この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
7月
7月31日(土)晴れ
宅建の勉強に本腰を入れたけどあまりに難しいのでなんか打開策はないかと本屋でテキストを探したら面白いのがあった。難しい法律用語を、”要するにこういうこと”と言い直してくれるのですごくわかりやすい。それに例えが結構笑えるし。これなら少しは理解が進みそうだ。
まぁ慌てる必要はないしぼちぼちやるか。本当のターゲットは来年だし。気負わないのが信条だ。

7月31日といえばサン=テグジュペリが偵察飛行中に行方不明になった日だ。1944年の話。ワシは長いこと彼の機体は発見されてなく、真相は謎のままと思いこんでいたが、なんと1998年に彼のブレスレットがトロール船によって発見され、2000年には海底に沈んだ彼の機体が発見されたそうな。さらに2003年にはその機体を海中から引き上げているらしい。知らんかった・・・。撃墜したホルスト・リッパート曹長はサン=テグジュペリの愛読者だったらしい。運命の皮肉か。彼も人間世界全体がおこした不必要な悲しみの炎に、避ける術もなくくべられた薪の一本というわけだ。
自由になった魂は今頃どこを飛んでいるだろうか?後部座席には星の王子様がいるのか?

「夢の翼」

夢を追う 翼はいつか 夢にをり
 

(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリに捧げます。)
7月29日(木)晴れ時々曇り
最近、早く帰れた日には裏庭の草取りをしている。この時期に草取りとなると当然やつらが襲ってくる。アメリ蚊第7艦隊の飛行隊だ。毎度毎度やつらと戦っていると徐々にその攻撃パターンがわかってきた。
まず、母艦であるジョージ・蚊シントンから飛んでくるのは第115早期警戒飛行隊のE-2Cホーク蚊イ。これがワシを発見して母艦に知らせる。そして第136電子攻撃飛行隊のEA-6B蚊ラウラーがワシの周囲で羽音を発して神経的な苛立ちを助長する。その後に第102戦闘攻撃飛行隊のF/A-18F蚊ーネットの攻撃が始まる。ワシはそれらと戦いながら草をとる。しばらくすると第102戦闘攻撃飛行隊は燃料と弾薬切れで引き上げていく。お?あきらめたかな?と思うのもつかの間、今度は第27戦闘攻撃飛行隊のF/A-18E蚊ーネットの編隊が襲ってくる。ワシは草取り作業のためろくな防御もできない。全速で旋回して攻撃を回避するが被弾は多い。やがてまた攻撃隊は引き上げるが、休む間もなく第115戦闘攻撃飛行隊のF/A-18E蚊ーネット編隊が、続けて第195戦闘攻撃飛行隊のF/A-18C蚊ーネットの編隊が襲って来る。ここでワシは作業を切り上げて撤退。全くアメリ蚊第7艦隊に歯が立たずに戦闘は終わった。ワシは臀部に3箇所、顔面に2箇所他かなり被弾したが、ワシが撃墜できたのはF/A-18E蚊ーネット2機のみ。圧倒的にやつらの勝利に終わった。

「睡魔」

草取りの 句をひねりつつ 睡魔かな
 
7月28日(水)雨
仕事が終わってから髪を切りに「ギャルソン」さんへ行った。

ワカガシーラ:「こないだ対馬に遊びに行ったんですよ」
ワシ:「お!そうですか。どうでした?」
ワカガシーラ:「めちゃめちゃ楽しかったすよ。また行きたいです」
ワシ:「よかったですね。あんな何にもないとこで楽しめましたか(笑)」
ワカガシーラ:「ほんと何もないすね(笑)。コンビニもないですよね」
ワシ:「ないですないです。モスバーガーが1軒あるだけで大変なことですよ」
ワカガシーラ:「マジですか(笑)」
ワシ:「信号もあんまりないし」
ワカガシーラ:「あ、なかったです!」
ワシ:「下手したら目的地まで1回も止まらないで行けたりしますもんね」
ワカガシーラ:「そうそう。ずーっと走ってました」
ワシ:「どのへんをまわったですか?」
ワカガシーラ:「いろいろ行きましたよ。一番南から一番北まで」
ワシ:「1周ですか。すごいすね。”ヤマネコ注意”ていう道路標識見ませんでした?」
ワカガシーラ:「見ました見ました(笑)。対馬の友達がイノシシとか鹿はたくさんいるって言ってました」
ワシ:「鹿とかめっちゃたくさんいますよ。私、学生の頃に小さい島に渡って泳いでたら、数10メートル先に長い首出して泳いでるものがいたから、『うわ!ネッシーや!』て思ってめちゃめちゃビビッたんですけど、岸に上がってきたら鹿でした」
ワカガシーラ:「あははははは!」
ワシ:「鹿が泳いで島に渡るんですよ。めちゃめちゃびっくりしましたよ」
ワカガシーラ:「へー!」
ワシ:「あと、学生の頃にものすご広い草原でゴルフの真似事して遊んでたら、大量の鹿が集まってきてずーっとゴルフ見てましたよ。私らのゴルフのギャラリーは鹿です(笑)」
ワカガシーラ:「あははははは!」
ワシ:「打った後、私らが移動したら鹿のギャラリーもぞろぞろついてくるとです(笑)」
ワカガシーラ:「打つたびにぞろぞろ?(笑)」
ワシ:「そうそう(笑)」

思えばよくあんな原始的なところで高校卒業まで暮らせたもんだなと思う。生まれた時からいるから別に何とも思わないが、転勤とかで都会から来るとノイローゼになる人もいるのではないだろうか?あまりののどかさに。

「ふるさと」

「ふるさとは 遠きにありて おもふもの」
福岡にいて しみじみおもふ

7月26日(月)晴れ
ワシが小説の評価のことでずっと悩んでたので、「中国鍼灸院」の呉先生が励ましの漢詩を作って下さった。こんな素晴らしい詩をワシ個人のために書いて頂けるなんて、ワシも幸せ者やなぁ。感謝、感謝・・・。(呉先生、ありがとうございます。)

「傑作」

呉炳宇

種豆能得豆、(豆の種より豆を得るべし)
種瓜可得瓜。(瓜の種よる瓜を得るべし)
筆耕誠心種、(誠心を種として筆耕すれば)
傑作出蔵家。(傑作蔵家より出づ)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

豆の種からは豆がでくるし
瓜の種からは瓜がでくる
誠心ば種にして筆耕すりゃ
えしぇ蔵にも傑作は書けるばい


今日はワシがいる間に自転車競技をされているという男性の方が治療に来られた。なんでもワシの日記から呉先生を知って通われているそうな。先生の治療で着実に身体の調子がよくなっているとのことだった。
「えしぇ蔵さんっててっきり70歳ぐらいの人だと思ってました」と言われた。さもありなん。この文体じゃそう思うわな。話があうのも年配の人ばかりだ。ワシは生まれてくるのが遅すぎたのだ。


今日は4社まわった。最後は「雷山千如寺」さんでお盆の檀家まわりの日程表の作成を手伝った。檀家さんの数が半端じゃないからお盆時期の和尚さんは多忙を極める。暑さで体調をくずされないといいのだが。まぁ和尚さん丈夫だからいらん心配かな?

「種」

文学の 誠の心を種として
耕すのちの 実りやいかに
 
7月25日(日)晴れ
猛暑の中、うきは方面へドライブ。まずは「井戸」でうどんを食べた。やはりうどんそのもののうまさという意味ではここが福岡で一番だろうと思う。あのコシは素晴らしいな。相変わらずうまかった。ワシと姫の分でちょうどぶっかけが終わったので後のお客さんにちょっと申し訳なかった・・・。

去年もお世話になった「内藤ブルーベリー園」さんでブルーベリーをゲット。去年も猛暑の日でおじさんくたびれてたが、今年もおじさんは「どげんかなるー」とかなりきつそうだった(笑)。

次は姫のお気に入り、そして「ベジキッチン」御用達の「正島工房」さんへ。ここの器はどこか優しさを形にしたような印象を受ける。見てるだけで和む。もちろん料理にも映える。それにしても画家や陶芸家のように芸術的センスを生かす仕事ってのは憧れるね。

最後は「耳納の里」で買物して帰宅。暑い休日だった。

「遠き夢」

遠き夢 いづれの山か 我を呼ぶ
ここぞ汝の 終(つい)の棲家と

7月24日(土)晴れ
本日も猛暑なり。「不動産のトーカイ」さんの後、八女市の「江田建設」さん、星野村の「星香園」さんとまわったがとにかく暑かった。

宅建の勉強にちょっと本腰入れよう。今年はダメでもともと。本当の勝負は来年だ。
とはいえ、もしも将来不動産取引をするとなると若干の不安はある。とにかくこの業界はクレームを避けることはできない。精神的に疲れる仕事だ。ワシのような大雑把な人間がやると絶対に後でトラブルを起こしそうだ。ちょっと自信ないなぁ。

宅建の勉強と平行して小説も書かないと。昨日から創作メモを書いてる作品があるが、どうしても情景描写のために現地に行く必要があるので書き始めは9月になるかな。今度は”話にならない”と言われないようなものを書かなければ。
 
それにしても白鵬はすごい。男はやっぱ結果だなぁとつくづく思う。

夜、姫と「インセプション」を見に行った。久々のヒットだった。ハリウッドのエンターテイメント的映画にちょっと失望しつつある昨今だったが、これは面目躍如たる傑作だと思う。とにかく面白かった。もう1回見たい。

「蝉の声」
 
蝉の声 三重四重 五重奏
 
7月23日(金)晴れ
昨日、「センチュリー21 小笠原」さんで杉田さんと昔懐かし”首ちょんぱ”の話をしたが、その後誰に訊いても”首ちょんぱ”を知らないという。えー!なんで?ワシらが子どもの頃はやったけどなぁ。

http://www.tombow.com/blog/archives/2005/11/w.html


棒の先にドリフのメンバーの首がついてる。棒を握ると首がぽーんと飛ぶ。まだ志村がいない頃の話だからかなり前だな。
でも考えたらなんてグロイおもちゃだろう。今なら多分、企画段階で却下されるやろ。

ウイルホーム」のSさんにワシの作品のことが載ってる毎日新聞の記事を頂いた。(ありがとうございます。)
”やさしさの小説”ってことで他の数点とともに紹介されてた。やっぱこうやって書かれると嬉しいやね。やる気出るやね。

「猛暑」

弁当を 開く日陰の 争奪戦

7月22日(木)晴れ
強烈な暑さ。弁当を車の中で食べたがエアコンが追いつかないほどの暑さなので食後はどこかで涼もうとブックオフに入ったのが間違いだった。封印していた本を2冊買ってしまった。三島由紀夫と井上靖があったもんだから。いかんなぁ。この2冊はほんとにゆっくり読むとしよう。
最近は自分の蔵書の中から名作をピックアップして読み直している。まずは夏目漱石の「草枕」。やっぱりすごいな。知的で洗練されている。大学の頃に読んだけどただストーリーを追うだけで、この作品の良さの半分も理解できてないと思う。今こそわかる名作の重み。一文一文にため息が出る思いだ。

それにしても暑いな。体調維持に気を配らないと。ワシの代わりはいないから休むわけにはいかない。水分をたくさんとること。しっかり食べること。ビタミンとたんぱく質の補給。たっぷりの睡眠。
まだ7月なんだな。先が思いやられる。

また文学賞にチャレンジすることにした。結構有名どころを2つ。だから小説書きと宅建の勉強を掛持ちだ。これから秋までは忙しいぞ。
頑張らにゃいけんばい。見逃しの三振はしない。だめでも思い切りフルスイングするのだ。
 
「猛暑」
 
リカちゃんの 塗装がはげて 猛暑かな
 
7月20日(火)晴れ
今日はほんのちょっとだけ心躍ることがあった。あぁそれでもいつぶりだろう?本当に久しぶりに心がぱっと晴れる思いがした。井本さんからの情報だが、なんでも毎日新聞の文芸時評にワシの作品が取り上げられているらしい。うちは西日本新聞だからそんなことになってるとは全く知らなかった。まだワシも読んでないのでどういうことが書かれているかはわからないからそう手放しでは喜べないが、燠になってたワシの魂に再び炎を立てるには十分の刺激だった。「午前」の同人の人がコピーを送ってくれるそうなのでとりあえずそれを楽しみに待っていよう。

今頃、女官のF井宅ではパスタパーティーをやってる頃だな。何人くらい集まったのだろう?それにしてもアボガドと明太子といくらのパスタってえらい贅沢やな。

「筆をもて」
 
筆をもて みかねた神の ささやきか
われ書かずして なんの命ぞ
 
7月19日(月)晴れ
久しぶりに山に登ることにした。海の日に山だ。だがこの気温だから長い距離は危険だ。比較的登りやすい二丈の十坊山にした。「まむし温泉」に車を止めて出発。わずか1時間ほどの距離だがさすがにこの暑さで速度は遅い。それにここ数日体調が今ひとつはっきりしなかったのでそれも影響したのかひどくきつく感じた。今日は珍しく姫のほうが元気だった。
だがそのきつさも頂上の岩に立った瞬間に吹き飛んだ。この景色!一望に海がひらけて最高の眺めだった。なんと見通しのきく日には我が故郷、対馬まで見えるそうな。いやーこの景色で来た甲斐は十分にあった。



下山してからはもちろん「まむし温泉」で汗を流してから帰宅。大量の汗をかいたのでなんと体重が2キロ以上減っていた!だがそれとともに悪いものも出たかのように気分がすっきりして逆に元気になった。やっぱ夏は思い切り汗をかかんとね。

「エアコン」

「7月は エアコンつけぬ 貧乏性」
書いた翌日 エアコン始動
 
7月18日(日)晴れ
午後から「リバティ」さんのイベントの写真撮影に行った。スカッシュは見てるとやはりおもしろそうだ。だが運動量は半端じゃない。慣れてない人は10分もたないそうな。それにしても誰が考えたのか、よくできたスポーツだ。左右前後の壁が全て使えるからいろんな攻め方ができる。頭悪いとだめだろうな。

帰ってから夕方少し気温が落ちた頃を見計らって裏庭の草取りをした。今日も暑かった。明日は登山の予定だがこの気温で大丈夫かな。

「エアコン」

7月は エアコンつけぬ 貧乏性
 
7月17日(土)晴れ
梅雨が明けた!やっと夏本番だ。心なしか気分も若干上向き。気付けばあと2週間で7月も終わりだ。この分だと夏もすぐ終わってしまうな。楽しまないともったいない。

今日はなぜかえしぇ蔵クッキングだが、冷蔵庫にあるもので適当に。人参いりさくらごはんときゅうりの中華風炒め物と納豆オムレツ。さくらごはんは前回よりもおいしくできた。水少なめの時間長めやな。よしよし。

あぁついに徒然草終わってしまった・・・これから本当に本腰入れて宅建勉強しないとな。読書は封印や。(無理とは思うけど)
最近は万葉集、古今和歌集、徒然草と古代日本を旅していたので次に読むものは時代をかえてみたい。夏だから太平洋戦争もの?そういえばなんで日本って夏といえば太平洋戦争の話題が出るのだろう?原爆投下も終戦も夏だから?一年のうちにそういう過去を反省する期間があるのはいいことだと思う。とにかく忘れるということが一番危険だ。落とし穴の場所は覚えておかないとまた落ちる。そして次の世代にも伝えておかないと子孫が落ちる。
太平記の時代にもそそられる。しばらくこの時代のものを読んでないからな。読むとすれば山岡荘八?吉川英治?どっちにしても冊数が多いから引越しまでは却下だな。

「手料理」

良し悪しを つねは気ままに 語れども
おのがてになる ものははかれず

7月15日(木)雨のち曇り
駅前のYさんのお宅はこれまで何度も集中豪雨の時に浸水したので、今回は大丈夫かなと様子を見に行った。かなりのご無沙汰だったがYさんは以前と変わらぬ元気そうなご様子で安心した。「あぁ、お宅の元気そうな顔見れてよかったばい」と逆にワシのほうが言われた。幸い今回の雨はなんの問題もなかったそうな。よかったよかった。「ちょくちょく顔出して下さい」と言われたのが嬉しかった。帰りがけに「死んだら知らせますけん」と言われたのが笑うに笑えなかった。

高校の時に途中で挫折した「徒然草」を今夢中で読んでる。こんなに面白いものだったとは。まぁ高校時代にこの良さをわかれというのがどだい無理な話だが。人としてのあるべき姿勢、好ましい生活習慣、教訓を伴う出来事などが簡潔に書いてある。その一つ一つに非常に共感を覚える。そのことを姫に話したら「えしぇ蔵は絶対にその頃に生まれてたほうがよかったと思うよ」と言われた。南北朝時代にかよ!おおかた四條畷の戦いあたりで流れ矢にあたって死んでるやろうな。
 
「変わりなき」

いにしえも 今もつまりは 変わりなき
己をきわめる 日々の生き方
 
7月14日(水)雨
夕べから集中豪雨。今日は飯塚まわりなので果たして行けるかなとネットで道路状況を確認すると案の定、八木山峠、大野峠、ショウケ峠、米の山峠、冷水峠と通行止め。通れるのは八木山バイパスのみ。どうせ無料になったことだしバイパスで行けばいいということで飯塚までは無事に行けた。
問題は帰りだ。またバイパスにするかと思ったが、雨も上がってるのでいつも通ってる大野峠が通行止め解除になってるかもしれないと思い、行けるところまで行ってみることにしたがやはり途中の電光掲示板に通行止めの表示。しょうがない、戻るかとUターンしかけた時、一台のトラックがすーっとワシを追い越して行った。あれ?行けるのかな?と思い、トラックの後をついて行ったらなんの問題もなく篠栗に抜けることができた。結局渋滞知らずで無事に行けた。

それにしてもよく降る。梅雨明けはまだか。

「豪雨」
 
豪雨過ぎ 思わず避ける 崖のそば
 
7月13日(火)雨
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
毒見
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井はわたくしのおやつを用意するために給湯室でなにやらごそごそといたしておりました。そして頂き物の洋菓子を冷蔵庫より取り出して申しました。
「店長の后様、このお菓子を神宮様にお出ししてもよろしゅうございますか」
店長の后様は応えて言われました。
「構いませぬが、それはいささか古きものにて害はありませぬか」
「大丈夫でせう。冷蔵庫にて保存いたしましたものゆえ」
わたくしこの会話を聞きながら全身硬直いたしましてございます。
女官のF井はその洋菓子を「はやく食べませ、神宮様、ささ、はよう」としきりにすすめておりました。
わたくしは抗しきれず一口食べましてございます。そこで女官のF井は申しました。
「食べられまするか?」
毒見に使われたわたくしでございます。

洋菓子を すすめられしは 親切の 
行為にあらず 毒見なりけり

げに恐ろしきことにございます。
けふは女官のF井の仕事はせず、F海の中宮様のお仕事のみして参りました。


「毒見」

一週間 熟成された 洋菓子や
まずは誰かに 食べさせてみよ
 
7月12日(月)雨

中国鍼灸院」の呉先生がまたまた傑作を書いた。これは本当にすごい。

「詩載志」

呉炳宇

詩者、心之歌也。有言詩、無言志。
詩善舒情暢志、陶冶情操、精神之食糧也。
大可治国安邦、孕育哲理、咏民声、時代之号角也。
小能熟花樹虫鳥之名、山川之秀、卿土恋情也。
地因人而名揚四海。寒山寺因詩而鐘声不絶、邦人贈鐘有之。

月落烏啼霜満天、
江楓漁火対愁眠。
姑蘇城外寒山寺、
夜半鐘声到客船。
(唐 張継)

黄鶴楼因詩而千古不朽、重修也。

昔人己乗黄鶴去、
此地空余黄鶴楼。
黄鶴一去不復返、
白雲千載空悠悠。
(唐 崔)

順心常喜、違心多鬱。
現実雖事々難従人心、而詩確句々隨人願。
逆境吟詩壮志、順境登高而歌。
不亦、楽乎!


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

詩は心の歌たい。詩には言葉があるばってん、志にはなかばい。
詩は情をあらわして、志を揚げさして、情感豊かな心ば鍛えて、精神の食糧になるばい。
大きく言うたら、国を平和に治めて、哲学を育てて、民衆の声を代弁して、時代に号令するばい。
小さく言うたら、花や樹や虫や鳥の名前を覚えたりでくるし、自然の素晴らしさ、郷土や恋人への想いも表現でくるばい。
地名は人によって有名になる(四海に名を揚げる)ばい。
寒山寺は詩(例1)で鐘の音が絶えんくなったばい。日本人が鐘ば送ったけんね。

(例1)
月は落ちてカラスは啼いて霜は天に満ちて、
運河の風と漁火は浅い眠りん中でちらちらするばい。
姑蘇の城外にある寒山寺、
夜中の鐘の音は客船にまで届くばい。
(唐 張継)

黄鶴楼は詩(例2)でずっと朽ちることはなかばい。何回も修理されるけんね。

(例2)
昔ん人は黄鶴に乗って行ってしもうたし、
ここにはただ黄鶴楼があるだけたい。
黄鶴は行ってしもうたらもう帰って来んし、
白か雲は永久にただ悠々としとるばい。
(唐 崔)

思うとおりにいきゃいつも嬉しいし、うまくいかんなら落ち込むたい。
現実のことはどれも思うようにならんでも、詩は確かに一句一句思うとおりになるばい。
うまくいかん時にゃ詩を吟じてモチベーションばあげてくさ、
うまくいくときゃ高いとこに登って歌うとたい。
楽しくないことなかろーもん!


「詩」

人はみな いかなる境地に あるとても
詩によりてなほ 生きるものなり

7月11日(日)曇り
早朝、M島さん訪問の前に投票してきた。さて、今回はどんな結果になるか。民主党への不満はみんなあるだろうが、それにかわる党があるだろうか?なんとも頼りない国になったもんだ。誰か政治に命かけるような政治家出てこんかいな。

大雨になるらしいということで、それなら降る前に庭の芝刈りをやってしまおうと午後からせっせと庭で働いた。あぁまったくあと何回芝刈りしないといかんのだ。早く売れて欲しい。
 
最近、コストコに買物に行くと人の多さに驚かされる。駐車場の空きを探すのに苦労する。この不景気になぜここだけ繁盛?やはり今は少しでも安いものという一般大衆の心理のあらわれかな。
 
結局雨降らんし。
 
「投票」
 
投票に 足を運べる 人々の
期待はいづこ 望みはいずこ
 
7月9日(金)晴れ
家を売りに出して以来、売れるまでは新しく本を買わないと決めて、家にある読んでない本を読むことにしてきたが、すぐに売れると思ってた家が売れずになんと9ヶ月も経過してしまい、家中の本を読みつくしてしまった。今読んでるエミリ・ブロンテの「嵐が丘」が終われば残るは「徒然草」ただ一冊。しょうがないから「徒然草」はゆっくりじっくり読もう。それも読み終わったら読書はしばらくおあずけで宅建の勉強するかな。
家が売れたらこれをしよう、あれをしよう、といろいろ計画を立てていたので中途半端な現状では何もやる気が起きない。気分も晴れない。いろんなことが面倒くさい。いかんよなぁこういう状態。誰かはよ売ってくれんかいな。
 
「心の梅雨」
 
来週は 来月こそはと 待ち続け
いまだに晴れぬ わが心の梅雨
 
7月8日(木)晴れ
木曜日はなかなかにハード。あちこち飛び回る。7月に入って気温は高くなったが、今年は例年になく体調がいいような気がする。まぁ毎年体調はいいが、幾分体力的に楽に感じる。プチ筋トレのせい?ストレッチのせい?呉先生の鍼のせい?姫の酵素ジュースのせい?なにが効果を発揮したのか?

姫がお留守なので晩飯は冷蔵庫にあるもので簡単すき焼丼を作って食べた。人には食べさせられない味だった。ワシ基本的に味付け薄すぎるよな。

今回のワールドカップほど予想を裏切られたことはない。優勝候補が意外なところで敗退し、蓋を開けてみれば決勝戦はオランダ対スペイン。この組合せ誰が予想しただろうか?どちらが勝っても初優勝だなんて!だがワシは個人的には初優勝というのが見たかったのでそれは叶えられたわけだからまぁよしとしよう。
さて、月曜の早朝4時くらいに起きてみるか?起きれるか?前の晩8時くらいに寝るか。

「自炊」

まずくとも 残せぬ自炊の つらさかな

7月7日(水)晴れ
仕事が終わってから「粕屋のお客さん」の社長御夫妻と久しぶりに「夢屋」さんへ。たらふくうまいもの食いながらご夫婦の苦労話を聞いた。やっぱり今の60代以上の人たちっていうのは敗戦後の全てを失った日本を復活させてきたわけだから、舗装された道を後から来てただ歩いているワシらの世代は感謝の心を持って接すべきだと思う。
思えば日本と日本人がダメになり始めたのはワシら昭和40年代生まれが世に出る頃ぐらいからじゃないかと思う。今の日本を見てひしひしと責任を感じてしまう。

「街道」

いにしえの 街道埋める 人と馬
夢屋の太き 梁見ておもふ
 
蔵 
7月5日(月)曇り

問題:

以下の写真を見て、20字以内で感想を述べよ。



正解例:

「よくがんばりましたね」
「働きものですね」
「そろそろ引退かな?」
「限界だと思います」
「ありえない」
「買い替えましょう」

この夏いっぱいが潮時かなと思う今日この頃・・・・・・。
それにしてもよく頑張ってくれた。ともに山を越えたし谷も渡った。かけがえのない相棒。ただ感謝あるのみ。


今日は早朝に「九大病院」で術後の検診。特に異常なし。再発の気配もなし。今日は手術を執刀して下さったS先生じきじきの診察。
(先生、おかげさまで生きております。ありがとうございました。)


「戦友」

幾山川 ともに越えてし 戦友を
手放すその日 われいかにせん
 
蔵 

7月4日(日)雨
雨、雨、雨。それでも家にじっとしてはいない。なぜなぜぼうやを連れて取材のはしご。いづれも満足のいく店で取材成功。
それにしても天神の車の混み具合はすごかった。バーゲンのせいか?

最近は二人してPENTAXの操作をマスターするのに必死だ。といっても姫は勉強しない。ワシがマニュアルを読んで覚えて姫に教えるという、ちょっと納得のいかない手順を踏んでいる。
それにしてもK7は素晴らしい。行けども行けどもずっと先まで道が続いているような感じだ。だいぶマスターしたがまだ2割くらいかな。
次回の京都までにまだまだ勉強しなければ!

「テクノロジー」

テクノロジー 学ばぬ宝の 持ち腐れ
人のつくりて 人追いつけず

7月3日(土)雨

不動産のトーカイ」さんのS田さんは何度教えても”パラグアイ”を発音できない。「パラグライ?」「パグラアイ?」発音できるようになるまでにワールドカップが終わりそうだ。

ル・シュクル」さんで撮影ついでにティラミスを食べたが、これぞまさしく筆舌に尽くしがたいうまさだった。口に入れた瞬間にシュワっとなくなる感じがする。たまらんなぁ。



今日はアルゼンチン対ドイツやな。アルゼンチンを応援しよう。マラドーナのおっさん面白すぎ。

「雨」

雨は降る うきはに 須恵に 雷山に
那珂川町に 大野城市に

7月1日(木)晴れのち曇り


http://www.youtube.com/watch?v=sPr-Zx3pnCY

「Wondrous Stories」 Yes

I awoke this morning
love laid me down by a river.
Drifting I turned on upstream
Bound for my forgiver.
In the giving of my eyes to see your face.
Sound did silence me
leaving no trace.
I beg to leave, to hear your wondrous stories.
Beg to hear your wondrous stories.
He spoke of lands not far
or lands they were in his mind.
Of fusion captured high
where reason captured his time.
In no time at all he took me to the gate.
In haste I quickly checked the time.
if I was late I had to leave to hear your wondrous stories.
Had to hear your wondrous stories.
Hearing
Hearing
Hearing your wondrous stories.
Hearing your wondrous stories.
It is no lie I can see deeply into the future.
Imagine everything
You're close
and were you there to stand
so cautiously at first and then so high.
As he spoke my spirit climbed into the sky.
I bid it to return
to hear your wondrous stories.
Return to hear your wondrous stories.
Hearing,
Hearing,

あゝ YESなしには生きられない・・・。
なんと美しい旋律だろう。なんと深い歌詞だろう。これだからYESはやめられない。

I awoke this morning
love laid me down by a river.
Drifting I turned on upstream
Bound for my forgiver.
In the giving of my eyes to see your face.
Sound did silence me
leaving no trace.
I beg to leave, to hear your wondrous stories.

こんな詩が書ける感性とはどんなものなのだろうか?

今日は久しぶりに晴れて暑かった。まだ梅雨明けはしてないよな?今年ももうすぐ夏がやってくる。42回目の夏か。夢のある夏になりますように。

I had to leave to hear your wondrous stories.

「夏」

夏がくる おもひでつれて 夏がくる
淡い憂いと 夢したがへて