この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
1月
1月31日(月)晴れ
昨日の日曜日も仕事、その前の日曜日も仕事だったので今日で15日連続で働いてる。今度の日曜日も仕事だから27日間連続になるのは避けられない。ほぼ1ヶ月になるな。それはまずいな。だがいいお客さんばかりでストレスがないのが救いだ。肉体的な疲労なら寝れば解消するし。まぁぼちぼち頑張るしかない。
 
あまりにも有名な名作は映画やドラマにもなるし、人物もストーリーも知ってるので自分はてっきりこの作品を読んでいると思い込むことがしばしばある。ワシは冷静に考えてみるとあのカミュの「異邦人」を読んでいないのかもしれない。疑惑がぬぐえないのでブックオフで買ってきた。やっぱり読んでないらしい。こりゃいかんな。恥ずかしい話だ。だがそういう読んだつもりの名作はきっとまだまだあるだろう。
 
「梅」
 
春恋し 調べる梅の 開花時期
 
1月29日(土)曇りのち雪
姫は社員旅行で釜山へと旅立った。そういうわけで今夜は家で「リストランテえしぇ蔵」の開店だ。姫がいない時はいろんな料理の練習をするようにしてるが、メニューによって「リストランテえしぇ蔵」になったり「居酒屋えしぇ蔵」になったり「えしぇ蔵飯店」になったり「えしぇ蔵食堂」になったりする。今日はステーキなので「リストランテえしぇ蔵」。
まずは仕入れ。「くまもと屋」でミニステーキを買ってくる。そして「プス」でパンを買う。ワインは「カネダイ」でチリの有機のカベルネ・ソーヴィニヨンを購入。あとの材料は家にあるもので。
そんでもって調理開始。
肉の片面だけに塩胡椒をまんべんなく。そしてライパンを熱々にして牛脂を入れ、つぶしたにんにくを入れる。
にんにくの香りが出てきたら塩胡椒をした面を下にして肉を置く。焼き色がついたら弱火にしてじっくり。
表面に肉汁が浮いてきたらひっくり返す。焼肉でもそうだが肉は1回しかひっくり返さないのだ。
今日飲む赤ワインをちょっと入れたりする。ひっくり返してからだらだら焼かないのだ。せいぜい30秒。
肉を取り出す。フライパンに残った肉汁にポン酢を入れて暖めて肉の上からかける。このテキトーなソースがうまかったりする。
これで完成。
食べてみる・・・死ぬほどうまい・・・まぁこれは要するに「くまもと屋」の肉だからだろう(笑)。次回、同じやり方を安い肉で試してみよう。
プスのパンもうまいしチリワインもうまい。最高ではないか。うん。
非常に満足のうちに「リストランテ えしぇ蔵」閉店。
 
「マリアージュ」
 
ステーキに そえしカヴェルネ・ソーヴィニヨン
この上もなき マリアージュかな
 
1月28日(金)晴れ
ワシの行動範囲の至る所に風邪をひいている人がいる。中にはインフルエンザの人もいる。これは気をつけないとやばいぞと思っていたところ、昨日のお昼に食欲がないことに気付いた。ワシに食欲がないということはまず有り得ないことなので大事の予感がちょっとしたがその時はそれほど気にしなかった。そして夕方になり、また食欲がない。おまけにかなり疲労を感じる。この時点でまさか!と思い、急いで帰って無理矢理晩飯を胃袋につめ込み(ちょうどいいことに朝鮮人参入りのサムゲタンだった!)、ビタミンを十分にとってから早めに寝た。インフルエンザだけは勘弁だと心配していたが、今朝起きたら普通に元気だった。
ん〜昨日の状態はなんだったのか?単なる疲労か?今日一日は全くもって快調。ホッとした。
 
「四十路」
 
四十路なり 疲労は抜けず 髪抜ける
 


アホな句作ってしまった・・・。
1月25日(火)曇り
ブライダルミュージアム ビッビ」のおっちゃんチーフから「しんぐさん、パソコン修理して」と電話があったのでお昼にファミレスで落ち合って食事しながらメンテしてあげた。チーフは南区在住。お互い家が近くなったので那珂川で一緒に飲みましょうと約束した。

チーフのほかにも一緒に飲みに行きたい人がたくさんいるが、取り急ぎ「ハンエー地建」のサダ坊と飲みに行かなければならない。那珂川の天ぷら屋か串揚げ屋で一緒に飲む約束をしていたから。サダ坊はきっとこの日記を読んでるはず。サダ坊〜!飲みに行きまっせ〜連絡下さ〜い。
那珂川町の情報や不動産業界の情報はサダ坊から仕入れることにしている。お酒が入るともっといろいろ聞けるだろう。
 
インフルエンザが流行ってるらしい。気をつけなければ!
 
「語りたし」
 
語りたし 酒食介して あれやこれ
新しき町 人ぞ恋しき
 
1月24日(月)曇りのち雪
久しぶりに「中国鍼灸院」さんへ。やはり時々腰に鍼をしてもらわないと調子悪い。
今日の漢詩はこれ。

「太極拳」(2)

呉炳宇

動之能分静即合、(之能く動かさん静かに分かれ即ち合す)
随曲就伸形若蛇。(曲に随いて伸に就き形蛇のごとし)
敵強我弱妙用走、(敵強く我弱ければ走るを用いるも妙なり)
我順彼背戦必克。(我順にて彼背なれば戦必ず克つ)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

動く時は静かに身体ば開いていってまたゆっくり閉じると
蛇んごと曲がっとるとこは曲がっとるなりに伸びとるとこは伸びとるなりに
敵が強ぉしてこっちが弱い時は退がるとも手ばい
自分が前向いて相手が後ろ向きなら絶対勝てるばい
 
ワシ:「中国で一番多い民族はなんですか?」
呉先生:「漢民族ネ。中国人のほとんどは漢民族ヨ」
ワシ:「なぜそんなに繁栄したんですか?」
呉先生:「孔子や老子の考えが基本にあるから」
ワシ:「どんな考えですか?」
呉先生:「欲に従うのではなく、天に従う、自然に従う」
ワシ:「例えば?」
呉先生:「寒い時にどうするか?西洋の考え方は欲を基本にしているから、寒い時はエアコンとかを使って無理に春みたいにしようとする。孔子や老子の考えは違う。寒い時は寒いなりに、暑い時は暑いなりに、工夫して生きる」
ワシ:「なるほど。自然に従うわけですね」
呉先生:「そう。自分のほうから自然にあわせて生きる。そうすれば長く健康で生きることができる」
ワシ:「なるほど」

そうなんだな。エアコンのスイッチを入れる前に厚着をしてみる。そうすれば省エネにもなるし寒さに対して身体を鍛えることにもなる。自然にあわせて生きる。なるほどね。いい勉強させてもらった。

今日の最後は「雷山千如寺」さん。夕方で雪も降り始めたので心配しながらもなんとか坂道を登りきってお寺に到着したが、雪はどんどん降るのでもしかすると帰りに凍結するかもしれないということで、また車を少し下のほうに止めに行って和尚さんの車でお寺に戻った。帰りも車のところまで送ってもらった。
今日は本当に寒かったが、雷山は更に数度低いのがよくわかった。おそらく氷点下だったのではないだろうか?きっとまた明朝も白一色の雷山だろうな。
 
「天」
 
寒暖も 風雨も天の なすがまま
おごらずただに 従い生きる
 
1月23日(日)晴れ
ワシの文学における師匠の井本さんから「おぅ、パソコン買いに行くから一緒に選んでくれよ」と頼まれてヨドバシで待ち合わせ。自宅用とフランスに持って行くものと2台買われた。自宅用を持って行けばいいじゃないですかと言ったら、「だめだよ。あっちは治安が悪いんだよ。盗られるかもしんないからな」だそうな。日本は平和やなぁ。
パソコン買った後、ラーメン屋で昼食。昼間のラーメン屋で文学談義するおっさん二人も珍しいだろうな。世界最高の作家は誰かという議論で、結局はドストエフスキーだろうということで意見は一致した。
昼食後は井本さんの自宅でパソコンのセッティング。井本さんは横でバッハを聞きながら昼寝してた。大会社の社長を務めあげて引退し、文学と美食と旅の毎日か。優雅だねぇ。
 
「文学」

文学を 語りて麺も のびるかな
 
1月22日(土)晴れ
江田建設」さんにいる時に庭が何やら騒がしいと思ったらなんと野生の雉が物怖じもせずに田んぼの中をとことこと歩いていた。どこから飛んできたのか、みんな珍しそうに眺めていた。専務の息子さんが追いかけても鶏のように走って逃げていた。
きっと山に餌が少ないんだろうな。東北や北陸では熊が降りて来たというし、猿の話も聞くし、猪の被害はざらにある。異常気象の原因に関与しているのは人間だが、最初にその影響を受けるのは野性の動物なわけだから彼らはいい迷惑だな。

江田専務のブログがきっかけで、「江田建設」さんは全国ネットのテレビ番組に登場することになったとのこと。リフォームの現場を紹介するそうなのでチェックしなければ!番組名は「がっちりマンデー」。放送は2月?
 
星香園」さんに行くと彼女がいた。ワシの元彼女、リカちゃん。牛島さんが整備工場の人に見せたらとても20万km走ったとは思えないとエンジンの快調さに驚いていたそうな。牛島家では大人気で息子さんたちが取り合ってるらしい。かなり喜ばれたようで本当によかった。牛島さんは車の知識もあるし運転の技量もあるのでリカちゃんの性能をフルに引き出してくれるだろう。落ち着くべき場所に落ち着いたのかもしれない。

「終の棲家」

長閑なり 終の棲家の 星野村
谷に谺す 赤い爆音
 
1月21日(金)曇り
年末に買った山岡荘八の「小説太平洋戦争」を読み終わった。こんなに夢中になって読んだ作品というのは久しぶりかもしれない。綿密な調査とあらゆる角度からの意見を参考に10年の歳月をかけて完成された大変な力作で、単なる小説ではなく太平洋戦争に関する極めて貴重な資料になるものだと思った。
第1巻は太平洋戦争に至るまでの経緯。第2巻は真珠湾攻撃とマレー、シンガポール、フィリピンの戦い。第3巻は運命のミッドウェーとガダルカナルの死闘。第4巻はニューギニアの戦いとインパール作戦。第5巻はインパール作戦の始末とサイパン島玉砕。第6巻は神風・神雷特別攻撃隊と捷号作戦、レイテ島の決戦、フィリピンの攻防。第7巻は硫黄島の戦いと米軍沖縄上陸。第8巻は大和水上特攻と沖縄の攻防、終戦工作、原爆投下。第9巻が終戦と連合軍進駐、東京裁判、満州の解体と引揚者の悲劇。
この9冊を読めば太平洋戦争の顛末がおおよそ理解できるようにポイントは全て網羅されている。ワシはこの作品を読んでまた少し太平洋戦争に対する認識が変わった。これまでに何度もワシらが学生時代に習った歴史というものを一度全くクリアにして学びなおすべきだと思ったが、今回もそれを痛切に感じた。一方的に提供された情報だけで結論を出してはいけない。自分の手であらゆる情報を入手し、あらゆる角度から見直さないと真実は見えない。太平洋戦争に関しても当時開戦及び終戦に関係した人々が皆鬼籍に入った現在だからこそ見えてくる新事実もあると思う。日本人はもっと日本の歴史を学びなおして、先人の足跡を正しく知るべきではないかと思う。

「真実」

民族の 栄え祈りて 花と散る
御霊に謝して 真実を知る 
 
1月20日(木)曇り
気付いたら4日も日記を書いていなかった!いかんいかん。なんせ仕事多過ぎ。日記書く暇もない。気付いたらもう20日やし!こんなバタバタしてる間に春になってしまうのか?
それにしても寒いな。最近は車の運転中もコートを着ている。基本的に体温が高くて冬にコートを着る回数は極めて少ないが、今年は頻繁に着ている。お客さんに「コート着てるの初めて見た」と言われた。姫に言わせるとそれは「じじいになりよる証拠よ」だそうな。うるさいわ。

ワシは買ったものを安易に買い換えるのが嫌いで、メンテしながら長く使うのが好きだが、そのせいでいざ買い換える時に長い年月がたっているので技術の進歩に驚くことがよくある。MPVのピブちゃんを買った時、音楽をUSBメモリから転送できることを知って感動してしまった。もうどっさりCDを積む必要はないわけだ。そんなことに今頃驚いているのかと思われそうだが、驚いているのだ。狂喜雀躍してどっさり曲をピブちゃんのハードディスクに転送した。聴きたい曲をすぐ聴ける。いやぁなんて便利なんだ。引越した時に今どきのマンションの設備に驚いて、そしてまた車でも驚いて、完全に田舎もん状態だったことに気付く今日この頃だ。

「テクノロジー」

テクノロジー パソコン以外は 知らんがな
 
1月16日(日)曇り時々雪


快適な目覚め。まずは風呂。露天風呂の真ん中に一人でぽかんと顔出して雪を眺めた。枝の末端まで雪を乗せた枯木はまるで白い珊瑚みたいだった。湯を囲む岩の上に誰が置いたのか手の平に乗るような小さな雪だるまがあった。
朝食もまた素晴らしかった。親父は「今までで最高やの」と言っていた。量が多いかなと思ってたがうまいうまいと結局完食してしまった。どうも旅行中の朝食は食べ過ぎていけない。
何も予定はないのでゆっくりと出発した。時折見える青空に照らされて一面の雪景色が見れた。昨日は吹雪で何も見えなかったのでその美しさが新鮮だった。どうも昨日の雪はワシらの通過後に更にひどくなったようで、昨日チェーンを装着した場所を過ぎてもチェーンを外せなく、結局日田まで降りて外した。それにしても頼もしいタイヤチェーン。今回の殊勲賞は車とチェーンだ。MPVがMVPだ。
田主丸まで高速には乗らず、「シェ・サガラ」でパンの昼食を済ませ、朝倉インターから高速で帰宅した。
今回は雪の宿の醍醐味を発見してしまった。チェーンがあるので敢えて挑戦することもできるわけだ。いつかまた計画してみよう。

「雪見酒」

降る雪と 積む雪われを 阻むとも
湯と雪見酒 待つとおもへば
 
1月15日(土)雪


今日は午後から対馬の両親を連れて四人で黒川へ。久しぶりの温泉旅行じゃない温泉出張。雪が心配だったのでチェーンを買ってから出発。
高速に乗る前に筑紫野の一作でそばを食べた。かなり久しぶりに来たが味が落ちてなくてホッとした。
筑紫野インターから日田インターまではあっという間。日田で少し買物した後、212号線をひたすら南へ。黒川荘に電話すると黒川周辺のみチェーンが必要という情報だったので小国までは問題ないだろうとみたのは甘かった。杖立あたりから雪はひどくなり、小国の少し手前でノーマルでは無理と判断し、チェーンを着けた。高いほどつけやすいらしいが、高いほうを買っておいて本当によかった。添付のDVDを見てやってみると意外に簡単に付けることができた。気づいたら周囲にチェーンを付けてる人がたくさんいた。
チェーンを付ければなんでも来いだ。ゆっくりしっかりと雪道を噛んで進み、無事に宿に到着。さすがにこの雪道でかなり到着が遅れた客もいたらしい。黒川周辺は白以外の色がない世界。白い黒川というのもいいもんだ。お袋は「いつか東北に旅行したかったけどもうここでいいばい」と笑っていた。
寒さは半端じゃないがここに来て露天風呂に入らない手はない。雪がちらつく中、湯に浸かった瞬間の例えようのない極楽気分は何にも代えがたい。周囲の木々には枝も折れんばかりの雪。風が吹くと粉雪を降り落とす。気づいたら髪の毛が凍っていた。
食事は申し分なし。さすが黒川荘だ。部屋食でゆっくり堪能させて貰った。
苦労してきた甲斐があってめったに見られない雪景色を楽しめたのは本当によかった。余計に思い出深いものになった。

「湯」

雪の宿 湯にの真ん中で 髪凍る

1月12日(水)雪
飯塚dayはこれから米の山がメインのルートになる。雪はちらほら落ちていたが大したことはないと思い、吉木から米の山へ上がって行くと頂上付近はかなり降っていた。さらに峠を越すとそこは白銀の別世界!これは甘かったと思ったがもう遅い。ブレーキをかけないようにロウギアのままゆっくりゆっくり降りて行った。1回だけハンドルをとられて反対車線に行きそうになったがなんとか持ちこたえた。無事に平地にたどり着いた時は正直ホッとした。帰りは八木山峠だったがこっちは白銀とはいえ道の状態はよく問題なかった。これから雪の日は冷水までまわったほうが無難かもしれない。
 
午後、「日栄」さんにお邪魔した。社長の運転する軽トラックに乗ってリフォームの現場の写真を撮りに行った。それがまた豪邸でビックリ。結構大きな会社の社長さんだそうだが旧家でもあるらしくそれは豪壮な日本建築だった。立派な鬼瓦と日本庭園には目を奪われてしまった。
それにしても寒かった!

「チェーン」

飯塚に 冬に来るたび おもふこと
今年は買うか 来年買うか
 
1月11日(火)曇り
センチュリー21 小笠原」のS田さんと「アルファホーム」のU部さんが飲みに行きましょうと誘ってくれたので、「ミドリエステート」のF島さんも呼んで4人でS田さん推薦の井尻のお店に飲みに行った。「住まいのイシダ」の女官のF井さんと「ウイルホーム」のダンディH永さんも誘ったけど残念ながら参加できないということだった。なんかどっぷり不動産業界の中に浸かっていることを感じる今日この頃。しかし伏字にする必要あるかね?バレバレやな。
F島さんを筆頭にS田さんもU部さんもグルメなので飲みに行くにもしょうもない店には行かない。それなりの実力のある店を選ぶのでどこに飲みに行くかはワシが下手に選ぶよりも任せておいたほうが安心。今日のお店も”わかる客だけ来て欲しい”的な頑固おやじの店で、なるほどいい仕事をされていた。
チリのカベルネ・ソーヴィニヨン飲みながら大将の料理を堪能。なんだかんだと話も盛り上がって実に楽しかった。
F島さんは自転車で転んで肋骨を骨折しコルセットをはめているというのにこの寒風吹きすさぶ中わざわざ参加された。大笑いした時には、「わははは!いててて!」と不思議なもがき方をしていた。きっとアルコールの麻酔が切れる明日は痛いことだろう。それにしてもここ数年でワシの周りで肋骨を折る人の多いこと!なぜに?次はお前だと言われているような気がして不気味だ。
その店を出てからワシは帰ったが、3人はすぐ近くのバーらしき店に消えていった。何時まで飲んだのだろう?チョイ悪軍団の夜は長い・・・。

「肋骨」

肋骨に しみるワインと 寒風と
それでも飲みたい 飲まずにおれない
 


F島さんに捧げます。
1月9日(日)曇り
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 


住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井は正月から快調でございました。
「しんぐ様、先日わたくし祖母にいたく傷つくことを言われましてございます」
「どのやうなことでしょう」
「あなたはまるでだれかのやうじゃと仰せられるのでわたくしはだれでせう、柳原加奈子でございますか、渡辺直美でございますか、と伺いましたら、ちがうと仰せられます」
「だれだったのでせうか」
「マツコデラックスでございました」
わたくしは失礼とは知りつつ、どうしても笑いを止めることができませんでした。
「ついにマツコまで来られましたか」
「はい。もはや例えが女ではなくなりました」
「それは大変悲しいことでせう」
女官のF井はそこで何かを思い出したようでございました。
「そうそう、わたくし服を買いに行きました折、大変おもしろいものを見つけましてございます」
「どのやうなお店に行かれるのですか?まさかあの大きなサイズのお店では・・・」
「そうでございます。LLから置いてあるお店でございます」
「LLが最初でございますか」
「はい。わたくしが見つけましたのはそのお店に置いてあるまねきんでございます」
「まねきんがどうかされましたか?」
「まねきんも太っておりました」
「そ、それはそれは・・・」
大きなサイズのお店のまねきんは太っているというのはわたくしも初耳でございました。

音に聞く LLサイズが最小の
店のマネキン 肥え太りけり
 
まねきんはいつもすたいるがよいとは限らないものと知りましてございます。


お客さんによっては年末年始にその会社独自の恒例の行事がある。「コスモ不動産」さんでは最後の営業日に餅をついて関係者にふるまうし、「大新住宅」さんでは松の内を過ぎると会長が鏡餅を使って善哉を作る。今日の最後のお客さんが「大新住宅」さんで、ちょうどタイミングがよかったので善哉をご馳走になった。善哉は難しいらしいが会長のはなかなかにうまい。K本さんが裏の給湯室で食べて下さいと用意してくれたので行ってみると、なんと丼になみなみとつがれていた。しかも餅が3つも入ってるし!K本さんの勢いに押されて全部食べたがかなり腹いっぱいになった。

今日は4社まわったが、各社まだなんとなく正月明けの余韻が残っているのか、ゆっくりした雰囲気があった。

「善哉」

善哉で 過ぎ行くを知る 松の内
 
1月6日(木)曇り時々雪

今年の仕事始め!那珂川に引っ越したので今年からお客さん訪問のスケジュールを少し変更させてもらった。これから水曜日が飯塚・粕屋day、木曜日が新宮・古賀day、土曜日が筑後day、あとは筑紫day。だいぶ移動距離が減ると思う。ガソリンもレギュラーになったし、どれだけ経費削減になるか楽しみだ。
 
雷山千如寺」さんは雪ですごいことになってるらしい。和尚さんが写真を送って下さった。





同じ雪も風光明媚な場所に降れば芸術になる。なんと美しい光景だろう。現地にいればきっと寒さも忘れてその美の前に呆然と立ち尽くすだろうな。

「白き花」

粉雪や 白き花咲く 大楓
 

1月5日(水)曇り時々雨
今日まで休みだが、銀行行ったり買物したりデスクワークもあったりであっという間に一日が終わった。夜は姫の帰りが遅いのでえしぇ蔵クッキング。

年末から読み始めた山岡荘八の「小説太平洋戦争」が面白くてやめられない。全9巻のうち既に5巻目に突入してしまった。今まで曖昧だった全体の流れがきっちり理解できて嬉しい。先祖が避けられなかった悲劇の時代を後世のワシらは正確に学んで戒めとしなければならないと個人的には思うんだが、今の日本を見てるとあと20年もすれば戦争したことすら忘れてしまうのではないだろうか?
それにしてもよくまぁここまで調べるもんだな。さすがだ。歴史小説を書く作家の模範だな。山岡荘八歴史文庫は全100冊だがいづれ全部集めようと思う。

「悲劇の軌跡」

文豪の 筆にて学ぶ 先人の
苦難の道程 悲劇の軌跡
 
1月3日(月)曇り時々雨

どうも正月とくれば山に登って飛ばないことには気がすまない。だが姫の体力低下の影響(なぜか韓国では超人的な体力を発揮する)ですっかり軟弱登山隊と化してしまったワシらはここしばらくは低い山ばかりに登っている。今回も「楽な山がいい」という天の声により、軟弱もここまできたかという天拝山を選んでしまった。
武蔵寺の隣の公園から登り始めてたったの25分で頂上へ。しかも最後の階段意外は道も広く平坦で傾斜も少ない楽勝の道。登山というのはおこがましい。完全な散策だった。だが頂上からの眺めは素晴しかった。たまに小雨が落ちる天気だったが結構広く見渡せた。
そしてお約束の新年のジャンプ。
 
飛ぶ瞬間。まるでスキーのジャンプのようなフォームの美しさ!
 

 
今年は高度も高く滞空時間も長かった。我ながら満足。
 

 
下山してすぐ近くの「天拝の湯」に行き、疲れを癒した。「アマンディ」もいいがここもなかなかいい感じだ。露天風呂からの見晴らしはここならではだ。

夜は「ベジキッチン」のゴトー先生をお迎えしてささやかな宴。うーん、いい正月だ。
 
「なすべきをなす」

菅公の 祈りし山に 立ちて誓ふ
なすべきをなす なしがたきをなす
 

1月2日(日)雨のち曇り
天気が悪いので行動を制限されるが一日引きこもるのは性に合わない。鳥栖のアウトレットにでも行ってみるかということで出かけた。途中の渋滞には閉口したがアウトレットに着いたら雨もあがり楽しい買物ができた。
今回、ジャケットと靴を買ったがワシにとっては1年分にも相当する買物だった。もう今年は本しか買わない?

昨日は日本酒で新年の宴、今日はアルザスワインでまた宴。姫の料理は相変わらずうまいし、なんとも幸せな正月だ。
 
「馳走」

アルザスと 蟹はいかでか 知らねども
笑顔そふれば 馳走ならんや
 
1月1日(土)曇り時々晴れ
謹賀新年。今年は生活環境も一新して後顧の憂いもなくなったからには前進あるのみだ。やるべきことをやる。やりたいことをやる。思い切り働き、思い切り遊ぶのだ。

食ってばかりの年末年始はやばいのでちょいと散歩にでも行こうということになった。そうなると近くの白水池公園はもってこいだ。ここは散歩にもジョギングにも最適だ。散歩してる時はちょうど晴れて気持ちよかった。雪を頂く背振が美しかった。
あぁなんかこのエリアの生活もいいもんだな。

「新たなる道」
 
我のぞむ 山に霞の かかるなし
勇みてゆかん 新たなる道