この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
3月
3月31日(日)晴れ



今日はイースター。ロングドライブで黄先生が所属する北九州の「富野バプティスト教会」へ。 高速で約1時間10分ほどと意外に近いので驚いた。
歴史ある教会で建物も非常に趣があった。小さなパイプオルガンが印象的だった。小さいのに大聖堂かと思わせるような立派な音を出すので感動した。



久しぶりに聞く先生の説教に心洗われる思いだった。礼拝の後の愛餐会にまで参加させて頂き、教会員の方たちとも楽しい時を過ごせた。牧師館も見せて頂いたりしてかなり長居してしまった。
先生もご家族も元気な様子でよかった。教会の雰囲気もよかったのでまたお邪魔させて頂こうかなと思う。
 
「復活」

師とともに 主の復活を ことほぎし
弥生みそかの 空の青さよ

3月27日(水)雨のち曇り
親父の誕生日。81歳!まだまだ元気なのでありがたい。苦労の多い人生だったから残りはゆっくり楽しんで欲しいと思う。そのためには重荷を少しでも減らしてあげないといけない。ワシが頑張ることはそれに多少なりとも貢献できると思うので、今は無我夢中でいろんなことに取り組むしかない。それがわずかながらの恩返しにもなるだろうと思うし。

「恩」

思うほど 恩を返せぬ もどかしさ
己が非力を おもい知るとき 

3月24日(日)晴れのち曇り
久しぶりに自転車で天神へ。「好日山荘」にザックを見に行った。少し長期の旅行にも使えるように大きめのものを探した。
今使ってる登山用のザックはもう20年ぐらい使ってる。一緒に登った山は数知れず。国内・海外の旅行でも何度も使った。長年苦楽を共にしたという感じで愛着があるから新しいものを買うことがなかった。だから約20年ぶりの買い物なのでザックの進化を目の当たりにして結構驚きだった。素材も違うしなにより軽量化がすごい。背負いやすくなってるしあらゆる面で便利な工夫も施されている。すごいもんだ。 メーカーも増えてるのでどれにするか本当に迷ってしまう。結局決めきれずに帰宅。しばらくはネットで比較だ。

岩田屋で買い物の後、「オアシスコーヒー」で休憩。コーヒーもコーヒーアイスも相変わらずうまかった。やっぱりここのコーヒーが一番であることは変わりない。

夜、「未来世紀ブラジル」を見た。酔ってたので途中何度か寝てしまったが、実に不思議な映画だった。でも評価が高いというのはなんとなくわかった。

「九重」

九重より 我を呼ぶ声 しきりなり
ミヤマキリシマ ツクシドウダン

3月21日(木)晴れ
ヘアーショップ ムーヴ」さんで髪を切ってもらった。

ワカガシーラ: 「自転車乗ってますか?」
ワシ: 「乗ってますよ。週末にちょこっとですけどね」
ワカガシーラ: 「まだロードにしないんですか」
ワシ: 「そうすねぇ。とりあえずポンプはロードにも使えるやつを買ったんですけどね」
ワカガシーラ:

「そうですか(笑)」

ワシ: 「こないだですね、嫁の自転車に空気入れようとしたらバルブが折れてですね」
ワカガシーラ: 「マジですか!?」
ワシ: 「なんかグラグラしてるなぁと思って触ったらボン!って飛んでいったんです」
ワカガシーラ: 「あはははは!ビックりしたでしょ?」
ワシ: 「ビックリしましたよー。そしたら空気が一瞬でしゅぅぅぅぅ〜って」
ワカガシーラ: 「すぐ抜けるでしょ?」
ワシ: 「すぐ抜けますね!一瞬で空気なくなりました」
ワカガシーラ: 「タイヤ完全にやる気なくなってたでしょ?」
ワシ: 「ですね(笑)」
ワカガシーラ: 「もうよかぁ〜って感じで(笑)」
ワシ: 「もうやめやめぇ〜って(笑)」
ワカガシーラ: 「空気も逃げようって狙ってますもんね」
ワシ: 「一瞬のすきも逃さないって感じですよね」
ワカガシーラ: 「わー!って(笑)」
ワシ: 「いまだー!って(笑)」
ワカガシーラ: 「にげろー!って(笑)」
ワシ: 「空気入れた後、ポンプを外す瞬間にちょっとだけシュッと抜けるでしょ?あれくやしいですよね」
ワカガシーラ: 「出口のとこで待ってるんでしょうね」
ワシ: 「抜いたらすぐいくぞ!ってね」
ワカガシーラ: 「でもそういう時タイヤの反対側にいる空気はだら〜ってしてますよね。どうせ出れんけん」
ワシ: 「そうそう。俺の出番じゃなかぁ〜ってね(笑)」

ワシは常々ボルダリングというものをやってみたいと思っていたのだが、どうも一人でそういうジムに行くのは億劫で踏ん切りがつかなかった。ところが今日たまたまワカガシーラ坂本さんがボルダリングもやってることが判明!今度教えてもらうことにした。あぁこれも縁だなぁ。つまりワシはボルダリングするようになってるんだろうなぁ。めっちゃ楽しみだ。

それにしても桜は早々に満開だ。週末までもつのか?

「桜」

はや満開 花見もさせぬ 桜かな

3月20日(水)雨のち曇り
山に登ろうと思ったが雨のため中止。家でまったりと。フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」1冊読んでしまった。

夜、DVDで「アルゴ」を見た。これずっと見たかったので満を持してという感じだ。期待通りハラハラさせられて面白かったんだが、これがほぼ実話そのままというからちょっと手放しでは賞賛できない。イラン側をひどく描きすぎではないだろうか?またいつものようにアメリカ=善、中東=悪の図式をそれとなく押し付けられているような気がしたのはワシだけだろうか?エンターテイメントとして見れば抜群の面白さだが、政治が絡むと評価が難しくなるのは避けられない。製作側もその点は覚悟の上のことだとは思うが。だがこういう事実が過去にあったことを広く世間に知らせるという意味では非常に存在意義のある映画だ。

「歴史」

過去がある ゆえに未来は 変えられる
先人の涙 無にすべからず

3月18日(月)雨のち曇り
今朝は中国鍼灸院」さんへ。

「櫻」

呉炳宇

桜花早開春風暖、(桜花早く開き春風暖く)
回帰自然貴病無。(自然に回帰すれば貴病無し)
枯枝有芽今又緑、(枯枝芽有りて今又緑なり)
家燕飛来育新雛。(家燕飛来して新しき雛を育てる)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

桜がはよぉ開いて風もぬくかばい
自然にしときゃ贅沢病にはかからんたい
枯れとってん芽があるけんまた緑になるとたい
燕もまた飛んできて新しか雛ば育てるとたい


春の漢詩だな。春とはつまり再生だ。自然は何度でも繰り返す。人間も何度でもやり直せるのだ。

「芽」

枯枝や 芽があるうちは 春を知る

3月17日(日)曇り
午前中だけ不動産の仕事。午後からは姫と那珂川までサイクリング。
那珂川の「夢畑」できれいなイワシを売っていたので買って帰って梅煮にした。味がしみるように一晩おいて明日の夕飯に登場する予定。さてさて、どんな味になっていることやら。
それにしても大量に買った野菜をリュックにつめて自転車で帰ってくるのは結構いいトレーニングになった。昨日もフルトレーニングしたが、ちょっと鍛えすぎかな?

夜、「偶然の旅行者(原題:「The Accidental Tourist」)」を見た。
久しぶりに文学的な映画だった。心に静かに沁みるものがあってよかった。原作のアン・タイラーはピューリッツァー賞受賞者で、現代アメリカを代表する作家らしい。原作の素晴らしさは映像からも推測できた。原作読んでみるかな。どうもワシはこういう作家のほうが性に合うような気がする。ジェフリー・ディーバーはもういいかな。

「梅煮」

出来栄えの 責任持たぬ 梅煮かな

3月16日(土)晴れ
今夜は久しぶりのえしぇ蔵クッキング。ちょいと奮発していい肉を買ってステーキにした。ワインは酸化防止剤が入っていない国産ワイン「井筒」。つけあわせはニンジンのグラッセとマッシュポテト。それにサラダ。
酸化防止剤が入っていないワインを初めて飲んだが、なんともすっきりした口当たりなのでついつい飲みすぎてしまった。酔い心地もよく、これなら1人で1本は軽いと思った。
肉は「くまもと屋」でカットしてもらったので抜群のお味。素材にこだわれば腕をごまかせる。ただ素材を台無しにしないように気を付ければいいだけだから楽だ。
料理はどれも姫の合格をもらえたのでよかった。今回はかつて参照したステーキのレシピを使ったが、これからは新しいレシピの発掘ではなく、今までえしぇ蔵クッキングでトライした料理を復習していこうと思った。
やはり時々料理しないと、料理が億劫になっていけない。

「ステーキ」

肉汁が 浮けば返して 20秒
30秒なら ウエルダンかな

3月14日(木)晴れ
今日はパソコンと不動産の両方の仕事に振り回された。
パソコン→パソコン→パソコン→不動産→パソコン→不動産→不動産→パソコン→不動産
忙しいとあっという間に一日終わってくたびれるが、一日しっかり生きたような充実感があって気持ちいい。ワシはやっぱり暇っていうのは性に合わないのかもしれない。忙しいほうが楽しい。

夜は姫と「ぐすく」で沖縄料理を食べた。ここがかなりのヒット!次回は泡盛を絶対飲む予定。

「時」

さりとても 時は静かに 流れゆく

3月13日(水)雨
久しぶりの雨。一時は台風かと思うほど激しかったが夜にはあがった。

あぁ小説が書きたい……でもこれだけ仕事に追われてるととてもそんな時間はない。どうすべきか?どこかで時間を作らないとずっと書けないままだ。
どこかにある時間の無駄を見つけて排除しなければいけない。また数年前に宅建の勉強をするために毎朝5時起きして1時間確保したように、早起きするしかないかな。そして毎日少しでも原稿を書くようにしないとこの状況は打開できないかな。

「時」

さりとても 時は静かに 流れゆく
よどむことなく 待つこともなく

3月9日(土)晴れ
午後から久留米と星野村をまわった。天気がよくて気持ちよかったが、いろんなものが飛んでるので車の窓は開けずに走った。今年はなんともスッキリしない春になったもんだ。

星香園」さんでしばしまったり。星野村は平和だ。今日は白折とほうじ茶を購入。新茶の時期が近づいてきたが今年はどうだろうか?去年の夏の水害の影響で全体の量はかなり減ることだろう。お茶の生産者の中には 廃業した人もいるらしい。星野村にとっては厳しい春の到来だ。

夜、DVDで「幸せの隠れ場所(原題:Blind Side)」を見た。NFLボルチモア レイヴェンズのマイケル・オアーのサクセス・ストーリー。
悲惨な環境に育ち、ホームレス同然の生活をしていたオアーだったが、ある裕福な家庭が家族として迎え入れたことでその人生は希望と幸せに満ちたものとなる。そして努力の末、彼はついにNFLという夢をかなえる。
こういう実話があるから神の愛を信じないではいられない。今年の2月には先発メンバーとしてついにスーパーボウル優勝まで経験した。神はオアーを見捨てなかった。そして最高の祝福を彼に与えた。この奇跡は多くを物語っていると思う。神様はいつも頑張る人のそばにいる。



「道標」

いま抱く 夢こそ神の 道標

3月6日(水)晴れ
読むものがなくなったので姫が読みかけているサン=テグジュペリの「人間の土地」を借りて読んだ。ほんの間に合わせのつもりだったがとんでもない!これが大変な傑作だった。サン=テグジュペリの作品はいくつか読んだが、これが最も彼の力量を知ることができるのではないかと思う。実に素晴らしかった。カフカやカミユにも劣らないと思った。44歳で死んだのであまり作品がないのが非常に残念だ。
才能は儚いのか。儚いのが才能なのか。

「愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだ」(サン=テグジュペリ)

「飛行機乗り」

命知る 飛行機乗りは 星となり
混濁の地を 眺めをりしか

3月4日(月)晴れ
最近、平安時代というものに大いに興味がわいてきた。歴史ものもかなり読んではきたが、平安時代のものにはあまり手をつけてこなかった。源頼朝や源義経に関する本は読んだが、平家物語は読んでいない。況や保元物語やや平治物語も手つかずだし、玉葉も読んでいない。
鎌倉、室町、戦国あたりはたくさん読んだのに平安時代がほったらかしというのはいかにもまずい。もっともっと古い日本を知りたいという思いも強いので、ここでいっちょ平家物語でも読んでみようかと検討中。
吉川英治の「新・平家物語」がえらく面白いらしいが全16巻だ。また一挙に本棚を埋めてしまう。悩むなぁ。

「梅」

千年の 時もかえざる 梅の花
香をかぐひとの ころもかわれど

3月1日(金)雨のち曇り
日記を書く暇もないという状況が続いてる。あたふたとしている間にもう3月。

最近は「蜻蛉日記」を読んでいるので心は遠き平安時代にある。こういう作品を草書のまま原文で読めたらどんなにいいだろう。書く方は絶望的に無理と思うからせめて読み方を習いたい。どうすれば習えるのだろうか?
それにしてもこういう古典を現代文に訳した先達には全く頭が上がらない。大変な作業だったろうと思う。全ては後の世のワシらが楽しむため。感謝して読むべしだな。

なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかは知る (蜻蛉日記)

いいやねぇ。

「梅」
 
せわしなく なすべきことの 多かりし
日を送るまに 梅香るかな