この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
9月
9月29日(土)晴れ
ヤフオクで落札した山岡荘八の「豊臣秀吉」全8巻が昨日届いたので早速読み始めた。これを読めば山岡荘八文庫歴史文庫全100冊のうちの48冊を読んだことになる。山岡荘八にはずれはないからこれもいづれは100冊全部読もうかなと思う。
それにしても豊臣秀吉っていう人物が実際に存在したことは日本史の驚異だとしみじみ思う。大名や豪族の家系ならいざ知らず、一介の百姓の子どもが天下をとってしまうんだからこんな豪快で痛快な人生はないだろう。本当に奇跡的なことだと思う。ただかえずがえすも朝鮮出兵だけは残念で仕方がない。あれだけは余計だったと思う。日本に戦をなくすために天下をとったのに、わざわざ外国を攻めて戦を作ってしまってはそれまでの軌跡に矛盾が生まれる。どういう魂胆があったのか、訊いてみたいところだ。

「秀吉」

百姓が 天晴天下に 号令し
栄華を見るも 夢のまた夢

9月26日(水)晴れ
どうもプッシュアップがマンネリ化してきたので今日から別のやり方に変えたらめちゃめちゃきつかった・・・。でもきついくらいじゃないと効果は出ないのでそれでちょうどいいのかもしれない。
人間の身体は不思議なもので、苦痛を長期間与えているとそれに慣れてしまう。そうなると筋肉の発達は止まる。だから慣れるとまた苦痛を増やす。つまり筋トレは苦痛を追い求めるスポーツだ。ストイックな話だ。

ダンベルスクワット 10回×2セット
プレートツイスト 10回×2セット
プッシュアップ3種 各12回×3セット 合計108回
アームカール 左右各10回×2セット
リストカール 左右各10回×1セット
コンセントレーションカール 左右各10回×1セット
ショルダープレス 10回×2セット
ショルダーシュラッグ 10回×2セット
トライセプスキックバック 左右各10回×1セット
ワンハンドローイング 左右各10回×1セット
ダンベルベンチプレス 10回×1セット
ダンベルフライ 10回×1セット
サイドレイズ 10回×2セット
トライセプスエクステンション 10回×2セット
片足グルートブリッジ 10回×2セット
シットアップ8種 各30回×1セット 合計240回
ストレッチ

最近、メニューが増えすぎてリストを見ながらやらないと忘れてるメニューがあったりする。時間も1時間半近くかかるようになった。がんばれワシ!

「腹直筋」

腹直筋 やっとかすかに 割れてきて

9月23日(日)晴れ
きれいに晴れて気持ちのいい墓参り日和。だがまずは家の庭の仕事を少し手伝った。伸びすぎた木の剪定。結構体力使った。
その後、お袋と姉と一緒に墓参りへ。まずは厳原の母方の祖父母の墓。祖父母も長生きだったが気付けば両親がすでに祖父母の享年に近づきつつある。それに若くしてなくなった叔母の享年にワシがもうすぐ届きそうで、なんとも複雑な心境。
次に姉の嫁ぎ先のお墓、最後に我が家のお墓。なんだか一つやるべきことをやったという安堵感があった。先祖に感謝する気持ちを持つということはいかなる宗教であろうとも問題ないと思うし、またごく自然なことでもあるだろうと思う。その人たちがいなければ自分は存在すらしないのだから、荘厳な気持ちで手を合わせること
に何の不都合があろうか。今は人生を与えてくれたことにひたすら感謝するのみだ。

「存在」

存在の 連鎖がなせる 人の世の
われまた一部と おもふ秋の日

9月22日(土)晴れ
仕事を終えてから空港へ。1泊で単身帰省する。今回の目的は墓参りだ。親戚含め3ヶ所まわる予定。
夜は家族そろっての宴。両親、姉夫婦、兄の6人で楽しく食事できた。皆息災でなにより。久しぶりに対馬ならではの味、いりやきを食べた。懐かしい味だ。酒も進んだ。
それにしても対馬の夜はもう寒かった。車の音もほとんどしない静寂の中で爆睡した。

「静寂」

故郷の 静寂ときに 悲しけり

9月21日(金)晴れ
「京都検定」を来年受けようかと真剣に検討中。そこまで京都好きか!と言われそうだが好きなんだなこれが。京都検定は歴史、行事、料理、地理、風習、言葉など京都に関するあらゆることを勉強しないと受からない。1級から3級まであるが、3級は公式テキストをしっかり勉強すれば受かるみたいなのでとりあえず3級にチャレンジしてみようかなと。もし受からないでも京都のことを一気に知ることができるのでトライして損はないし。ましてや宅建とは違って勉強自体が楽しいだろうからストレスにもならないだろうし。合格者には京都で様々な特典があるのでそれも魅力ではあるな。
そういうわけでまずはテキストを買おう。

「京都」

四十代 古き都に 魅せられて

9月19日(水)晴れ
台風が去ってすっかり秋になった。どうやら稲穂は無事だった様子。もう刈入れしてある田もあった。いい季節になった。
秋になるとやりたいことがいろいろあるが、まずは山登りだな。去年の今頃は宅建の準備で全然登れなかったから今年はたくさん登りたい。久しぶりに九重に行きたいな。

今日からトレーニングのウェイトを2.5kg上げた。ワンランク上がったようでなんか嬉しい。ガンガンいきまっせ。

「秋の彩」

秋の彩 稲穂 白鷺 彼岸花

9月16日(日)雨
午前中は「マツノデザイン店舗建築」さんへ。
午後は掃除した後、全くのノープランなのでひたすら読書三昧昼寝三昧。ずっとたまってた疲れがとれた感じがする。

筋トレ後のプロテインを飲みすぎていたことが判明。やばいやばい。1回の摂取量を30g以内にしないと、余計な分が脂肪になるらしい。体脂肪率落ちるわけないやん!
同時にオレンジジュースを飲むと筋肉の生成に効果的らしい。これからはオレンジジュースで溶いて飲んでみるかな。

これだけガンガン筋トレやってる間は筋肉と一緒に脂肪も増えるのでそうそう体脂肪率は落ちないらしい。思いっきり痩せてから筋トレするか、筋肉つけてからダイエットするかしかないらしい。もうここまで来てしまったからには筋肉つけてからダイエットのほうがいいだろうな。とりあえずは体脂肪率のことは忘れて鍛えまくろう。

「鶏のささみ」

弁当に 鶏のささみは お約束

9月14日(金)曇り時々雨
今日は九大病院でMRI検査。今まではMRI検査というと原三信まで行かないといけなかったが、新しい棟が出来てからはMRIもできるようになった。しかも検査する部屋がいくつもある。あの巨大な機械をいくつも置いているということだからさすが大病院の予算はすごい。
ドームの中に寝て20分から30分ほどじっとしてないといけない。ものすごい音がするのでとても寝れないと思うのだが毎回寝てしまうワシはなんなんだ。
さて、結果はどうなるか?


夜は姫がいないので久しぶりに1人で酒盛り。「加藤本店」でつまみを買ってきて焼酎を飲んだ。

「検査着」

検査着を 着て思い出す 口唇の
憂いかかえた 首枷の日々

9月13日(木)晴れ
なんだかんだ言いながらまた横溝正史買ってきて読んでるし。この雰囲気ってやつに魅せられたら作品の良し悪しは関係なくなるからどうにも逃れられない。京都で水上勉の「沢庵」を買って読んだけど、それ以外はここ最近でもう7冊も横溝正史ばかり。そろそろ他の作家に移りたいんだがな。

筋トレまたまたメニュー追加。だけどまだまだ目標とするような身体にはほど遠い。気長に頑張るしかない。

ダンベルスクワット 10回×2セット
プレートツイスト 10回×2セット
プッシュアップ 20回×1セット
アームカール 左右各10回×2セット
リストカール 左右各10回×1セット
コンセントレーションカール 左右各10回×1セット
ショルダープレス 10回×2セット
ショルダーシュラッグ 10回×2セット
トライセプスキックバック 左右各10回×1セット
ワンハンドローイング 左右各10回×1セット
ダンベルベンチプレス 10回×1セット
ダンベルフライ 10回×1セット
サイドレイズ 10回×2セット
トライセプスエクステンション 10回×2セット
片足グルートブリッジ 10回×2セット
シットアップ8種 各30回×1セット 合計240回
ストレッチ

「自宅ジム」

新しき 夢は一部屋 自宅ジム

9月10日(月)曇り一時雨
旅の疲れをとるために中国鍼灸院」さんへ。今日の漢詩はこちら。

「相面知三高」

呉炳宇

満面紅光血脂高、(満面紅光血脂高く)
目周脹突血圧高。(目周脹突血圧高し)
迎風流涙目脂厚、(風を迎え涙を流し目脂厚ければ)
大食日久血糖高。(大食の日久しくして血糖高し)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

顔が赤ぉして脂ぎっとぉ人は血脂が高いとじぇ
目の周りが出とる人は血圧高いとじぇ
風ですぐ涙が出ていつもめやにつけとぉ人は
あんま食べ過ぎよったら血糖高くなるとじぇ

呉先生: 「これは顔を見ればその人の健康状態がわかるという意味の詩ネ」
ワシ: 「なるほど」
呉先生: 「これを覚えたらえしぇ蔵でも相手の人の健康状態がわかるヨ」
ワシ: 「ところで先生、尊敬するお坊さんとかいますか?」
呉先生: 「お坊さん?お坊さんはいろいろ宗派あるネ」
ワシ: 「ありますね」
呉先生: 「一人の人、一つの考えに集中してはいけないネ」
ワシ: 「はい」
呉先生: 「無党無派が大事ネ」
ワシ: 「なるほど。無党無派ですね」
呉先生: 「どちらにも偏らない。常に真ん中にいることが大事。これ太極拳の考え方ネ」
ワシ: 「あぁ、これも太極拳ですか」
呉先生: 「小説もいろんな人の小説読んだほうがいいネ」
ワシ: 「はい」
呉先生: 「みんなそれぞれ良い悪いあるヨ。全部吸収したらいい」
ワシ: 「はい」
呉先生: 「真ん中にいればいろんなことを吸収できるネ」
ワシ: 「はい」
 
なるほど!無党無派。常に真ん中にいて全てを吸収する。これは大いに勉強になった。

「一に与せず」

師は常に 泰然自若の 境にて
一に与せず 全を知るなり

9月9日(日)晴れ
まずは「スマートコーヒー」で朝ご飯。その後は毎年行く「内藤商店」でたわしを購入して、鴨川と御苑をサイクリング。今日も朝から暑いが自転車は気持ちいい。
毎回三日目は買い物だが今回も姫の先導で買い物行脚。
創業以来400年の針屋さんである「三條本家みすや針」には感動した。宮中の御用針司だ。ここにまた一つ日本が誇りたい伝統がある。



器屋の「草星」に行った後はランチ。「はふう」で肉を喰らった。姫はビーフカツサンド、ワシはハンバーグ。 今回はワシらにしては珍しく肉食が多い旅だ。
午後はひたすら姫の買い物について行く。いろいろまわったから覚えてない。京都はまだ夏だ。かなり体力も消耗した。
お茶休憩した後はホテル近くの「京都文化博物館」へ。たまたま開催中だったベネチア展を見たがこれがなかなかよかった。計算外だったがいい思い出になった。
その後、京都駅でまた買い物してから新幹線に乗った。

というわけで今年の京都旅行も無事終了。室町の面影とおいしいものを追って自転車をこぎまくった三日間だった。
来年は10月。

「都」

魅せられし みやこの旅も はや六回
もはや異郷の地とは思えず

9月8日(土)晴れのち曇り

朝は晴れていたが、天気予報では雨になりそうだったので早めに行動開始。「プチメック」で朝ご飯を済ますとすぐに「龍安寺」へ。

「龍安寺」は臨済宗妙心寺派。「龍安寺」とくれば石庭だが、これも実に面白い。15の石が点在しているが、どこから見ても同時に見えるのは14までだ(ただ一ヶ所、立ち入り禁止だが方丈の真ん中から見れば15全て見えるらしい)。15は満月でも分かるように完全を表す数字。何事も完成した時点から崩壊が始まるのでわざと14しか見えないようにしたという説がある。
方丈の裏手にはこれまた有名な蹲がある。吾唯足知(吾唯足るを知る)。四つの漢字が中央に口を模した穴の周りに彫られている。現状に満足することの教えだ。耳が痛い。
睡蓮が美しい広大な池、鏡容池もまた素晴らしい。睡蓮が同じ花の色ごとに集まっているのが不思議だった。ここは本当に心洗われる寺だ。



次は以前、雷山の和尚さんのツアーでも来た「仁和寺」。真言宗御室派の総本山。宇多天皇以来、皇族との繋がりも深い門跡寺院だ。華道の御室流の家元でもある。ここは背が低い御室桜や五重塔で有名だ。次回は是非春に来てみたいと思う。
ちなみにすぐ近くにあのオムロンの発祥の地がある。



次は「妙心寺」。臨済宗妙心寺派の総本山。臨済宗最大の派の総本山ともなればそれはそれは広大な敷地だ。だがここもいわゆる林下で硬派だからそんなに観光客は多くない。
ここでは30分のツアーに参加して法堂の雲龍図と明智風呂を見た。雲龍図は狩野探幽が8年の歳月をかけて書いた天井画で、見上げながら移動すると下ってるように見えた龍がいつのまにか上っているように見えるという不思議な絵だ。それにどこから見ても睨まれているといういわゆる八方睨みも面白かった。 それと日本最古の鐘楼の音も聞かせて貰った。
明智風呂は密かに明智光秀の菩提を弔うために作られた蒸風呂で、その中で僧侶たちが御経をあげたらしい。ガイドさんが教えてくれたその悲しい由来には大いに心に響くものがあった。つまり逆臣の菩提を弔うなど表立ってできないので風呂の中でしたというわけだ。ワシ的にはこうして敗者、弱者、罪人のために祈るということも、林下の寺に共感する理由の一つだ。
ちなみに風呂の横に脱衣所として使われた和室があるが、そこで着替えを包んでいた布が風呂敷の語源らしい。



次は「等持院」。臨済宗天龍寺派。足利家の菩提寺で足利尊氏の墓がある。足利歴代将軍と徳川家康の木像もある。個人的には足利尊氏に対する感慨は複雑だ。なにせ日本史上でも数少ない天皇に弓を引いた人だから。墓の前に立っても特別な思いはなかった。
だがここはとにかく庭が素晴らしい。眺めていると時間を忘れた。歴史はさておき庭を鑑賞し散策するには最高だ。



ここで昼食。「権太呂」の親子丼。親子丼も京都旅行のお約束。ちょいと高いがそれだけの価値はある味で大満足。
午後はまず「今宮神社」の前の「一和」であぶり餅を堪能。創業から1000年の歴史を誇ると言われればもうそれだけで脱帽だ。味は姫が絶対に食べたかったというだけあって感動的にうまかった。さすが1000年の味は半端ではない。
ちなみに参道の向かい側で覇を競う「かざり屋」も創業以来400年。京都では創業100年くらいまでは若く感じてしまうから恐ろしい。

歴史探訪はここで終わり。後は買い物したりお茶したり。
夜は「ビストロヤナギハラ」で肉三昧。ここもまた素晴らしい。どの料理も感動。それにボリュームもあってかつ安い。ワインもうまいし言うことなし。あぁやっぱり京都のレベルはすごい。
今日は姫の誕生日でもある。京都のこんなおいしい店で祝えて姫もご満悦の様子。だが来年はワシが京都で祝ってもらう番だ。フフフ・・・。

ホテルに戻ってからはまた温泉へ。今日はラウンジにも行ってみたがこれまた快適!何時間もいたいと思った。
今日は雨の予報だったのに午前中は暑いぐらいの晴れ、午後は涼しい曇りで問題なし。嬉しい誤算だった。
これにて二日目終了。

「吾唯足知」

石庭の 石や黙して 語るかな
吾唯足るを 知るべしなりと

9月7日(金)晴れ一時雨
12ヶ月全ての京都を楽しむシリーズも早いもので6回目。今年は9月を選んだ。今回のテーマは「室町文化に触れる京都」。室町時代に所縁の深い所をまわることにした。
早朝の新幹線で出発したので11時には京都にいた。また例のごとく自転車を借りて出発。とにかく京都は自転車に限る。他の交通機関の2倍は楽しめる。まあ体力は必要だが。

まずは腹ごしらえの為に「北野天満宮」近くの「とようけ茶屋」へ。料理の詳細は姫の「ぽごしっぽよ」に任せるが、今回も全て外れなしの食事はここが始まりだった。
せっかく目の前に来たので「北野天満宮」を(神社は金がかからないからいい!)見た。そして「澤屋」で買ったあぶり餅を持って「金閣寺」へ。

「金閣寺」は通称で本当の名前は「鹿苑寺」。足利義満の法号「鹿苑院」に因む。臨済宗相国寺派。
既に京都も慣れたものなのに金閣寺はまだ来てなかったというからちょいと恥ずかしい。今まで京都の北西は手付かずだったから致し方ない。
幸い暑いぐらいに晴れていたから「金閣」の輝きはこの上ないものだった。なるほど世界中から見にくるわけだ。まさに圧倒的な美だ。三島由紀夫が「金閣寺」の中で放火犯の動機は美への嫉妬としていたが、なるほどそれもあり得るかなと思った。北山文化の象徴ここにありだ。 義満の栄耀栄華の極みといえばそれまでだが、「金閣」は公家、武家、仏教文化の集合体であることを考えれば非常に興味深い。一層は公家文化の寝殿造の「法水院」、二層は武家文化の書院造の「潮音堂」、三層は仏教文化の仏殿造の「究竟頂」となっている。なんとも素晴らしい建築芸術だ。



次は「大徳寺」。臨済宗大徳寺派の総本山。禅宗の寺院には幕府に保護された叢林と呼ばれるものをメジャーとすれば、それ以外の林下と呼ばれる寺院はマイナーといえる
。権力との繋がりよりも修行を重んじる硬派だからだが、ここはその林下の代表的存在だ。境内にたくさん塔頭はあれど拝観できるのはごく一部。しかし方丈前の枯山水の庭は見事だった。千利休の切腹事件のきっかけになった山門は閉まった門の外から見た。個人的にはこういう硬派な寺の方がどこか共鳴するものを感じる。

次は「上賀茂神社」。ここは五月の葵祭に来てみたいが、とりあえず今回は夕食の店に近いので寄ってみた。「下鴨神社」の規模を見たせいか、思ったよりあっさりしていたのは意外だった。
「上賀茂神社」を見終わったところで夕立。今回は天気が悪そうだったので合羽持参。それを着て木陰でしばし雨宿り。器用な姫は雨宿りしながら寝てた。
30分ほどで上がったので活動再開。買い物を少ししてから夕食の店「秋山」へ。

「秋山」はなかなか予約のとれない名店なので今回一番楽しみな食事。詳細は姫に譲るが、まあなんというか、和の極みを堪能したとでも言おうか、実に素晴らしい仕事だった。 京都に来るたびに福岡の飲食店のレベルの低さを感じて「えせグルメ」なんかやめてしまおうかと思ってしまうが今回の「秋山」でまたそう思ってしまった。 客もまた店の思いがわかる人たちのようだった。店も店なら客も客なり。厳しい客が店を育てるのだ。福岡は客が何も考えてないから店が駄目になるのだ。

至福の食事を終えてホテルへ。今回は「ホテルモントレー京都」だがこれが大当り。部屋が快適な上に最上階にはなんと温泉付き!ゆっくり疲れをとることができた。
これにて一日目は終了。

「美」

義満の 栄耀栄華の果てなれど
その美や人の 魂(たま)うばふかな

9月2日(日)晴れ
京都に持っていくための望遠レンズをヨドバシカメラに買いに行った。お手頃なのがあったのですかさず購入。料理から景色までこれ一本というやつ。邪道だろうが素人のワシらには一向かまわない。これで遠景の神社仏閣も撮れる。楽しみだ。
今週金曜日から京都旅行。最近はその予習に余念がない。今回のテーマは「室町文化に触れる京都」。特に”きぬかけの道”をメインに予定しているのでその周辺の仏閣の由来や室町時代の基礎知識を身に着けて、なぜなぜぼうやの質問攻撃に備えなければいけない。
 
ついでにNFLの2012年の選手名鑑も買ってきた。これも予習のため。チームの状態や主な選手をチェックしておかなければ。今年は見るゾ。

「京都」

したわしき 今や馴染みの 京都かな

9月1日(土)晴れ
 谷川の岸に小さな学校がありました。
 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗(くり)の木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴(ふ)く岩穴もあったのです。

  (宮沢賢治 「風の又三郎」)

 
9月1日には「風の又三郎」を読むというのを一体いつからやってるのかと過去の日記を調べてみた。最初に日記に書いたのが2007年だが、その時点で既にもう何年も恒例になってると書いているので10年ぐらいになるのではないだろうか?冒頭部分は暗記してしまいそうな感じだ。
理想の少年時代がここにあるような気がするんだな。
 
 
星野村へ行った。あの災害の恐ろしさを目の当たりにしたのが7月29日だったが、その後どうなったか?八女と星野村をつなぐ52号線は、お盆ぐらいに数か所片側通行だが復活していた。だがあちこちの惨状はまだまだそのままで、星野村へとたどり着いても村の中ではまだまだ寸断されている箇所が残っている。
美しい星野村の復活までの道のりはまだ遠い。

星香園」さんは通常通り営業中。



「川」

秋の陽に きらめく浅き せせらぎを
村飲むほどの 川と思えず