この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
4月
4月29日(土)晴れ
我が家には恒例の年間行事がいくつかあるが、ゴールデンウィーク中に波佐見の陶器市に行くというのもその一つ。今回で8回目。いつものように早朝から出発して波佐見へ向かった。
武雄ジャンクション周辺で多少の渋滞はあったが、ほぼ予定通りに現地到着。今年は会場近くの駐車場に止めることができて助かった。去年のように遠方の大駐車場に止めてバスで移動というのは余計な時間を使うので避けたかったのだ。

今年も「福春」で素敵な器に出会えて姫は喜んでいた。会場は年を追うごとに客が増えていくが、それに比例して、様々な飲食店や雑貨屋などが増えていくのはなんともありがたい。これだけいろいろお店があるなら陶器市以外の時期に来ても楽しいだろうなと思った。





今年のお昼はいつも行く「京千」で予約したマクロビランチを食べた。身体が喜ぶ味を風が心地いい木陰のテーブル席でゆっくりと食べた。感動的に心地いいひと時だった。



夜は今日の戦利品と対馬のうにで日本酒の宴。
ワシはこの春から初夏にかけてのさわやかな時期が一年で一番好きかもしれない。

「陶器市」

目にあおば 山ほととぎす 陶器市

4月25日(火)曇り
頬の腫瘍の治療をして1ヶ月経った。今日は経過観察ということで福大病院へ。結局治ってるかどうかよくわからない状態だったので今日の診断が待ち遠しかった。
先生が言うにははっきりした結果が出るまでは術後3ヶ月は様子をみないといけないらしい。現状では順調と先生は言うが、本当にそうなんだろうか?と不安がよぎる。あれだけの治療をしたのに元のままなんていう結果は精神的にとても受け入れられない。
とりあえず次回診察は1ヶ月後。今回の治療できれいに治るものと自分で勝手に思い込んでいた。これから2ヶ月でどこまで治るのだろうか?今は希望より不安の方が大きい。

「暗中」

暗中に 時の長きを かみしめて

4月14日(金)晴れ
香椎のNさんにフォトショップで写真を水墨画風にするというテクニックを指導した。そのついでに余白に漢詩を入れようと思いネットで探してみたがちょうどいいのがなかったので、久しぶりに自分で作った。呉先生が見たら苦笑いするかもしれない。
写真は九重連山の風景だったので春の九重連山にちなんで。

あぁ九重行きたくなった。連休に登ろうかな。

「九重」

九重緑明(九重緑明るく)
春纏躑躅(春躑躅を纏う)
雲雀空鳴(雲雀空に鳴き)
蝶蜂風迷(蝶蜂風に迷う)

4月9日(日)曇り
曇りで肌寒い天気だったがせっかく満開なので南畑ダムまで花見に行った。霧島の高千穂峰の上で食べる予定だったカップ麺を持参した。高千穂峰では嘉例川弁当がゲットできたのでカップ麺はそのまま持って帰ってきた。いつでも食べれるからと思っていたが意外に賞味期限が近いということで急遽今日の昼に登場したというわけ。
ベンチでお昼を食べながら対岸の桜を眺めた。肌寒かったので逆にあたたかい麺が嬉しかった。
それにしてもここへきて寒さが戻って来られたらちょっと閉口する。

どういうわけか退院して以来体重が戻らない。病院食についに慣れることができずかなり痩せて退院したが、その後も体重は回復せずに65kg台のまま。これは逆に嬉しいからとりあえずそのままにしている。

ついにこの冬も風邪をひかなかった。もう何年ひいてないだろう?最後にひいた時をおぼえていない。例年喉がイガイガするぐらいのことはあるが、今年はそれもなかった。おそらく腫瘍のせいでずっとマスクしてたのが良かったんだと思う。もし腫瘍が治ったとしても冬はずっとマスクしてようかな。

「馬鹿の証」

風邪ひかぬ 馬鹿の証と なりし我

4月3日(月)晴れ
今日からランを再開。体調は万全で問題なし。土曜日の登山の疲れが多少腿に残っていたが気にするほどではなかった。もう寒さも大したことなく、気持ちよく走れた。
大濠公園の隣の舞鶴公園では咲かない桜の下で酔客が大騒ぎしていた。本当に桜を愛でるにはまだ数日かかりそうだ。それにしてもこんなに開花が遅い年も最近では珍しいのではないだろうか?ワシらの子どもの頃に戻ったようだ。

最近、池波正太郎の「藤枝梅安シリーズ」を読んでいる。面白すぎてやめられない。こういうシリーズものの面白さが池波正太郎の人気の一つの要因だろうと思う。「鬼平」しかり。「剣客」しかり。でも集め始めると本棚の場所をかなり占領してしまうんだな。

「夜桜」

酔客の 声も虚しき 一分咲き

4月1日(土)晴れ
宿の極上の朝ごはんを腹いっぱい食べてからいざ出発。まずは嘉例川駅へ行き、去年買えなかった「嘉例川弁当」を買った。そして高千穂峰の登山口へ。

高千穂峰は天孫降臨の伝説の舞台。山頂には天逆鉾があるが、これは霧島東神社のご神体ということだった。修験者のような人たちが集団で登っていた。信者の人々にとっては聖地なのだろう。
1時間半で登れるということだったので楽勝かと思いきや、足場が柔らかい砂利でなかなか先に進めない所や、岩ばかりでこれまた登りにくい箇所もあり、結構体力使った。だが山頂で天逆鉾を見て、そして見事な景色を見れば疲れも吹き飛んだ。
天気も良くて風も弱かったので山頂で弁当を食べることができた。「嘉例川弁当」は最高だった。さすが3年連続駅弁九州一というのも納得できる。今まで買ったあらゆるお弁当の中で最もおいしかった。









下山した後は、「さくらさくら温泉」に寄って汗を流した。ここは泥のパックができるので女子には非常に人気らしい。ワシはしなかったが、姫はちゃっかりしてきたらしい。

温泉で疲れをとることができたので、帰りのロングドライブも苦にならなかった。
今回も大満足の「南九州登山と温泉の旅」だった。

「高千穂峰」

学ばせる 高千穂の峰 もの言わず