストシーンが脳裏に焼き付いて離れない。こんなに心に残る作品は久しぶり。さすが名作。 「ブレードランナー2049(原題:Blade Runner 2049)」 大好きな「ブレードランナー」の続編だから見れずにはおれない。前作の30年後の世界の話。独特な映像美と効果音が素晴らしかった。ストーリーも面白かった。これ必ず続編出ると思う。かなり謎を残したまま。 前作を彷彿とさせるシーンがいくつもあって、ファンとしては嬉しい限り。 「コレクター(原題:DE ZAAK MENTEN)」 大金持ちの絵画コレクターが実はナチスの戦争犯罪人であることを追求し、裁判に持ち込もうとするジャーナリストの奮闘を描いている。なんと実話を元にしている!こんな悪魔のような男が現実に存在したというのが恐ろしい。敏腕弁護士を使って法廷闘争を切り抜けていく富豪と、なかなか有罪にできず苦悩するジャーナリストの戦いを見事に描いている。これまた素晴らしかった。 「グレイテスト・ショーマン(原題:The Greatest Showman」 基本的にミュージカルは苦手だが、これは面白かった。いわゆる今のサーカスの原形を作ったともいえるアメリカの伝説の興行師、P.T.バーナムの成功を描いた作品。 楽曲が良かったし、ストーリーもなかなかしっかりしてた。 興行師の話は、なるほどミュージカルにした方がいいかもしれない。 「名作」 かくも長き不在 かくも長き感動 蔵 |
8月14日(火)晴れ |
宿の朝はやはり風呂から。早朝の露天風呂は最高。 朝食まで時間があったので町を少し散歩した。筋湯の温泉街はまだまだ昭和の空気そのままだ。あまり発展しないというのも一つの魅力になるだろうと思う。これはこれで良し。 朝食をたらふく食べて宿を後にした。 すぐ近くにある小松地獄というのが気になって行ってみたが、いわゆる雲仙にあるような感じでグツグツと沸騰しており、硫黄臭がした。 温泉卵が作れるようにカゴがあちこちに置いてあった。次回は生卵必須だ。 次に町田バーネット牧場でソフトクリームを食べた。まさに牛乳そのものという味で美味しかった。 その後はひたすら下道で浮羽まで。 久しぶりに天水でうどんを食べた。やはりここの出汁は美味しい。 最後は耳納の里で買物。時期が良くて果物がたくさんあった。大量に買い込んで、朝倉から高速に乗って無事帰宅。 夜、今から夕食という時に親父の施設から電話。容体が良くないので病院に運ぶとのこと。急いで病院に行った。 検査までしばらく待ったが、危険な状態ではないとのことでホッと一安心。 しばらく親父に付き添ってから帰宅した。 「廊下」 病院の 夜の廊下の 静けさや 医者の話を われひとり待つ 蔵 |
8月13日(月)晴れ |
今日は夏山にチャレンジ!九重エリアでまだ未踏の前岳を選んだ。 6時前には自宅を出て、基山SCで持参のパンで朝食。予想外にガラガラの高速を九重ICで降りて、登山口の白水鉱泉に9時ぐらいに着いた。 前岳についていろいろ調べたが、とにかくハードで、這って登るほどの急登ということだった。なんでも九重三大急登の一つということだった。 (ちなみに他の二つは、赤水からの久住山、風穴からの米窪らしい。) 今回は筋湯に泊まるので思い切ってのチャレンジだったが、まあ?きついきついきつい!まさに這って登る箇所が多く、しかも苔が生えて滑る岩ばかりの足場の悪さで、体力はどんどん削られた。 ただ、心配した暑さは木が多いことと、気温も上がらなかったことでこちらはセーフ。風が吹くと天然のエアコンだった。 わずか100m進むのに何度も立ち止まり、息を整え水分補給。そしてまた歩くの繰り返しで、まさに苦行だった。 途中、苔に覆われた巨大な岩に囲まれた場所があり、完全にグリーンの空間ができていた。これには圧倒された。あまりの美しさに息を飲んだ。そこまでの頑張りのご褒美に思えた。 そこを抜けてしばらく歩くとようやく頂上に到着!今回ほど登頂が嬉しいのは久しぶり。とにかくきつかった。 狭い頂上だが岩の上に立つと360度の視界。この瞬間に苦労は報われた。これだから登山はやめられない。 昼食後、そのまま高塚に縦走するか迷ったが、ワシらの体力では無理と判断して下山開始。 普段なら楽しく会話しながらの下山になるところが、今回はとにかく急傾斜な上に足場が滑るので一歩一歩に気が抜けない。 滑りそうになる度にグッと踏ん張る。その時に余計な体力を消耗する。木や岩につかまるので上半身の筋肉も使う。とにかく全身こき使われながら降りてきた。下りにかかった時間が上りよりわずかに早いだけということからもそのハードさが伝わるだろうか。 まだ時間が早かったので、黒岳の登山口の駐車場に車を止めて、男池の周遊コースで遊んだ。 湧水の美しさにはいつものごとく魅了される。そして川の水の冷たさには驚いた。大量のお冷やが流れてる感じ。長く手をつけてることができないほどだった。 今回初めて見た名水の滝もきれいだった。この周遊コースはなかなかいい。 その後、筋湯温泉の宿「花しのぶ」に到着。文字通り筋肉をほぐすという湯に浸かり、夕食では空の胃袋に郷土料理とビールを補給した。 本当に疲労し尽くした一日だった。 (おまけ) 今回はもっとブレーキが効くいい登山靴なら多少は疲労も押さえることができたかもしれない、やたらつるつると滑ったからなぁと思いながら下山後に靴を脱いでみると、なんと!靴底のゴムの部分が片方そっくり外れてた!これじゃ滑るはずだ。岩場に足が挟まった時に外れたんだろう。なんてこった。姫と2人で大笑いした。 「急登」 靴底を はがす急登の おもひでや 蔵 |
8月9日(木)晴れ |
糸島で8月9日といえば「雷山千如寺」さんの「千日観音祭」。今年は酷暑なので観音堂の中が例年にない暑さになるのではないかと覚悟していたが、境内に到着してみると拍子抜けするほど涼しかった。おかげで毎年汗だくになりながら撮影するのに、今年は汗をかかなかった。 今年もたくさんの人がお参りに来られた。子どもからお年寄りまで、静かに手を合わせていた。信じるものがある人々は幸せだ。意識せずとも生きていく上で支えになってるはず。 観音堂の中を満たしていたのは読経の声と祈り、真実、歴史、伝統。毎年この日に取材が出来ることを幸せに思う。 「山風」 山風や 千の祈りを 揺らしけり 蔵 |
8月5日(日)晴れ |
今年の酷暑から逃げることばかり考えてたが、こう暑いとだんだん暑さにムカついてきて、よっしゃそんなら逆に迎え撃ってやる!ということで今日は敢えてこの炎天下にチャリでおでかけ。 中古マンションを一つ見学した後、「とねりこ」でヘルシーランチ。 そして午後は大濠公園へ。そこで暑い中、2周ウォーキング。 さすがにみんな自宅に避難しているのか、日曜なのに公園はガラガラ!まるで冬の早朝のように静かだった。 その後はあちこちとチャリで寄り道しながら帰宅した。 いやいや強烈な暑さ。今日だけでかなり日焼けした。夜のビールは水のように飲めた。 それにしてもこの暑さはいつまで続くのだろうか?いつか涼しい日が来るのだろうか?と思ってしまう。 「暑い」 暑い日に 暑いと言えば なお暑い 蔵 |
8月1日(水)晴れ |
今日は大濠花火大会の日。去年、歩いて大濠公園のそばまで行って花火を見たが、それが結構良かったので今年もウォーキングがてら歩いて見に行こうということにした。 今回は最初は福岡城址から、その後は降りて福岡城址の前の空き地から見た。人の混雑も思ったほどではなくて、結構ゆっくり見れて良かった。 来年は早くに出発して、公園の中で花火を真下から見ようということに決めた。来年が楽しみだ。 ところで百道の花火は我が家からはっきり見えるが、百道よりも近い大濠の花火は見えにくい。なぜかなと思って調べると、大濠では観客の近くで上げるので、高く上げると風で流された時に危険なので低めに上げているとのことだった。なるほど、花火の高さは環境によって変えているんだな。 「花火」 五十路まえ たまやかぎやの 意味知らず 蔵 |