この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
6月
6月30日(金)晴れ
朝、執刀の先生が説明に来て顔のガーゼを外してくれた。顔が左側に1.2倍くらいに腫れて、左だけガキデカ実写版という感じ。先生は成功したと自信満々に話されてた。前回も自信満々だったから少し差し引いて考えておこう。

口が閉じないので朝食も食べられなかった。もう1日半何も食べてないが、あまり空腹も感じない。身体はなんとなく爽やかな感じがして全然きつくない。ワシはブレサリアンになれるかもしれない!

10時前には病院を出た。帰宅は11時。早速シャワーを浴びた。昼飯は自分でカルボナーラを作った。食事はしばらくは苦労すると思われる。時間をかけて少しづつしか食べられない。
午後からはゆっくり過ごした。アラン・ドロン主演の映画「冒険者たち(原題:Les Aventuriers)」を観た。夜は早めに寝た。

さて、今回の結果がどうでるか。答えが出るのは数ヶ月後?

「時」

目は開かず 口は閉じない ていたらく
時に委ねて なす術はなし

6月29日(木)曇り
今日は手術なので朝から絶食。手術に呼ばれるまでとにかく暇。持ってきた本も読み終わりそうだし、スマホに入れてきた映画はあと1本。手術の後はしばらく起きれないのでその時のために本と映画はとっておかないといけないからいよいよすることがない。 ゲームしたり、ブログ書いたり、ウロウロしたり…。

昼過ぎに姫が来た。そして3時半にようやく手術室に呼ばれた。 例によって麻酔が効いたらあっという間。気づいたら終わってた。

病室に戻ったのが5時半。前回と同じように顔に大きなガーゼがあてられてた。口が閉じないほど顔の左側が腫れていた。 夕食も抜きだし、長い夜を本読んだり映画観たりして過ごそうと思ったが、なんと夕方6時から翌朝の5時までうつらうつらと寝ては起き、寝ては起きの繰り返し。合計するとかなり寝たと思う。麻酔の影響だろうか?

「全身麻酔」

手術室 「ぼやっとします」 はい終わり

6月28日(水)曇り
兎にも角にも今日から入院。2回目の手術に挑む。
昼前に病院に入り、3時から手術の説明があった。先日のカテーテル検査の結果、血流はほとんど止まってるので今回は塞栓療法はなし。腫瘍に残ってる血液を固める硬化療法のみを行うとのこと。 さて、どれくらい改善するか。もうなるようにしかならんと開き直りの心境。

今日は特に検査も何もないので暇。夜、映画「スターリングラード(原題:Enemy at the Gates)」を見た。今回は2泊しかしないからパソコンもタブレットも持って来てないのでスマホで見た。寝ながらだと結構見れるもんだ。

「入院」

病棟の 勝手知るなり 四回目

6月20日(火)曇りのち雨
いろんな検査をした後、お昼前に退院した。さて、本番は日曜日からだ。今度は多少は腫れが引いてくれるといいんだが。まぁ期待しないでおこう。

それにしても食事はやっぱりひどかった。昨日の夕食も今朝の朝食もほとんど食べなかった。あぁ日曜からの一週間何を食べて飢えをしのごう……。

福大病院について思ったこと。ワシの治療の場合、脳外科と形成外科のコラボで対応してもらうのだが、その連携が今一つうまくいってない。どうしていいか戸惑ったことが何度もあった。情報の共有がなされてない。脳外科の言うことと形成外科のいうことが食い違ってたり、片方がワシに言ったことをもう片方は知らなかったり。「え?そうなんですか?」というセリフを何度聞いたことか。入院の日程も2回せっついて、「あ、そうだった」的に急に段取りが決まったりしてなんとも不安の募ることばかり。
一人一人の看護師や医師は本当に親身に対応してくれるのだが、科をまたぐとがたがたになるオペレーションはもう少し見直すべきではないだろうか?

「誓約書」

書いて不安 書かせて安心 誓約書

6月19日(月)晴れ
腫瘍は3月にあれだけの治療をしていながら結局はあまり効果がなかった。もう一度同じ治療をトライしようということになったが、その前に術前検査ということで今日から1泊で検査入院。
今回は過度に期待せず、ダメでもともとの心境で挑むことにする。そうやって日々悩んでる間に月日が流れて、いつか決定的な治療法が見つかるだろう。極めて淡いが唯一の期待。

前回の治療で腫れがひかなかった原因を調べるのがこの検査入院の目的。またカテーテルで調べるが、今回は手首から入れた。手からだと寝たまま何時間も安静にする必要はないのでこれはいいやと思ったが、最初に刺す時に痛さにはちょっとビックリ。これなら足のつけねからの方がいいかなとも思った。

終わった後はカテーテルを通した手首は強く圧迫された状態。刺した部分がずっと痛くて閉口した。本来なら4時間で圧迫をとるはずが、出血が止まらないので6時間圧迫した。

6時間後に圧迫を外してようやく痛みが薄らいだ。なんだか散々な一日だった。

「病院の夕餉」

夕餉時 こっそり持参の サンドかな

6月11日(日)晴れ

本日は「うきは」DAY。一日うきはで遊ぶべく朝10時に出発。
まずは「耳納の里」で野菜の買い出し。ここは早い時間に行かないといい野菜がなくなってしまうので、ここは最初の目的地にしないといけない。
その後は「中華そば おさみ」でお昼。鶏、昆布、かつおぶしの出汁が素晴らしいハーモニーを奏でる中華そばを堪能。これは本当に絶品だった。次回も絶対来ると決めた。
お次は「ぱんのもっか」でパンをゲット。ここは相変わらずの人気。レジの列に時間がかかるのは毎度のこと。
その後は吉井の街並みを散策。本当に良さげなお店が増えた。イタリアンのカフェが出来てたのでここもいずれは訪問しないといけない。
「ミエル」で焼き菓子を買ってから、本屋併設のカフェ「MINOUBOOKS&CAFE」でお茶した。こういう心の余裕をくすぐるお店が出来始めるというのはおしゃれな街になってきた証拠ではないかと思う。
お次は「ノアホール」という山奥にある小さなコンサートホールでピアノのミニコンサートを聞いた。小さいが檜でできたホールは反響もよく、檜の香りも良くて、耳からも鼻からも癒された気分だった。



コンサート終了後はホールのすぐ近くにある「プランタゴ」にベーグルを買いに寄った

最後は「リバーワイルド」でソーセージを買ってから帰宅。
夜は今日の収穫をつまみにドイツビールの宴。いい休日だった。

「うきは」

癒されて うきはこころの 里帰り

6月5日(月)晴れ
先日、香椎宮の横の「不老庵」でそばを食べた。以前はよく通っていたが、ここ8ヶ月くらいご無沙汰していた。8ヶ月前にはワシは食前に漢方薬を飲んでいた。お店の人はいつも気を使ってワシだけお茶と一緒に水も出してくれた。こちらが何も頼まないのに薬の袋だけ見ての判断だったのでその細やかな気配りにいたく感動したものだった。
そして久しぶりに行って、注文してから御手洗いに行き、席に戻ってみるとやはり同じようにお茶と水が置いてあった。もうワシは漢方薬を飲んではいなかったが、未だにちゃんと覚えていて水を出してくれたことにワシはちょっと感動してしまった。これぞホスピタリティだと思った。じーんときてちょっと泣きそうなくらいだった。
今時ここまでの気配りをしてくれるお店がどれくらいあるだろうか?さすがにミシュランの人はいいお店を見逃してないなと思った。
味だけでは名店にはなり得ないのだ。

「蕎麦湯」

飲み干した 蕎麦湯足されて 去りがたし