この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
2月
2月28日(月)雨のち曇り
月曜日に雨となると道が混む。今朝は「中国鍼灸院」さんにお邪魔したが、5分しか時間がなくてちょっとだけ鍼をしてもらった。いつも腰と肩をやってもらうが、ここしばらくは腰痛に悩まされることもないし、肩こりなんて全然ない。こんな仕事してるのにどこも故障なくいられるのは恐らく先生の鍼のおかげだろうと思う。
 
「孔孟家訓」
 
呉炳宇
 
良薬、苦口益病。(良薬、口に苦くして病に益あり。)
忠言、逆耳利行。(忠言、耳に逆にして行ないに利あり。)
家犬悪、主人過。(家犬悪きは、主人の過ち)
妻不賢、夫之過。(妻の不賢は、夫の過ち)
子不孝、母之過。(子の不孝は、母の過ち)
教不厳、師之過。(教え厳しからずは、師の過ち)
学不勤、徒之過。(学に勤めずは、徒の過ち)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
よか薬は苦いばってん、病気にはよぉ効くと。
よかアドバイスは耳が痛かばってん、あとで得すると
家の犬がかわいげないとは、飼い主が悪かと。
嫁さんがさばけんとは、旦那が悪いと。
子がわるそーばっかするとは、おかんが悪いと。
厳しゅう教えんとは、先生が悪かと。
しゃんと勉強せんとは、生徒が悪かと。
 

人を責める前にまず自分を省みること。あぁこれこそ今のワシには良薬であり忠言だ。思い上がってはいけない。ホンモノと呼ばれる人々は常に謙虚だ。見習うべし。
 
「忠言」
 
利ありとて 得られてこその 忠言や
常なる教え ありがたきかな
 
2月27日(日)晴れ
姫とランチでお出かけしたついでに、今時の新築マンションのモデルルームを冷やかしに行ってみようということになった。電話でアポイントをとって、マンションギャラリーに到着すると・・・名前を告げても反応がイマイチ。「え?」みたいな顔をされたのでおかしいなとは思いつつ、周りをよく観察すると・・・あれ?マンション名が違う!でも確かに場所はここのはず・・・と思ったらなんとワシがアポイントをとったところが2軒隣にあった。二人して「スイマセン、間違えました・・・」と恐縮しつつ退散。なんてトンマなことを・・・。
申し訳ないことしたから次回そこの物件も見てみようと思う。
 
それにしても今時のマンションは本当にすごい。いたれりつくせりだ。営業マンの人には今の住宅取得控除についても詳しく教わって、かなり勉強になった。感謝感謝。

帰りに「博多南聖書バプテスト教会」の礼拝に参加。ここでも大いに得るものがあった。感謝感謝。
 
「マンション」
 
マンションも いつのまにやら 選択肢
 
2月26日(土)晴れ
スマイルホーム」さんで留守番をしてる時(とにかくいろんな会社の留守番を頼まれる)に、いつも遊びに来るIさんがふらっとやって来て、「あれ?社長おらんと?そこに菜の花が咲いとったけん持って来た」と言って自分で紙コップに水入れてほんのわずかな菜の花をテーブルに飾って、「そいじゃ」と帰って行った。Iさんは朴訥なおじさんだ。いい光景だと思った。

今日は都市高速の野芥〜福重間が開通する日。たまたま久留米の「尾道屋」さんから糸島の「雷山千如寺」さんへの移動があったので早速使ってみた。ほとんど利用者がいなくて野芥から先はワシ以外に一台しかいなかった。スイスイと快適だ。室見川を渡り、福重まで来るとそのまま西九州自動車道へと繋がっている。なんと「尾道屋」さんから「雷山千如寺」さんまで1時間かからなかった。かなりゆっくり走ったのに!なんて便利な世の中だ。ちなみに都市高速が完全に繋がってぐるぐる回れるようになるのはまだ1年先らしい。
 
「花」
 
こころうち 花ありてこそ 花贈る
 
2月25日(金)晴れ
なんと暖かい一日。車の窓を開けて走らないと暑いほどだった。江田専務の事務所の近くで今年初の菜の花を見た!来てる来てる。もうすぐだ。
 
江田建設」の江田専務に見せて頂いた「トイレの神様」。



なんでも加賀には昔からあったらしい。それがあの歌のヒットで急に脚光を浴びて注文が例年の100倍になったそうな。加賀なら姫が知ってるかと思って訊いたら「知らん」の一言だった。

ジェーン・オースティンの「自負と偏見」を読了。よくまぁこんなにきっちり人間のエゴを描けるもんだ。確か数年前に映画になってたが、一体どんなふうに映像化したのか興味ある。ちょっと借りてくるかな。
 
「菜の花」
 
八女微風 菜の花揺れて ぬっかにゃ(訳:暖かいね)
 
2月23日(水)晴れ
今日はちょっと時間に余裕があったので髪を切りに「ギャルソン」さんへ。

ワカガシーラ坂本さん:「もしかして今年初やないですか?」
ワシ:「そうです」
ワカガシーラ坂本さん:「ルンバ以来ですね」
ワシ:「そうそう(笑)」
ワカガシーラ坂本さん:「もう2月も終わろうとしていますが?」
ワシ:「このペースじゃ年に6回になりますね。めちゃめちゃリピート率悪!(笑)」
ワカガシーラ坂本さん:「今日はどんなふうにしますか?」
ワシ:「増やして下さい(笑)」
ワカガシーラ坂本さん:「はははは!」
ワシ:「え〜っと、いつも通りでいいです」
ワカガシーラ坂本さん:「そうそう、うちも4月には増員しますよ」
ワシ:「お、新人来ますか。今度は大丈夫ですかね?今の若い人、教育が終わってさぁこれからっていう時にやめますからね」
ワカガシーラ坂本さん:「そうそう。もったいないんですよ」
ワシ:「私が最初に就職した会社は教育がめっちゃすごかったんですよ」
ワカガシーラ坂本さん:「へー」
ワシ:「入社して半年間は勉強ばっかり」
ワカガシーラ坂本さん:「それで給料貰うんですか?」
ワシ:「そうです。いいでしょ?」
ワカガシーラ坂本さん:「いいすねー」
ワシ:「それで何年かしたら辞める人が結構いてですね、他の会社から人材派遣会社て言われてました」
ワカガシーラ坂本さん:「はははは」
ワシ:「ヘッドハンティングとか来てましたからね」
ワカガシーラ坂本さん:「うちに来ませんか?みたいな感じで?」
ワシ:「そう。喫茶店とかに呼ばれて、どうですか?みたいな感じでね」
ワカガシーラ坂本さん:「実は会社への忠誠心を試す罠やったりして(笑)」
ワシ:「ひっかかったなー!みたいなね(笑)」
ワカガシーラ坂本さん:「はははは」
ワシ:「ルパンみたいに顔がぺりぺり〜ってはげてね」
ワカガシーラ坂本さん:「それが自分の上司なんでしょ?(笑)」
ワシ:「そうそう。お前は減給じゃ〜!ってね」

こういう非生産的な会話も好き。
 
「散髪」
 
膝上に 散らばる髪の 名残惜し
 
2月21日(月)晴れ
中国鍼灸院」さんで始まる1週間。
 
「老子三宝」
 
呉炳宇

太上老君有三宝、(太上老君に三宝あり)
一慈二倹不為先。(一に慈、二に倹、先に為らず)
無慈任勇災必至、(慈無く勇に任すは災い必ず至り)
捨倹求贅財尽完。(倹を捨て贅を求むは財尽くすこと完き)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

老子が言うた三つの宝
やさしゅうなること、贅沢せんこと、自分のことばっか考えんこと
やさしゅうないやつが威張ってばっかりおったらいいことないて
倹約せんでから贅沢ばーっかしとったら財産はなくなっしまうて
 
調べてみると老子の67章にこういう一節がある。

我れに三宝有り、持してこれを保つ。一に曰く慈、二に曰く倹、三に曰く敢えて天下の先と為らず。慈なるが故に能く勇、倹なるが故に能く広く、敢えて天下の先と為らざるが故に能く器の長を成す。今、慈を舎てて且に勇ならんとし、倹を舎てて且に広からんとし、後なるを捨てて且に先ならんとすれば、死せん。
夫れ慈は、以って戦えば則ち勝ち、以って守れば則ち固し、天将にこれを救わんとし、慈を以てこれを衛る。

人間誰しも老子の教えを固く守ったとすればどんないい世の中になるやろうか。人間は大昔に既にあるべき姿なすべき生き方を極めてるんだな。考えたらすごいことだ。
ワシら現代人はこんな貴い教えがありながら成長できてないよな。これぞまさに慈無く勇に任し、倹を捨て贅を求むからだろうな。
 
「老子」
 
生きる道 極め伝えし いにしえの
老子の教え 人の戒め
 
蔵 
2月19日(土)晴れ
メルヴィルの「白鯨」を読み終わったんだが・・・う〜ん、これにはちょっと驚いた。この作品は、サマセット・モームが世界十大小説の中に選んでいる。ちなみに世界十大小説とは、

フィールディングの「トム・ジョーンズ」
オースティンの「高慢と偏見」
スタンダールの「赤と黒」
バルザックの「ゴリオ爺さん」
ディケンズの「デイヴィッド・カパーフィールド」
フロベールの「ボヴァリー夫人」
メルヴィルの「白鯨」
ブロンテの「嵐が丘」
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」
トルストイの「戦争と平和」

の10作品。だからかなり期待して読み始めた。文庫本で500ページくらいの厚さで2冊というボリュームだから、さぞかし白鯨とエイハブ率いる鯨とりたちの対決や、世界の海をまたにかけた冒険譚が展開するのだろうと思っていたのだが、なんとほとんどは「鯨」と「捕鯨」に関する薀蓄だった。肝心の白鯨が登場するのはかなり最後のほうで、対決もあっという間に終わってしまう。そういうわけで予想と全然違ったので驚いたわけだ。まぁ「鯨」や「捕鯨」に関する記述も面白かったのでそれはそれでいいんだが・・・。もし本筋だけに絞るとすれば5分の1くらいの量でも十分かなと思う。途中で展開される膨大な量の”余談”に疲れて読むのをやめる人もいるかもしれんな。
だが!だが極めて文学的だ。様々な思想が奥に隠されている。じっくり読めば徐々にその深さはわかる。名作とは結局そういうものなのかもしれない。つまりは表の姿よりもその奥にあるもので真価を量るべきということか。
 
「白鯨」
 
読後には マッコウクジラの 情報通
 
2月18日(金)曇り
ブラウザをIE8(インターネット・エクスプローラーのバージョン8)にバージョンアップして以来、トラブルの連続で閉口していた。とにかくすぐにクラッシュする。こりゃ仕事にならんなと思って、最近オペラを導入した。これが速いし安定しているしで実に快適だ。今のところ使い始めてから一度も固まったりクラッシュしたことがない。ページ移動もさくさくとできるし使い勝手もいいし大満足。
IE8には愛想が尽きたという人にはオススメ。もっともIE9の登場が近いらしいが、いつものことながらどうも信用できないんですぐに飛びつくのは待ったほうがいいと思う。
 
今日の最後は「雷山千如寺」さんへ。那珂川町に引っ越してからは早良区の内野へ抜ける56号線を使っているが、これが驚くほど短時間で到着できるので助かる。今後は馴染みの道になると思う。途中にある飲食店をどんどん開拓していこう。
例によって今日も仕事でお邪魔したのに帰りはお土産つき。
(和尚さん、奥さん、いつも本当にありがとうございます。)
 
「恩」
 
返せぬ恩 積もりて雷山 凌ぐかな
 
2月15日(火)晴れ
行徳クリニック」の行徳先生と久しぶりに「松むら」へ。いつもながらの美味を歴史・文学・政治の話をしながら堪能した。先生とは特に歴史の話ができるから楽しい。今日はお互いに日本人である誇りを確認するような話題で盛り上がった。先生がワシと同じ考え方をされているのを知って嬉しかった。
それにしても「松むら」はいつ行ってもうまい。先生ともたまには他の店でという話もでるが、結局ここになってしまう。
そろそろまたここで先輩諸氏を集めて飲み会するかな。
 
「しらうお」
 
しらうおで 知るや先駆け 春の声
 
2月14日(月)雨
身体にしろ心にしろ疲れてる時は「中国鍼灸院」さんへ。本日の詩はこれ。

「無縁?」
 
呉炳宇
 
利己縁漸尽、(利己は縁を漸く尽くし)
益人処々縁、(人に益すれば処々縁あり)
縁本君心起!(縁本より君の心に起こる)
何故怨無縁。(何故無縁と怨むや)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

自分のことばーっか考えとったら縁はなくなっしまうばい
人のためになることすりゃ縁やらどこにでんあるばい
縁ちゃだいたいあんたの心から起こるもんばい
なし縁がないやら文句ばっか言うとか
 

今回の詩は実にわかりやすい。まったくその通りだ。縁のあるなし、運のあるなし、結局は自分に原因がある場合が多い。自分がよくなれば周囲がよくなる。それにはまず己の利を後にまわし、人のために何かをなすべきだな。
生き方の軌道修正を時々呉先生にお願いしないといけない。
 
「縁」
 
利を捨てて 人に益して 縁を得る
己が心に 源はあり
 
2月11日(金)雨
祝日。かなりの久しぶりの休み。考えたら黒川以来だ。我ながらよくまぁ働くもんだ。
小雨が降る中、姫と散歩がてらミリカローデンの探索に行った。ジムと図書館を見てきたがどちらもなかなかいい。ジムのほうは家で続けてる筋トレの成果を試すためにたまに使おうと思う。図書館のほうは広さと蔵書数に結構驚いた。広さは新宮の3倍くらいあるのではないだろうか?日本文学もたっぷりあった。これはなかなか使えるかもしれない。
それにしても人がたくさんいた。こんないい施設利用しない手はないからな。またしても那珂川の魅力発見だな。
 
「那珂川町」
 
那珂川や 緑とゆとり 静寂の街
 
2月9日(水)曇りのち晴れ
午後のこと。飯塚の「日栄」さんが終わってから次の「粕屋のお客さん」まで30分しかなかった。蓮台寺から粕屋町まで30分。う〜ん、なかなかきついがトライしてみるかとピブちゃんを飛ばす。幸い八木山で前に車がいなかったのでそら急げ!と走っていたその時!バックミラーに昔よく世話になったが最近ご無沙汰だった白いバイクに乗った友達の姿が!急いで減速したが間に合わず、パドランプが回りだした。「左に寄って下さーい」やれやれ、結局遅刻か。降りてきたのは結構軽い感じの若い警官だった。
「運転手さ〜ん、スピード出しすぎぃぃ。ここ40kmよぉ」
「すいません・・・」
「免許証持って降りて下さい」
「はい」
「後ろずっとついて来てたの気付きませんでした?」
「全然気付きませんでした(笑)」
「ほら、これ見て、64kmでしょ?20kmオーバーね」
「はい」
「今日も八木山バイパスで事故があってますからね。スピード出しすぎたら危ないですよ」
「あぁ、なんか事故あったみたいですね」
「印鑑持ってますか?ない?じゃぁここに母印を押して下さい。こことここね」
「はい。これどこで払うんですか?」
「郵便局で払えます。もしこの期日までに払わなかったらここの住所まで出頭して貰わないといけません」
「はい」
「これを払ってしまえば今回のことは終わります。最近違反したことは?ない?それなら3ヶ月無事故無違反でいて下さい。そしたらこの点数は消えます。ただし、次の免許更新でゴールドにはなりません
「ぷぷ!・・・はい。わかりました」
「じゃぁ気をつけて運転して下さい」
「すいませんでした」
というわけで本日えしぇ蔵君は国家権力に15,000円寄付する羽目になったとさ。めでたし、めでたし。

「白バイ」

白バイも 話してみれば いい奴で
 
2月7日(月)晴れ
今朝は3ヶ月おきの九大病院の経過観察の日。頬の中に残ってる腫瘍もどうやら変化ない様子。病院側からは特に手術は勧めないとのこと。まぁしばらくはこのままいくかな。大きくなってないようだし。
 
ブックオフでメルヴィルの「白鯨」を見つけてしまった。あぁこれでまたしばらく本に没頭してしまう。
ワシは日本文学のほうが好きだが、引越し前に荷物を増やさない目的で家にあった姫の海外文学の蔵書を片っ端から読んでいたらすっかりはまってしまった。あぁ世界中に名作が多すぎる!死ぬまでにどれだけ読めるだろうか?
 
ところでメルヴィルは生前には全く評価されなかったらしい。死後何十年も経てからようやく評価され、今ではアメリカ文学を代表する作家の位置にまで到達している。本人は全く失望のうちに死んだのだ。でも彼の書いたものは彼が信じたように確かなものだったのだ。名作を残しながら本人は世の賞賛を浴びていないというのは芸術を生む人間として最も求道的かもしれない。

「古本」
 
ブックオフ ヤフオク駆使して 本探す
もはや戻れぬ 新刊本かな
 
2月6日(日)晴れ
文学の師、井本さん宅にプリンターの納品に行った。そしてまたお昼をご馳走になった。今日は「福寿庵」のそば。やっぱりここはうまい。2人して大ざるにプラスしてお替りまでしてしまった。そしてまたそばすすりながらも話すのは文学のこと。

井本さん:「どうだ?最近はなに読んでる?」
ワシ:「フランス文学にはまってます。サルトル、カミユ、モーパッサン」
井本さん:「おぉ、いいねぇ。バルザックもいいぞ」
ワシ:「バルザックでしょ?読もうと思ってたんですよ。やっぱすごいですか?」
井本さん:「そらぁすごいなんてもんじゃないよ。長いのだらだら書いてるけどな、それを読んでるといつのまにか引き込まれてるんだよ。そして読み終わってう〜んと唸らせる」
ワシ:「そうですか。『谷間のゆり』を読もうと思ってたんですよ」
井本さん:「バルザック読むならまず『ゴリオ爺さん』から入ったほうがいいな。それから『谷間のゆり』を読んだほうがいいぞ」
ワシ:「『ゴリオ爺さん』ですね」
井本さん:「ドイツ文学もいいぞ。ブロッホ、シュテフター。まぁ正しくはオーストリアだがな」
ワシ:「そういう作家たちはネットで調べたら絶賛されてますけど、本屋で全然売ってませんもんね」
井本さん:「そうだな(笑)」
ワシ:「需要がないっていうのは恐ろしいですね。どんな名作も廃版にしますよね」
井本さん:「まぁ今時そういうのはよっぽど文学にかぶれてるやつじゃないと読まねぇだろうな」
ワシ:「読まないでしょうねぇ」
井本さん:「自分はどんなの書きたいんだ?ブロッホみたいなのか?」
ワシ:「私は、ダンヌンツィオとかユイスマンスみたいなのが書きたいですね」
井本さん:「おぉ、いいねぇ。書いたらいい」
ワシ:「ところで、もし無人島に本持って行くとしたら何にします?」
井本さん:「ドストエフスキー全集だろうな。それでたいがい暇は潰せるだろう。あとはバルザック全集だな」
ワシ:「私もドストエフスキーですね」

どうも次はバルザックの世界にはまっていくような気がする・・・。

天気がいいので帰宅してから姫と白水大池公園を散歩した。実に気持ちのいい日曜の昼下がり。
夜はおつまみメニューで「松島商店」さんに頂いた白ワインを。

「そばと文学」

十割の そばをすすりて バルザック
そば湯飲みつつ ドストエフスキー
 

2月5日(土)晴れ
晴れて暖かいので移動もすっかりドライブ気分だ。今日は春日から久留米そしてうきは。
 
ル・シュクル」さんでケーキの撮影。バレンタインデーが近いのでチョコがどっさり。



う〜ん、たまらんな。鼻血出るまで食ってみたい。
 


↑こういうのが結構ツボにはまる。
 
なんか最近また海外文学に戻りつつある。今はドストエフスキー。次はバルザックか?

「チョコ」
 
貰うなら ルシュクル希望 バレンタイン
 
蔵 
2月4日(金)晴れ
急に1件キャンセルが出て時間があいたのでこの機会を逃す手はないと九州国立博物館の「ゴッホ展」を見に行った。スケジュールが詰まっててひょっとしたら見れないかもと思っていたので本当に良かった。
さすがに平日だからかほとんど待たずに駐車場に入れた。チケットも並ばずに買えた。だがいざ中に入ると結構混雑していた。そうそうゆっくりも見ていられない。だが「自画像」と「アイリス」と「ゴーギャンの椅子」と「アルルの部屋」だけはしっかりと目に焼き付けてきた。
本物を見た感動もさることながら、何よりゴッホに大いに励まされた。いろんな人の作品から学び、様々な技法に挑戦し、試行錯誤の末に独自のスタイルへと到達したゴッホの不屈の姿勢に全く頭の下がる思いだった。芸術の腕は誰かのために磨くのではない。自分が納得できるものに到達するために磨くのだ。そう教えてくれたような気がした。
断然、ワシも頑張るゾ。とにかく書くのだ。
 
「自画像」
 
ただ書けと 語るゴッホの 自画像に
諭されし我 霞消えゆく
 
2月2日(水)晴れ

今日も姫は遅いので晩飯は自炊。というわけで「えしぇ蔵飯店」開店。今日は「麻婆豆腐」。
帰りにスーパーで挽肉と豆腐(木綿)と豆板醤と甜面醤を買った。よほど料理にうとい人でない限り、ワシの買物かごを見て「こいつの晩飯は麻婆豆腐だな」と思わない人はいないだろう。ちょっと恥ずかしい。
では調理開始。まずは豆腐の水切りだ。そして鶏がらスープをちょっとだけ作っておく。
フライパンにごま油をひいて挽肉を炒める。そこににんにくのみじん切りを入れる。そして豆板醤と甜面醤を入れる。量は好みの問題だ。比率としては2対1というところか。
鶏がらスープを入れて強火にする。そこに豆腐を豆乳じゃなくて投入!お酒もちょこっと入れる。砂糖もちょっと。醤油もちょっと。量は身体で覚えるのだ。どれくらい入れたらどうなるか、経験で悟るのだ。数字ではないのだ。
煮立ったらお約束の水溶き片栗粉でとろみをつける。最後にラー油をたらして完成。このラー油は好みだな。いらんちゃあいらんけど。
出来たてを熱々のご飯にかけてがつがつ食べる。うまいうまい。誰のためでもない自分用の飯は適当に作るのに逆にうまく出来たりするから不思議だ。
 
「麻婆豆腐の材料」
 
豆板醤 挽肉豆腐 甜面醤
にんにく ラー油 あれば白ネギ
 

2月1日(火)晴れ
まずいランチを食った。そんな日は午後いっぱい憂鬱だ。あぁそれにしてもなんでいい加減な飲食店が後を絶たないのだろう。まずい店の料理人は自分で味見してうまいと思っているのだろうか?それなら根本的な味覚を鍛えるところからやり直すべきだ。味の良し悪し分からずに人に何かを作って食べさせようというんだから恐ろしい話だ。ワシの今まで見てきた範囲では福岡の8割はそういう店だ。嘆かわしい現実だ。下手くそでも家で自分で作って食べるほうが変なもの入ってないだけまだましだな。
前も書いた気もするけど飲食店を開く場合は筆記や技術の高度な試験を受けさせて、調理環境を厳密に調査して、そうして初めて許可を与えるくらいのことをしてもいいんじゃないかと思う。客の健康を害する可能性もある商売なのだから医学的な厳しさに近いものがあってもいいと思う。そして飲食店を開業している人が、「あの人は腕も知識もあるすごい人」と社会的にも認められるようになって然るべきだと思うのだが、昨今そんなことを考えるのはワシくらいなもんか。
 
「プロ意識」
 
飽食や 何処に消える プロ意識