この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
1月
1月31日(金)晴れ
春がきたかのように暖かい一日。今日は帰宅が遅かったが外が快適そうだったので軽く5kmだけラン。今月のトータルは120km。まずまずというところ。
最近は個人のお客さんがぼちぼち増えてきていい感じ。もっともっと増やしていこう。やっぱり大した症状ではないのにメーカー修理に出して高い修理費払ったり、まだ使えるのに買い替えたりしてる人が多い。ワシの介入する余地はまだまだ十分ありそうだ。

ということで今日で1月終了。2014年の最初の1ヶ月は仕事もトレーニングもまずまずの成績という感じか。

「やわらかき星」

やわらかき 星やあたかも 春の宵
かりそめなりと おもひたくなし

1月26日(日)晴れ
朝から家事でバタバタ。終わったところで仕事に出かけ、帰宅してからジョギング。天気はよかったが風が冷たかった。今日で今月100km達成。ちょっと足が痛い。
ためにためこんだNFLの録画を一気に見た。カンファレンスのチャンピオンシップまで。あとは2月3日のスーパーボウルを待つだけ。今年はどのチームが頂点に立つか?めっちゃ楽しみ。

「主婦の感覚」

翌日の 弁当見越して 米を炊く
もはや否めぬ 主婦の感覚

1月25日(土)雨のち晴れ
土曜日は一週間で唯一筋トレもランもやらない日。だからここぞとばかりに酒を飲む。昨日から姫が帰省中なので自分でつまみを用意してビールと焼酎。一人だとやっぱり飲みすぎるな。
明日は不動産の仕事。
一日完全に休めるのは2月までおあずけ。

「一人酒」

一人酒  テレビと話す 午後八時

1月20日(月)晴れのち雨
中国鍼灸院」さんにて。 今日の詩はこれ。

「水調歌頭」

宋 蘇軾

明月幾時有?(明月幾時より有る)
把酒問天。 (酒を把りて青天に問う)
不知天上宮闕,(天上の宮闕は知らず)
今夕是何年。(今夕是何年かを)
我欲乘風歸去,(我風に乗りて帰去せんと欲す)
又恐瓊樓玉宇,(又恐れる瓊樓玉宇の)
高處不勝寒。(高所寒に勝てぬことを)
起舞弄C影,(起舞すればC影したがい)
何似在人間!(何ぞ人間に在るに似ん)

轉朱閣,(朱閣に轉じ)
低綺戸,(綺戸低くして)
照無眠。(照らされ眠ることなし)
不應有恨,(まさに恨み有るべからずも)
何事長向別時圓?(何事ぞ長に別れる時に向かいて圓なるや)
人有悲歡離合,(人に悲嘆離合あり)
月有陰晴圓缺,(月に陰晴圓缺あり)
此事古難全。(此の事古より全きこと難し)
但願人長久,(ただ願う人長久にして)
千里共嬋娟(千里に嬋娟を共にせんと)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)


お月さんいつからそこにおるとや?
酒持ったまま天に訊いてみたばい
天の宮殿では
今夜は何年になるっちゃろうか
風に乗って天に行ってみたかばい
ばってん月の宮殿は
高いとこにあるけん寒うしておれんやろう
やっぱ地上で踊ったりしてくさ
人の世界がよかばい

赤い楼閣の上を転がって
低いとこから月が綺戸を照らすけんが
眠れやせんばい
別に恨んでなかばってん
なんで別れる時に満月になるとや?
人には悲しいことや別れとかがあってくさ
月にも暗いとか明るいとか丸いとか欠けるとかあってくさ
そういうとは昔からどうしようもなかと
そんならこれからずっと遠く離れとっても
同じ月ば見てせいぜい楽しもうや


この詩にメロディーをつけたものをテレサ・テンが歌うのを聞かせてもらった。中国語の発音というのはなんと美しいのだろう。やはり漢詩は中国語で読まないと本当の美しさは味わえんわな。

「陰晴圓缺」

月でこそ 陰晴圓缺 避けがたし
なお易からず 人の世の路

1月19日(日)晴れ
初めて朝ランというものをしてみた。早朝の爽やかな大濠公園の空気を満喫しようと張り切ってスタートしたが、時間が早すぎてずっと夜走るのと同じ状態。大濠公園も完全に夜。帰路にようやくかすかに東の空が明るくなる程度で、夜明け前に帰って来てしまった。アホな話だ。ただ車も自転車も少ないので走りやすいのはよかった。

午前中はマンション管理組合の理事会の引き継ぎ。新しい理事長にバトンタッチ。これで当分重い役目はまわってこない。

午後はまず入院している友人の見舞いに行った。幼稚園からの幼馴染のM君。なんと39歳の頃に脳幹出血で右半身が麻痺し、6年間もリハビリを続けている。今日会うのは実に27年ぶり。あまりの懐かしさに感動。お互い昔話で大いに旧交をあたためた。舌がうまくまわらず話しにくいにも関わらず何度も何度も「来てくれてありがとう」と言ってくれるのにワシは泣きそうになった。なんとか必死でこらえたけど、再会を約束して車に乗った後に涙が止まらなかった。
なんとしても、なんとしても、元通り回復して欲しいと思う。まっちゃんがんばれ!

御見舞いの後は個人宅を訪問して終了。来週も日曜はフルで仕事だから次にゆっくりできるのは2月だ。

「友」

ひたすらに たたかふ友の 姿みて
こうべをたれる 帰り道かな

1月18日(土)曇り
夕方にもえちゃんが遊びに来てくれた。相変わらず元気いっぱい、しゃべりまくっていた。もえちゃんは短大を終えて4年生大学に編入が決まっている。昔、ことわざの試験でボケ倒していた頃が信じられないくらい成績もよくなって、ついに首席にまで登りつめた。大したもんだ。我が一族で一番出来がいい。
だが天然のセンスは鈍ってないようだ。面接の練習の時に、「○○についてご存知ですか?」という質問に元気な声で「はい!存知上げません!」と答えたらしい。うまく答えることができた時も帰り際に足首をひねってパンプスがポーンと飛んでいってしっかりウケはとったらしい。他の友達は緊張して震えていたのにもえちゃんが笑わせたので緊張がほぐれたらしく、それまで話したことなかった子にまで後で「ありがとう」と言われたらしい。
なかなか得難い人材だ。

「才能」

ボケたおす 本人ボケた つもりなし
人を笑わす それも才能

1月12日(日)曇り時々晴れ


今日は今年2つ目の山「万年山」にチャレンジ。 どうもいろいろ調べてみると楽勝の様子なのでワシらにはぴったりと思ったのだが・・・。
8時に出発し、10時には登り始めることができたので今日はかなり早く下山できるなと悠長に構えていたら、かなり上の方に来て道標がどう考えても道のない方角を指しているポイントに遭遇。しかし道標が嘘なわけないし、雪で道が見えにくくなってるのだろうと思いきって歩き始めたが全く道らしきものがない。笹や萱に雪が積もってるので踏むと膝まで入っていく。腿上げ運動を強いられながら道を探すも見つからず、まるで新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」という感じ。一度わかるところまで戻ろうかと思っていたところでようやく本来の道を発見。なんとかクリアした。
後でわかったことだが、あの道標と違う方向に歩けば全く苦労なく登れる林道があったのだ。一体どういう意図であんな表示をするのだろう?帰りに道標をよくよく見ると、誰かがマジックで正しい方向を小さく書いていた(笑)。よく見てそっちを信用すればよかった。
気を取り直して最後のそして唯一の急な登りをクリアして、台地の上に出たところでまたしても笹の海。どっちに行っていいか全くわからない状態。二度もこんな目に会うとは思いもしなかった。周辺をうろうろするが体力を消耗するばかり。登頂どころか無事に帰れるのか?という不安を感じ出していた。幸い携帯が使えたので、とにかく道はなくとも頂上の方角を確認してそっちへと歩こうと思い、GoogleMapで頂上の位置を調べ、コンパスで方角を見て再び歩き始めたら、ようやく案内板を発見。無事に登頂できた。
先に登っていた男性3人組が下山するのに出会ったが、やはり迷ってパニックになりそうになったとのこと。こんなに案内が不親切な山はかつてなかった。
頂上はじっとしていられないほどの寒さだったのでカップ麺が非常にありがたかった。
なにはともあれ無事に登れて帰ってこれたのでよしとしよう。
 


「彷徨」

笹薮に 道を探して 彷徨える
それぞまさしく 己が境涯

1月10日(金)曇り
昨日の最後は「雷山千如寺」さん。雷山はさすがに寒かった。温度計は1℃をさしていた。そろそろ境内が白一色になる頃かな。
そして今日も寒い。夜はしっかり着込んで12km走った。ちょっと着すぎたみたいで帰りは暑かった。今月はこれで40km。まずまずのペース。

塩野七生の「ローマ人の物語」を28巻まで読んだ。先日から29巻以降を探していたがどこのブックオフにもないのでちょっと焦っていた。ようやく今日春日のブックオフで発見。43巻まで全部あったので買い占めてきた。これで心おきなく読める。


「北風」

北風も 2キロ過ぎれば 心地よし

1月6日(月)曇り

今日から仕事。とはいえまずは「中国鍼灸院」さんで初鍼。また有名な漢詩を呉先生に解説してもらった。今回は毛沢東。

「沁園春 雪」

毛沢東

北国風光 (北国の風光)
千里冰封 (千里氷に封され)
萬里雪飄 (万里に雪翻る)
望長城内外 (長城の内外を望めば)
惟餘莽莽 (ただぼうぼうたるを余すのみ)
大河上下 (大河の上下)
頓失滔滔 (とみにとうとうたるを失い)
山舞銀蛇 (山に銀蛇舞い)
原馳蝋象 (原に蝋象馳せる)
欲與天公試比高 (天公と高さを比ぶるを試んと欲す)
須晴日 (晴日をまち)
看紅裝素裹 (紅く装う素裏を看れば)
分外妖じょう[女に堯] (分外妖じょうたらん)

江山如此多嬌 (江山かくのごとく嬌多く)
引無數英雄競折腰 (無数の英雄を引て競いて腰を折らしむ)
惜秦皇漢武 (惜しむらくは秦皇と漢武)
略輸文采 (ほぼ文采におとり)
唐宗宋祖 (唐宗と宋祖)
稍遜風騒 (やや風騒にゆずる)
一代天驕成吉思汗 (一代の天驕成吉思汗)
只識彎弓射大雕 (只弓を彎き大雕を射るを識るのみ)
倶往矣 (ともに往く)
數風流人物 (風流の人物を数うれば)
還看今朝 (なお今朝を看よ)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

北国の自然は
どこもかしこも氷がはってくさ
どこもかしこも雪が降りよるばい
万里の長城の内側も外側も
ずーっと真っ白ばい
黄河は上流も下流も
かちかちに凍って流れよらんばい
山はどれも真っ白で銀の蛇んごたある
原っぱの雪は象が走りよるごた感じばい
天と高さば競おうかていう勢いばい
ばってん晴れた日には
ちょっと紅ぉなったりしてくさ
えらい色っぽかばい

中国の自然はこげんきれいかけん
英雄がいっぱい出てきて競って平伏したばい
ばってん惜しかとは秦の始皇帝と漢の武帝やな
文才がなかもんな
唐の太宗と宋の太祖も
ちょっと風流がわかっとらんな
あのめっちゃすごかった成吉思汗も
弓で大鷲を射るみちしか知らんもんな
そういう人たちもみんな消えっしもうた
本当に風流をわかっとる人間ば探すなら
今の世の中ば見てみんしゃい(俺しかおらんめぇもん)
 

これを書いた時の毛沢東はまだ蒋介石の国民党軍に追われて逃避中の身で、この先どうなるかもわからない状態だったらしい。それでいながらこの自信!かつての英雄たちを蹴っ飛ばして俺しかおらんめぇもんと豪語するこの気概!全く大した人物だ。スケールが違いすぎる。

「気概」

風流を 解す英雄 己のみ
毛沢東の 気概や如何

1月5日(日)晴れ
昨日は走り初め。12km。あまり寒くもなく、実に快適なランだった。 今年も走るで!月間100km。
そして今日は今年初ジム。みっちり鍛えた。帰りに御用達「富士の苑」で温泉につかった。

夜、アーミル・カーン主演のインド映画「ラガーン」を見た。長い映画なので昨日と今日で半分ずつ。なかなか面白かった。クリケットのことを何も知らなかったが、これを見て少しルールがわかった。エンターテイメント性に富み、メッセージ性もあっていい映画だった。さすがアーミル・カーンの仕事は完璧だ。ミスターパーフェクトと言われるのも頷ける。
ボリウッドなかなかいい感じ。また借りてみるかな。

「富士の苑」

正月の 怠惰を流す 富士の苑

1月2日(木)晴れ
正月恒例の登山。今年は北九州は平尾台にある「貫山」。九重と同じように登山口が既に高いので登山とハイキングの中間のような楽な山歩き。カルスト台地を眺めながらのんびりと。風はあったがすっきり晴れて気温も高く、終始爽快な気分。山頂からの眺めは北九州空港がきれいに見えた。
お昼は前回の登山で味をしめた山頂でのカップ麺。姫は味噌汁。まぁどんなものでも山で食べればうまい。
そしてお約束の正月ジャンプも見事に決まった後に下山。
帰りにスーパー銭湯「四季の華」でさっぱり汗を流してから高速で帰宅。夜はブリの鍋でワイン&熱燗。
食後に今年1本目の映画「The Impossible」を見た。旅行中にスマトラ島沖地震による津波に巻き込まれた家族の実話。どうやって撮影したのか、津波の恐ろしさが本当によく伝わってきた。







「初ジャンプ」

周防灘 歩くがごとき 初ジャンプ

1月1日(水)曇りのち晴れ



謹賀新年。ついに2014年か。おそらく今年は仕事において大きな方向転換の始まりの年になるだろうと思う。日々不安を抱えているだろうけどそれはこれまでも同じこと。なるようにしかならん。とにかく行動あるのみ。

今年の初日の出はきれいに見えて嬉しかった。去年と違って全然寒くなかった。
天気もいいしあまり寒くもないので姫と大濠公園へサイクリング。実に気持ちのいい元旦。
夜は姫の力作のお節料理。今年はワインをあわせた。実においしい元旦。
 
「初日の出」
 
初日の出 雲間に眺め ひととせの

不安と期待 いまともにあり