この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
1月
1月31日(水)曇り
最近の海外ミステリーに思うこと。

本当に恐ろしいくらい完成度が高くて圧倒される。日本のミステリがちょっと幼く感じてしまうくらいだ。

情景描写がとにかくはっきりしている。警察の内部の様子や上司が部下に的確に指示を出している場面などは長年勤務していたとしか思えないほどリアルに描いてある。街や現場の様子は状況が的確につかめる。

捜査に必要な諸々の知識の深さ。書くために急いで調べたという感じが一切しない。膨大な知識の中から必要な分だけほんの少し出したという印象。こんなに調べたんだぞという嫌味な感じも一切しない。

物語の展開が早くて退屈させない。読者がどの辺で退屈するかまで計算しているかのように、劇的な展開を適時持ってきては読むことをやめさせない。

たくさんの伏線があり構成が非常に複雑だが、最後はそれがきれいにまとめられて全て納得がいくように見事に構築されている。まるで一流デザイナーの手による複雑な建築物を見るようだ。

人物一人一人の個性が際立っていて印象に残るので、これ誰だっけ?という状態にならない。

文章は解決に必要なポイントは明確におさえつつ、かつ表現が文学的。軽いエンターテイメントに成り下がらない理由はこのへんかもしれない。

総じて全体的に本当に質が高い。だからダガー賞などを受賞している作品はどれも十分な満足が得られる。

ただし!この一点は言わざるを得ない。
殺し方がグロい。想像すると吐き気をもよおすほど信じられない殺し方をする。そしてその猟奇的な殺人の被害にあった死体の描写を、もうやめてくれと言いたくなるほど詳細に描いている。 これには閉口する。古典のように短剣で刺された、銃で撃たれた、毒をもられた、という単純な殺し方では現代の読者をひきつけることができないのだろうか?
グロい方が売れるという計算の上でならやめて欲しいところだ。

「古典もの」

古典もの 棚の背表紙 胸騒ぎ

1月25日(木)曇り
夜、10kmラン。これで今月も100km達成。気温は2度。今月は0度の日も走ったが、最もつらい100kmだったかもしれない。

いくら寒くなろうが、ウェアを重ね着すれば走れる。ただ、身体が暖まるまでの最初の2kmがつらい。それを乗り越えれば寒さは感じなくなる。それまでの辛抱なんだが、それでも途中で帰ろうかと思う時がある。

大濠公園もこれだけ寒いとさすがに走る人は少ない。セミプロのようないかにも気合が入ってる人たちしか走ってない。そうなるとワシのペースは遅いのでどんどん追い抜かれる。邪魔にならないようになるべく端に寄って走るようにしてる。

今はイルミネーションがきれいだ。空気が冷たいせいか余計にきれいに見える。横目で眺めつつ走る。撮影したくなるが、スマホは重いので持って走ることは少ない。ただ記憶に焼き付けるだけ。

NHKでたまに放送される「グレートレース」を録画して休みの日に見ている。とにかく過酷なレースに挑戦する人々のドキュメンタリーだ。あの人たちの想像を絶する挑戦を思えば、日々のトレーニングなどなんぼのもんじゃと思う。
気合いれて頑張ってる人を見るのが好きだ。見てるこっちまで力がわいてくる。

「達成感」

逡巡と 汗の向こうの 達成感

1月13日(土)曇り
ロックもいろいろ聞いたあげくに結局最後はThe Beatlesに戻ってくるように、推理小説もいろんな作家の作品を読んだあげくに結局戻ってくるのはシャーロック・ホームズ。
ワシは小学校の頃に初めて知って以来何度も読んで来たが、全作品を通しで読んだのは大学時代が最後で、その後は好きな作品だけ拾い読みしてきた。
そしてこの年になって原点に帰りたくなり、改めて全作品を発表順に読み直すことにした。
アマゾンで河出書房のシャーロック・ホームズ全集を全巻まとめて買ったのが今日届いた。
河出書房を選んだ理由は、シドニー・バジェットの挿絵が全点入っているから。やはりこの挿絵があってこそ楽しめるというものだ。
これから春までの間に童心に帰ってじっくり読み直そうと思う。



「シャーロキアン」

あの頃に いつも帰れる シャーロキアン

1月8日(月)雨
姫がボルダリングをやってみたいというので、久しぶりにボルダリングジムへ。2013年の4月以来というご無沙汰。
あの頃はボルダリングをやりたくても福岡にあまりジムがなかったが、今では検索するとたくさん出てくる。やはりオリンピックの影響だろうか?そこで今回は自宅の近くの「family wall 福岡」へ。


また初心者に戻ったので簡単なものから始めたが、それでも苦戦するという情けなさ。2時間も枠があるのに1時間でへとへとになった。後半は握力がなくなって落下の連続。でも楽しかった。
姫もそれなりに楽しんでくれたみたいで良かった。





せっかく会員にもなったし、自宅から近いから新しい趣味にしようかなと思う。

「ボルダリング」

おもふほど できぬくやしさ おもしろさ

1月3日(水)晴れ
久しぶりに朝ランで始まる一日。やはりいいもんだ。
お昼前にチャリでおでかけ。「ハイダル」でカレーを食べ、天神でお買い物。

夜はコラボディナー。今回は久しぶりに生パスタを作った。姫が生地を作り、ワシがソースを作る。
棚の奥で眠っていたパスタマシンに久々活躍してもらった。太麺と細麺と2種類作ったがどちらもいい感じ。
ソースはトマトソースとジェノベーゼソース。どちらも生麺にうまくからんでうまかった。
この生麺の食感はやはりなんともいえないものがある。これからはちょくちょく生麺のパスタも作らなければ!









「生パスタ」

熱湯に 浮いたら2分 生パスタ

1月2日(火)晴れ
今日は今年初登山。2018年の一発目は”日本一の山”に登るぞ!ということで選んだのは中津市と日田市との境にある「一尺八寸山」。何が日本一かというと、難読山日本一。「一尺八寸山」と書いて「みおうやま」と読む。もはや漢字にする意味ないやんという感じ。

年末年始に高速道路で事故る人がいるのはいつものこと。今日もそのせいで登山口に到着したのは既に昼近くだった。だが登り40分ほどの山なのですぐに頂上について昼食。
そしてお約束のジャンプ。



毎年毎年姫の撮影技術のせいで何回も飛ぶはめになる。以下は失敗作。











かなり疲れたことは言うまでもない。

登りやすい山なのに往路も復路も誰一人会う人はなく、静かな登山だった。
これで89個目。今年で100個達成は厳しいかな?

帰りに琴平温泉の「ゆめ山水」で汗を流して帰った。まだあと1日休みがある。

「一尺八寸山」

一尺八寸山(みおうやま) あて字もここに 極まれり

1月1日(月)晴れ
謹賀新年。

今年も早起きして近所の高台に行ったが初日の出は雲に隠れていた。2年連続で見れるというのはなかなか難しいものなのかもしれない。

午前中は親父がはいってる施設に行って新年の挨拶。ついでに兄貴が入ってる病院にも顔見せに行った。

午後からはキャナルシティに映画を観に行った。今回は「オリエント急行殺人事件」。原作はもちろん読んでるし、映画化されたものも何度も観てるが、それでも気になったので。この映画の凄さは大物俳優ばかり揃えたところ。それぞれの演技力を楽しむのが一番いいかもしれない。

ワシは中学の頃にアガサ・クリスティを読み始めた。忘れもしない最初の作品は「そして誰もいなくなった」。これを読んであまりに感動して、次から次に読み漁り、大学の頃にはもう読むものがなくなっていた。
今思えば出会いがちょっと早過ぎたかもしれない。本当に作品の良さを味わっていただろうか?と。もし今の年齢で、「アクロイド殺人事件」「メソポタミヤの殺人」「ABC殺人事件」「ナイル殺人事件」などを読んでいたらどれだけ感動したことだろう。
本との出会いもタイミングが大事だと思う。

「初日の出」

いいことが あるわけでなし 初日の出