この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
2月
2月29日(水)晴れ
すっきり晴れた日に仕事が早く終わって帰れたとなればこれはもう走るしかないと思って帰宅すると、姫も走るつもりだったらしくスタンバイしていたので一緒に走った。高宮は坂が多いからジョギングすると結構ハードなものがある。山の上を寺塚あたりまで走り、そこから下って野間大池の通りから平地で戻ろうと思ったのだが、姫の「こっちから帰ろう」という方向に従っていると心臓破りの坂を登らされて2倍疲れた。結構鍛えられた。
平地ならずっと疲れずに走れるんだが、坂道はつらい。足が上がらない。腿とかふくらはぎの鍛え方が足らないんだろうな。暇を見て坂道トレーニングすべきだな。
 
「足腰」
 
足腰は もはや気持ちと ずれがあり
 
2月27日(月)晴れ
今朝は「中国鍼灸院」さんへ。本日の呉先生の漢詩はこちら。

「海外TV衛星」

呉炳宇

海外電視衛星多、(海外電視衛星多く)
接収無料娯生活。(無料で接収し生活娯し)
方位仰角温経緯、(方位仰角経緯を温め)
居家観聴世界説。(家に居て世界の説を観聴す)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

海外のテレビの衛星は多かばい
ただで見れてから楽しかばい
昔経緯ば習ったごと角度ばあわせてくさ
家におって世界のニュースが見れるとばい
 

呉先生は海外の衛星放送が見れる大きなアンテナを使ってるそうな。中国の全ての省の放送が見れるらしい。アンテナのサイズを大きくすれば世界中の衛星放送を見ることも可能らしい。すごい話だ。そういえばアメリカに行った時にどの家の庭にもでっかいアンテナが置いてあったことを思い出した。居ながらにして世界の放送を見れるなんて。もっとも言語の問題はあるが・・・。
 
「世界の説」
 
居ながらに 世界の説を 観聴し
なにおもふかは 個々の器か
 
2月26日(日)曇り
酷使したせいか携帯がもう悲鳴を上げていたのでヨドバシに機種変更に行った。もうこの時期で機種変更とくればi-phoneでしょうということで、迷わず4Sに。そしてi-phone購入するならi-padまで安くなるということで勢いでi-padまで購入。だがそこで終わらず今度は姫がi-phoneやi-pod用のコンポが欲しいということでえ〜いそれも買っちまえということで我家は一気にIT化が進んだ。
帰宅してから早速あれもこれも設定、設定。なんだかようやく世の中の流れに追いついたような気がする。
 
「i-phone」
 
i-phoneの 裏をたたいて 姫爆笑
 
2月24日(金)晴れ
ある人から「相談があるんですが」と電話があったので一緒に飲みに行った。脱サラして独立したいということだった。志を抱いて新しい一歩を踏み出そうという人をワシが止めるわけがない。大いに賛成して激励した。夢と不安の入り混じる心境に戸惑っている様子だったが、ワシなりのアドバイスをしてあげた。
まるで若き日の自分を見るようだった。思い起こせば29歳の春だった。彼と同じようにいろんな人に相談したっけなぁ。みんな異口同音に「なんとかなるもんよ」と言っていたが、ほんとなんとかなるもんだ。少なくとも食べていけるようにはなるもんだ。だが彼の場合はそれよりも先に行きそうな感じがする。大いに飛躍して欲しいと思う。
 
「志」
 
志 抱くも遂げるも 己が道
人の妨ぐ ものにあらずや
 
2月22日(水)雨
今日は飯塚と粕屋と雷山だから東から西へと飛び回った。
雨のせいで米の山峠も大野峠も雷山も霧だった。深山幽谷という感じの美しい霧だったので、こりゃ何か漢詩の一つも浮かぶかなとトライしたけど駄目だった。創造力ないやねー。
 
雷山千如寺」さんで和尚さんの予定表を見て「えー!」と声に出して驚いてしまった。ワシもたいがい忙しいが、和尚さんはワシの比ではなかった。「和尚さん、これじゃ過労死しますよ」とワシが言うと、お和尚さんは「ははは!過労死するかもね!ははは!」と笑ってた。全然その心配はなさそうだった。
う〜ん、ワシなどまだまだだ。頑張らねば!



「多忙」
 
多忙なり 多忙なりとは おもふれど
人は我より 多忙なりけり
 
2月20日(月)晴れ
久しぶりにすっきり晴れた朝、「中国鍼灸院」さんへ。本日の呉先生の漢詩はこちら。

「龍縁」

呉炳宇

紫竹緑葉微風動、(紫竹の緑葉微風に動き)
白雪赤梅報春開。(白雪赤梅春の開くを報す)
金柑満枝龍年好、(金柑枝に満ち龍の年に好く)
南天果紅福縁来。(南天の果は紅く福縁来たる)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

紫竹の緑の葉はほんのちょこっと風が吹いても揺れてから
白か雪と赤か梅は春が来たこつば教えてくれるばい
金柑は枝にいっぱいなってから龍の年に似おうとるし
南天の赤か実はよか縁ば呼ぶばい
 
この詩は先生が宗像の家の庭を見て作られたそうな。先生の家の庭はいろんな樹があるらしい。是非一度行ってみたいと思った。そしてそこでワシも一つ漢詩を作ってみたいもんだ。
 
「雪だるま」
 
道端の 痩せて黒ずむ 雪だるま
これも2月の 風物詩かな
 
2月18日(土)晴れのち雪
午前中、粕屋にいる時はちらほらと降る程度だった雪も、午後久留米に移動した時にはすっかり晴れて気持ちがよかった。八女もすっきり晴れて、時間があれば車を洗いたいなと思ったほどだった。ところがこれが高速で鳥栖を過ぎて基山に入ったところから景色が一変!そこから先は雪国だった。高速の底が白くなった。そして都市高速が全面通行止めになった影響で太宰府インターが大渋滞。てれてれと進む間にもずんずん雪は積もっていった。高速を降りてからは裏道ばかりを通ってなんとか無事帰宅。予定より40分も遅かった。予想外の大雪にちょっとビビッた。
 
「タイヤ」
 
雪見れば 憂うタイヤの 溝のなさ
 
2月16日(木)晴れ
昨日、「太田自動車鈑金」の京子さんの娘さんと初対面した。あまりのかわいさに言葉を失った。ワシが今までの人生で見て来た赤ちゃんの中で一番かわいいと思った。やっぱ美男美女の子どもはかわいくなるわな。Facebook に写真載せておこう。
 
今日は雑事に追われた。確定申告の際に住宅取得控除を受けるので必要な書類を集めに法務局行ったり、区役所行ったり。それにしても紙切れ1枚もらうのに数百円か。うかつに申請できんな。
そういったわけで明日は税理士さんのところに行く予定。その後は県庁か?主任者証の申請もせな!
 
「詩想」
 
今宵こそ 詩想は我を 見放した
 
2月14日(火)雨
やっと手に入った。ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」の「修行時代」と「遍歴時代」。ほんとにようやくだ。まぁ安くはなかったが手に入ってなにより。
 


若い主人公が様々な体験を経て徐々に人間的成長を遂げていくといういわゆる”教養小説”は、この作品から始まったと言われている。後に生まれてくる同じタイプの様々な名作の範となったわけで、世界の文学史において非常に重要な位置にある作品なのだ。ありがたくありがたく読ませてもらおう。そして何かを学ばせてもらおう。
 
「ゲーテ」
 
そして今 辿りつけるは ゲーテかな
 
2月12日(日)晴れ
貴重な何の予定もない日曜日。午後からまずは博多阪急でお買物。その後、那珂川町のピアノのお店へ。姫が探しているピアノがないかどうか見に行った。お目当ての物はなかったが、いろいろと勉強させてもらった。中古でいいものが入ったら連絡してもらうことにした。我家からピアノの音が消えて何年だろうか?また姫のピアノが聴ける日が来るかと思うと楽しみでしょうがない。
 
夕方、大濠公園まで走った。ようやく新しいランニングシューズのデビューだ。今日は結構ハイペースだったせいか、帰ってきた時には二人ともかなり疲れていた。まだ往復するのがやっとで、大濠公園を一周して戻るスタミナはない。もう少しこの距離に慣れないと無理かな。それにしても大濠公園を走っている人の多いこと!あれだけたくさん走っている中に混じって走るなら、こっちも元気を貰えそうな気がする。
 
「調べ」
 
鍵盤の 調べに無沙汰 幾年(いくとせ)や
姫は指なり 我は耳なり
 
2月11日(土)晴れ
バレンタインデー前の土曜日ということで姫のおごりで「レキップ」へ。ワインをボトル1本頼んで素晴しい料理とともに堪能した。かつてはこういうことがなかなかできなかった。車で行くとどちらかが酒を飲めない。かといってバスや電車で出かけるのも面倒だし。ところが高宮なら歩いて行ける範囲にいい店がたくさんある。今日も二人でてくてくと歩いて店に行き、二人ともワインを飲んで酔っ払って、帰りもてくてくと歩いた。こんなことができるなんてまるで夢のようだ。外食費が増えるよなぁ。
それにしても「レキップ」は安い。料理も安いがボトルワインが「え?」と思うほど安い。あの値段は酒屋で売ってたとしても安いはず。一体利益はどこでとっているのだろうか?
 
「冬の月」
 
酔眼に おぼろとなるや 冬の月
 
2月10日(金)曇り
久々に「ドリームマーケティング」の脇田さんと会って仕事の打ち合わせをした。相変わらずエネルギッシュでハイテンション。事務所も天神に移したり、海外進出も果たしたりと着々と成功している様子。以前会った時と何も変わらないワシとはえらい違いだ。やっぱり時々こういうアグレッシヴな人と話をしないと駄目だな。元気を貰わないといけない。今は景気のせいか、みんな守りに入って現状維持思考になっているが、脇田さんは今こそ攻めないといけないと言う。確かにそうだ。会社の良し悪し、手腕のあるなしは今でこそわかる。まさに頑張り時だよな。ワシもテンション上げていくぞ。
 
宅建の主任者証の申請に必要な書類を集めに走り回った。なんだってこんなに書類が必要なのだ?あれやこれや7つもそろえないといけない。やれやれだ。ちょっと笑えるのが「誓約書」だ。こんなものあっても悪いことするやつはするがな。貰うほうにしても保存しておくのがアホらしくないかいな。
それはともかく、まだ法務局にも行かないといけないのでまだ申請はできない。申請した後さらに数ヶ月かかるというからよくわからない。日本のお役所なんとかしたいやね。
 
「災難」
 
仕事先 車を止めた その場所に
山もりうんこ やる気も失せる
 
2月8日(水)曇り一時雪
今日は飯塚day。この季節に飯塚に行く時はいつも道路交通情報を確認してから家を出る。今日は米の山峠は何も規制なしということで、暢気に出発したわけだが、いざ峠に近づいてみるとそこは雪国・・・。こりゃやばいかもと思い、よほど引き返そうか、はたまたチェーンをつけようかと迷ったが、ノーマルタイヤのままでいく車もあったのでなんとかなるかもしれないと思い、トライした。途中で立ち往生するダンプや、引き返していく営業車もあったが、それらを尻目にギアをローにしてブレーキに触れないようにしてゆっくりゆっくり降りて無事に乗り切った。昼前ぐらいに道路交通情報を見ると米の山峠はチェーン規制になっていた。遅いって。
いやぁ久々に雪道で緊張させられた。去年の正月の黒川以来だな。だがチェーンを積んでいるというのは使わなくとも心強いもんだ。福岡の冬はスタッドレスタイヤを買うほどではないからな。チェーンは重宝する。
 
不動産の仕事も活動を開始した。しばらくは「あおば不動産」さんで修行させてもらう。とにかく実戦経験を積み重ねていかないといけない。わからないことがあった時に教えてくれる人が周りに大勢いるのは助かる。成り行きも閊えることなく、環境も適しているってことはやっぱり不動産の仕事をやらないといかんということなんだろうな。
 
「米の山」
 
北国の 雪もかくやと 米の山
身は冷や汗の 凍る坂道
 
2月5日(日)雨
姫が帰ってくるからというわけではないが、家中掃除した。暮らすにはそう広いとは感じない我家だが、掃除する時には広く感じる。結構疲れた。
 
金曜日に「古雅書店」さんで仕入れた4冊のうち、2冊は読んでしまった。
古賀さんに聞いたいい話。江戸時代までは本を読むということは、”声に出して読む”ことを意味していたそうな。黙って読むのは盗み読みのようではしたないことであったらしい。正座して書見に向って声に出して読むのが正しい読み方だったそうで、そのために書くほうも”音”を意識して書いていたらしい。つまり漢詩・漢文のリズムのように全体に抑揚があって、音でも楽しめるというわけだ。今ではそんな文学作品には出会えないが、谷崎潤一郎あたりまでの作家の中には漢文の教育を受けて育っている作家が多く、それが自然と文章の中に出ていて、かつての”音”でも楽しめた時代の余韻があるらしい。
「谷崎の『春琴抄』なんて素晴しいもんだよ」
古賀さんがそう言うと再読せずにはいられない。森鴎外も夏目漱石も声に出して読むといいそうだから是非やってみよう。

夏目漱石、森鴎外、谷崎潤一郎、志賀直哉、島崎藤村、太宰治・・・などの大御所連は大学の時代に読破したが、思えばそれは間違いだったかもしれない。社会の荒波もなにも知らない時に読んだところでなにほどのことがわかろうか?いろいろ経験した今こそ読むべきではないだろうか?と考えて、これからしばらくは再読期間にしようかなと思う。

「浅学」
 
文豪の 世に問うものの 良し悪しを
いかほど知るや 浅学の我
 
2月3日(金)雪

朝から雪がちらほら舞う中を西鉄に乗って大牟田へ。「古雅書店」さんにお邪魔した。毎度のごとく仕事の話が終わったら文学談義。今日もまた目からうろこの新情報をいろいろと教えて頂いた。まったく古賀さんの博学ぶりには毎度毎度驚かされる。
ここへ来て手ぶらで帰るわけにはいかない。素晴しい蔵書がワシを惹きつけて放さない。





ここには日本人にとっての宝が山とあるわけだが、興味を持つ人は少ないらしい。あぁ全く嘆かわしい。日本人よ、それでいいのか?
今日買ったのは、

田中英光「オリンポスの果実」
田山花袋「妻」
野上弥生子「森」
徳田秋声「新世帯・足袋の底」

いいねぇ。楽しみながらゆっくり読もう。

西鉄で福岡に戻ってから車を取りに帰って、「ウイルホーム」さんへ。その後、再び車を置いて電車で「レオパルディ」さんへ。その後はバスで赤坂に移動して「行徳クリニック」の行徳先生と酒を飲んで本日はおしまい。なんだかバタバタの一日。

飲んだ帰りに「とまとタクシー」に乗った。評判がいいので一度乗ってみたかったんだが、評判通り素晴しい接客だった。ここまで気持ちよく接してくれるならまた乗りたくなるわな。そういうわけでトマタク会員登録しようかな。客のほうが気を使うガラ悪いおっさん運転手のタクシー会社は見習うべきだな。
 
それにしてもあの大牟田の街の寂しさはどういうもんだろう?シャッターが開いている店を数えるほうが大変だ。一つの街が石炭一つでここまで変わるもんなんだな。なんとも悲しいものがある。

「大牟田市」
 
隆盛の 抜け殻寒く 大牟田市
 

2月2日(木)雪
朝起きて窓の外を見てびっくりした。高宮は白一色だった。今日は新宮・古賀巡回だがこりゃ行けるだろうか?と思ったが、千鳥橋より東は全然大丈夫だった。雪は明日も降るらしいが明日は大牟田だ。大丈夫かいな?
 
登録実務講習の結果が出た。合格してた。まぁ誰でも合格するわな、あんな簡単な試験なら。というわけで主任者証を手にするのは3月か?4月か?春には宅地建物取引主任者だな。運転免許以外にとった初めての資格だ。やっぱ嬉しいもんだ。
 
昨日から姫が里帰り中で夜は自炊。今日は牛丼作ったが、そのまずいことまずいこと!史上最悪の牛丼だった。
 
「雪」
 
ひとふゆに 一度か二度の 雪景色
タイヤ滑れど こころははずむ