この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
4月
4月29日(木)晴れ
今日はお休みのんびりモード。午前中は小説を書いて、午後からお出かけ。姫と室見のイタリアンでランチ。お腹いっぱいになった後はマリノアでお買物。姫がマラソン用の靴を買うというからスポーツデポにつきあったが、どうもあそこにいるとモチベーションが上がってしょうがない。ワシも頑張らにゃ!と思ってしまう。姫が新しい靴を履いてみたいから夕方走ろうというので気合十分で走りに行った。引っ越したらまた筋トレも再開するゾ。今日はやたらに燃えるえしぇ蔵。
 
「物から」
 
今わかる 物から入る その気持ち
 
4月28日(水)晴れのち曇りのち雨


http://www.youtube.com/watch?v=fX5USg8_1gA

「Layla」 Derek and the Dominos

What will you do when you get lonely
And nobody's waiting by your side?
You've been running and hiding much too long
You know it's just your foolish pride

Layla, you've got me on my knees
Layla, I'm begging, darling please
Layla, darling won't you ease my worried mind

I tried to give you consolation
When your old man had let you down
Like a fool, I fell in love with you
Turned my whole world upside down

Layla, you've got me on my knees
Layla, I'm begging, darling please
Layla, darling won't you ease my worried mind

Let's make the best of the situation
Before I finally go insane
Please don't say we'll never find a way
And tell me all my love's in vain

Layla, you've got me on my knees
Layla, I'm begging, darling please
Layla, darling won't you ease my worried mind


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

「レイラ」

寂しゅーしてだれーも横で待っとる人がおらん時にくさ
おまえはどげんするとや?
ずーっとおまえは逃げたり隠れたりしてきてくさ
それはおまえのつまらん見栄てわかっとろーもん

レイラ おまえはおれを跪かせたばい
レイラ マジで頼むばい
レイラ おれの気持ちばどげんかしてくれんや

おまえの旦那がおまえをがっかりさせた時にくさ
おれはおまえを慰めようてしたばい
馬鹿みたいにくさ おまえば好きになってしもうたばい
おまえはおれの世界をぜーんぶひっくり返してしもうたばい

レイラ おまえはおれを跪かせたばい
レイラ マジで頼むばい
レイラ おれの気持ちばどげんかしてくれんや

おれがどげんかなってしまう前にくさ
よかごとなるようにしようや
おれたちはどげんもこげんもならんとか
おれの愛もなーんもならんとか言わんどってくれ

レイラ おまえはおれを跪かせたばい
レイラ マジで頼むばい
レイラ おれの気持ちばどげんかしてくれんや


「贈る歌」
 
才ありて 愛しき人に 贈る歌
貰わぬ身にも ふるう心や
 
4月26日(月)晴れのち曇り
というわけでおなじみ「中国鍼灸院」の呉先生の今週の詩はこちら。

「相 思」

呉炳宇

片想如水中撈月、(片想は水中の月をとるごとく、)
相思似掌上明珠。(相思は掌上の明珠に似たり。)
若能舍去水中月、(もしよく水中の月を捨てされば、)
何愁明日嫁不出。(なんぞ明日嫁に出でざるを愁えん。)

 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

片想いは水に映っとる月ばとるごと難しいもんやし、
両思いは掌の上のきれーか玉のごとあるばい。
もし水に映っとる月ばあきらめるならくさ、
明日にでん嫁に行けるばい。


水面(みのも)の月か。三島由紀夫の作品にあったな。だがしかしこの世で叶わぬ恋ほど美しいものはない。至高の愛だな。

リノホーム福岡」さんのホームページが完成した。今日も打ち合わせをしてきたが、会うたびに松本社長(通称:まっちゃん)のお人柄に親しみを感じる。一見して厳格な紳士の印象を受けるが、実は気さくでユーモアあふれる人だ。また一人大事にしたい人を得ることができた。「ウイルホーム」の太田社長と「コスモ不動産」の副田社長に感謝、感謝・・・。

なす3号さんが九大病院に検査入院したと聞いたので夕方御見舞いに行った。勝手知ったる九大病院、づかづかと直接病室へ。なすさんは検査に疲れている様子はあったが思ったより元気そうでほっとした。まだしばらくは退院できないそうだが、あせらずゆっくり療養して仕事に復帰されるといいと思う。(お土産楽しんで貰えたかな?)

「水面(みのも)の月」
 
中天に かかるよりなほ うつくしき
みのもの月の はかなき姿
 
4月25日(日)晴れ


あゝ 麗しの 零式艦上戦闘機 32型
美しい。その美しさが戦争のためでなかったら、どれほど心ふるわせることか。軍用機や軍艦はいづれも悲しみを背負っている。その造形美を無心で観賞するわけにはいかない。美しいとはいえ血を流すためのもの、命を奪うためのもの。

今日、ずっと行きたかった「大刀洗平和記念館」に行ってきた。2時間以上かけて隅々までじっくり見て来た。そして一人で泣いた。復元された零戦を始め、往時の大刀洗飛行場を偲ばせる様々なものが展示してあり、その歴史を解説した映画の上映もされていた。その空間には悲しみも復元されていた。昭和20年3月のB29による爆撃で、東洋一と謳われた大刀洗飛行場は壊滅するが、その時に小学生も含め、多くの民間人も亡くなった。あまりにも命の意義が軽かったあの時代、亡くなった多くの人たちの次の時代に託した想いは何だったのか?展示品はそれを語ってくれているような気がした。

特攻出撃した人たちの遺書が展示してあった。ゆっくり読みたいのに、涙で曇って最後まで読めなかった。

散華した多くの魂が今の平和の礎となったことを現代に生きる我々は決して忘れてはならない。

「特攻機」
 
特攻機 翔る翼に ともなふは
国への愛か 家族の愛か
 


4月23日(金)曇り時々雨


今夜は「ベジキッチン」さんで、「福岡大手門」さんの自然酒の試飲会があった。一般参加が多い上にゴトー先生の教室の生徒さんや、「戸次染工場」さん御夫妻も参加され、なかなかに盛況だった。5種類の自然酒をゴトー先生の腕による旬の素材を生かした料理で楽しむなんて、これ以上ない組合せ。種類の違う自然酒を飲み比べるという機会はめったにないので非常に勉強になった。味の特徴をはっきりつかむことができたし、自分の好みを認識することもできた。参加者の人たちがそれぞれの言葉で味を表現しているのを聞いて、なるほどこういう味はこう表現するのか、と秘かに参考にさせて貰ったりもした。
ここまでLOHASな日本酒などそうそうあるものではない。もっと多くの人に知って欲しいもんだ。
 
「恵み」
 
心地よき 酔いも大地の 恵みかな
 

4月21日(水)曇り
晩飯にポルトガルのワインを飲みながら姫が作ったリゾットと鶏南蛮を食ったが、これがめちゃめちゃうまくてビックリした。なんでも昨日の料理教室で習ってきたそうな。世の旦那は須らく妻を料理教室に通わせるべきだな。こんなすごい技術を授けてくれるなんて、料理教室様様だ。
あぁ、えしぇ蔵クッキングなどもはや児戯に等しい。
 
今週末は我が家のオープンハウス。「東部ハウジング」さんの健闘に期待したい。売れたら本当に自分自身と生活のリセットをするつもり。新しく始めたいこともいろいろあるし、仕事においても試してみたいこともある。すべては新天地でトライだ。家庭教師のトライだ。
 
「藤」
 
ひととせの いかに短き 藤の花
 
4月19日(月)雨
久しぶりに「中国鍼灸院」の呉先生に詩を頂いたのでご紹介。

「花開」

呉 炳宇

昔日芦屋遠賀川、 (昔日の芦屋の遠賀川、)
花火美女皆笑顔。 (花火に美女皆笑顔なり。)
美人不知何処去、 (美人何処に去るを知らざれど、)
花開川流月又圓。 (花は開き川は流れ月またまるし。)
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

むかーし、芦屋の遠賀川でくさ、
花火を見にきれーかおなごがよぉけ来とってからみーんなニコニコしとったばい
きれーかおなごたちはどこ行ってしもうたか知らんばってんくさ、
花はまた開くし、川は流れよるし、月はまた丸ぅなるばい。


「心情」

呉 炳宇

天気雨晴難由己、 (天気雨晴由己し難けれども、)
心情好壊我当家。 (心情好壊我当家なり。)
感謝雖小貧漸富、 (感謝小なりと雖も貧漸く富となり、)
怨気越大難開花。 (怨気越大なれば開花し難し。)

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

天気は雨やら晴れやらわが好きなようにゃでけんばってんくさ、
心の持ち方はわがで調整でくると。
感謝は少のぉしてん貧しいとばだんだん豊かにしてくれるし、
怨む気持ちが強けりゃ花はなかなか開かんたい。


「時」
 
老ひてゆく 心横目に 花開き
川は流れて 月また円し
 
4月18日(日)晴れ
今日は同人誌「季刊午前」の例会。年度初めということで総会も兼ねていた。いつものようにお互いの作品の批評の後は、天神で飲み会。41号と42号を頂いたが、やはり同人誌の中でも評価の高い「季刊午前」だけあって、いづれ劣らぬツワモノどもが力作を並べている。42号にはワシの「美佐代」という作品が載っているが、やはり他と並べると多少見劣りする。うん。もう少し修行が必要だな。
しかしまぁ、物書きって人種はアクが強いな。まぁそうじゃないと物書きなどやっていけないわけで、独自の文学世界があって大いに結構だが、そこに共感が生まれないとどうも居心地の悪いことになる。さてさて、これから先ワシの居場所が「季刊午前」の中に見つかるだろうか?

「同人誌」
 
文学の 裾にすがるや 同人誌
 
4月16日(金)晴れ
ギャルソン」さんのシステムのメンテナンスにお邪魔したついでに、ワカガシーラ坂本さんに新たに発見したおもしろ動画を教えてあげた。ちなみに「ギャルソン」さんのパソコンには「しんぐコレクション」というフォルダがある。そこにはワシが見つけたおもしろ動画のショートカットがたくさん入っている。たまに行っては追加してくる。まぁ40過ぎの男のすることじゃないな。
 
ちなみに今日教えた動画はこれ。↓



http://www.youtube.com/watch?v=-0jCWkM15ag

「冷房ボタン勝手に押さないで〜!むっちゃ風邪ひいてん!」
 
「笑い」

年ふれど 笑いなしには 生きられぬ
 
4月14日(水)晴れ



http://www.youtube.com/watch?v=Tai2j3dVSUQ

「 I just can't stop loving you 」 Michael Jackson
 
(Michael)
Each time the wind blows
I hear your voice so
I call your name...
Whispers at morning
Our love is dawning
Heaven's glad you came

You know how I feel
This thing can't go wrong
I'm so proud to say I love you
Your love's got me high
I long to get by
This time is forever
Love is the answer

(Siedah)
I hear your voice now
You are my choice now
The love you bring
Heaven's in my heart
At your call
I hear harps,
And angels sing

You know how I feel
This thing can't go wrong
I can't live my life without you

(Michael)
I just can't hold on

(Siedah)
I feel we belong

(Michael)
My life ain't worth living
If I can't be with you

(Both)
I just can't stop loving you
I just can't stop loving you
And if I stop...
Then tell me just what will I do

(Siedah)
'Cause I just can't stop loving you

(Michael)
At night when the stars shine
I pray in you I'll find
A love so true

(Siedah)
When morning awakes me
Will you come and take me
I'll wait for you

(Michael)
You know how I feel
I won't stop until
I hear your voice saying
"I do"

(Siedah)
"I do"
This thing can't go wrong

(Michael)
This feeling's so strong

(Siedah)
Well, my life ain't worth living

(Both)
If I can't be with you
I just can't stop loving you
I just can't stop loving you
And if I stop...
Then tell me, just what will I do

(Michael)
I just can't stop loving you

(Siedah)
We can change all the world tomorrow

(Michael)
We can sing songs of yesterday

(Siedah)
I can say, hey...farewell to sorrow

(Michael)
This is my life and I,

(Both)
Want to see you for always
I just can't stop loving you

(Siedah)
No, baby

(Michael)
Oh

(Both)
I just can't stop loving you

(Siedah)
If I can't stop!

(Both)
And if I stop

(Siedah)
No

(Michael)
Oh! Oh! Oh...Oh...

(Siedah)
What will I do? Uh...Ooh...
(Then tell me, just what will I do)

(Both)
I just can't stop loving you

(Michael)
Hee! Hee! Hee! Know I do girl!

(Both)
I just can't stop loving you

(Michael)
You know I do
And if I stop...

(Both)
Then tell me, just what will I do

(Both)
I just can't stop loving you


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

「愛さずにゃおれんばい」
 
(マイケル)

風が吹くたんびに
おまえん声ば聞くばい だけん
おまえん名前ば呼ぶたい
朝方にこそーっと話す声
おれたちん愛が始まろうてしよるばい
天国はおまえが来たこつば喜んどるばい

おれがどげん感じとるかわかろーもん
よかごとなるて
おれは自信持って言うばい
おまえば愛しとるて
おまえん愛がおれん気持ちば盛り上げたと
おまえと仲良ぉしたかばい
この時間はずーっと続くとばい
愛が答えたいね

(サイーダ)
あんたん声が聞こえよる
あんたは私が選んだ人
あんたが持ってきた愛
あんたが呼んだら
あたしん心は天国ばい
ハープん音と天使が歌うとが聞こえよる

あたしがどげん感じとるかわかろーもん
よかごとなるて
あんたがおらにゃやおいかんて

(マイケル)

もう辛抱でけんばい
 
(サイーダ)
あたしたちゃ一緒ばい
 
(マイケル)

二人一緒じゃなけらにゃ
おれん人生は意味んなかばい
 
(二人)
愛さずにゃおれんばい
愛さずにゃおれんばい
もしやめっしもーたら
どげんしたらいいか教えちゃりぃ

(サイーダ)
なんでか言うたら愛さずにゃおれんけんたい

(マイケル)

夜に星が光る時にゃ
俺は祈るばい
おまえん中に本気な愛が見つかるごと

(サイーダ)
朝が来て目が覚めたら
あんた来てから連れてっちゃり
あたしゃ待っとくけん

(マイケル)

おれがどげん感じとるかわかろーもん
おれはやめんばい
おまえが”よかばい”て言うまで

(サイーダ)
”よかばい”
悪いわけなかろーもん

(マイケル)

おれは本気ばい

(サイーダ)
ねぇて あたしん人生は意味んなかばい

(二人)
二人一緒じゃなけらにゃ
愛さずにゃおれんばい
愛さずにゃおれんばい
もしやめっしもーたら
どげんしたらいいか教えちゃりぃ

(マイケル)

愛さずにゃおれんばい

(サイーダ)
あたしたちゃ世界ばぜーんぶ変えっしまうこつもでくるばい

(マイケル)

おれたちゃ昨日の歌ば歌えるばい

(サイーダ)
ねぇて こげん言うたらどげんね もう寂しゅうなかばい

(マイケル)

これがおれん人生たい おれは

(二人)
ずーっと見ときたか
愛さずにゃおれんばい

(サイーダ)
あんた だめって

(マイケル)

おー

(二人)
愛さずにゃおれんばい

(サイーダ)
もし我慢できんとやったら!

(二人)
そしてもしやめっしもーたら

(サイーダ)
だめっちゃ

(マイケル)

おー!おー!

(サイーダ)
どげんしたらいいと?
(どげんしたらいいか教えちゃりぃ)

(二人)
愛さずにゃおれんばい

(マイケル)

ひー!ひー!ひー!わかっとろーもん おれはそげんするばい おい!

(二人)
愛さずにゃおれんばい

(マイケル)

わかっとろーもん おれはそげんするばい
そしてもしやめっしもーたら

(二人)
どげんしたらいいか教えちゃりぃ

愛さずにゃおれんばい


「愛」
 
愛さずに おれんなら愛しゃ よかろーもん
 

4月12日(月)雨
中国鍼灸院」さんでの会話。

呉先生:「こないだね、農家の人が言ってたヨ」
ワシ:「はい」
呉先生:「野菜作るのに何が難しいか?土を作るのが一番大変ネ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「土が出来ていれば、植えるのは簡単。誰がやってもよく育つネ」
ワシ:「はい」
呉先生:「なんでも同じネ。基本が大事」
ワシ:「そうですね」
呉先生:「小説もそう。えしぇ蔵はもう基本はできてるネ。あとは植えるだけ」
ワシ:「はい」
呉先生:「すぐ芽が出ると思うヨ」

そう願いたいとこだ。投稿しても空振りばっかりだし・・・。
 
午前中は「コスモ不動産」さん。午後からは「リノホーム福岡」さんで打ち合わせをした後、「不動産のトーカイ」さんの賃貸物件を見学させてもらうことになっていたが、その移動中に悲劇は発生した!なんとワシが持っている中で一番高い靴の底がはがれてしまったのだ!しかも半分くらいまで一挙に!パッカパッカなって歩けやしない。現地のマンションでS田さんと落ち合ったが、ワシの靴を見てS田さんバカウケ。さんざん笑われた。絶対に帰ってから社長に報告するはず。あ〜こっ恥ずかしい〜。
 
「靴」
 
いかにして 歩くや底の はげた靴
 
蔵 
4月10日(土)晴れ

午前中は「不動産のトーカイ」さん。午後からは八女方面へ。「江田建設」さんと「星香園」さんを訪問。星野村はもうすぐ新茶の季節だな。今年の出来はどうだろうか?収穫前に霜が下りるとアウトだ。星野村全体がハラハラドキドキする時期。どうか霜がおりませんように・・・。
移動中、車の中は暑かった。湿度も高いから多分明日は雨だな。車洗うのはやめとこう。これから暑くなるが体力維持に気を配らないと。ワシももう若くないことを自覚せねば。
 
「ハート・ロッカー」を見た。非常に良かった。「アバター」とオスカーを競って、蓋を開けると「ハート・ロッカー」の圧勝だったのが意外な結果のように報道されていたが、ワシに言わせれば「アバター」など「ハート・ロッカー」の敵ではない。映画としての価値というか、存在意義というか、そういう深いところまで考慮に入れれば「ハート・ロッカー」がいいに決まってる。「アバター」はエンターテイメントだ。客が入る映画はすごい映画という見方はいい加減やめようではないか。
 
夜はひたすらデスクワーク。そして執筆。あぁ誰か1週間を1日増やしてくれ。
 
「霜」
 
桜散り 霜とたたかふ 星野村
 

4月9日(金)晴れ

夕方、「ギャルソン」さんで髪を切ってもらってる時に携帯にメールが。誰かと思えばハニーさん。「今、ワカガシーラに髪切ってもらってるでしょ?」げな。さては店先に止めたリカちゃんでばれたかいな?いやー、ビックリした。
ワカガシーラ坂本さんのもとで修行中のヒラハータあかりさんは、現在彼氏募集中だそうな。「めっちゃかっこいーけどおもろない人と、めっちゃおもろいけど見た目ぱっとしない人ならどっちがいい?」と訊くと、おもろい人のほうがいいそうな。世の男性よ、見た目に気を使うより笑いをとれる術を身につけるべし!
あ、ちなみにワカガシーラは、”また”ふられたそうな。こちらも募集中。
 
「散髪」
 
切った髪 惜しいとおもふ 四十路かな
 

4月8日(木)晴れ

夜、ようやく姫が帰って来た。空港まで迎えに行った。はぁやっとこれで家事から解放される。つかの間の独身生活でのびのびできるかと思いきや、細々とした家事に追いまくられて一日があっという間に過ぎていった。姫は毎日これをやってんだなと思うと頭が下がる。
明日から通常の生活に戻る。この安心感は何なんだ?
 
「家事」
 
今ぞ知る 世の奥様の 偉大さよ
 

4月6日(火)晴れ
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
位階
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井が大層不満げな面持ちにて申しました。
「最近、源氏物語がご無沙汰ではござりませぬか?」
わたくしは仕事の手を休めぬまま、「ネタがないからにござります」とおこたへしました。
「ではわたくしがネタをさしあげませう。先日これこれこのやうなことがございまして、たいへんおもしろうございました。ほほほほ・・・・・・おや、どうなさいました?」
F井の話にはわたくしも店長の后様も無反応でございました。后様は「あなすべりしことよ」とまで申されました。F井は、
「わたくしの家族の間ではうけたのでございまする」
と言い訳しておりました。F井は続けて申しました。
「あの、わたくしえしぇ蔵様に申上げたきことがございます」
「はて、いかなることで?」
「源氏物語に登場する方は皆様、なになにの宮ですとか、少納言ですとか、右大臣ですとか、何らかの位がございますが、なにゆえわたくしだけ女官なのでございましょう」
横で店長の后様がたいそうお笑いになりました。
「女官と言えば女中も同じでござりまする」とわたくしは全くフォローにならぬ言葉が出てしまいました。
「あまりにひどうございまする。これで新しく入られましたFうみ様が女官でなければわたくし納得がいきませぬ」

ものがたり おもしろきやう かくうへは
女官以外に ありえぬF井や

Fうみ様は中宮とお呼びするつもりでございましたが、とても言葉にできる状況ではございませんでした。


修理

東部ハウジング」様にお伺いした時のことでございます。左中弁のO様のぱそこんが壊れ、修理して欲しいと依頼されましてございます。
「うぃんどうずが立ち上がりませぬ。なおりますでせうか?」
不安げなO様でございました。わたくしは、
「とにかくできるだけのことはしてみませう」
と修理を始めました。どうやらはーどでぃすくに損傷部分があり、起動しないやうにお見受けいたしました。
「はーどでぃすくが壊れたかどうか、どのやうにしてわかるものでせうか?」
「電源を入れたときに、かた!かた!という音がすると、もうしまえかけでございます」
わたくしとO様の話を横で聞いておられた右大臣のA貞様が、
「そういへば先日、左中弁殿の頭からかた!かた!という音がしておりました」
と言われ、皆様たいへんお笑いになりました。わたくしは、
「それならば左中弁殿の頭もふぉーまっとする必要がございます。すべての記憶が消えますので宅建ももう一度受けて頂かなければなりませぬ」
と追い討ちをかけておきました。太政大臣のN嶋様も
「すぐそこに家電無料引取りの空き地がございますのでそちらに持って行かれたほうがよろしいのでは?」
と申され、どなたもぱそこんを心配しているご様子はありませんでした。

起動せぬとき おもひ知る ぱそこんの
なき生活の 味気なさかな 

ぱそこんは無事に治りましてございます。謝礼はみんなで「バルディルッソ」の食事とのことでございます。


「ネタ」
 
おもしろきひと おもしろきこと ありて
ありがたきかな ネタに困らず
 
4月5日(月)晴れ
中国鍼灸院」さんでの会話。

呉先生:「毎週、新しい患者さんが来るじゃない?」
ワシ:「はい」
呉先生:「その半分以上は、えしぇ蔵のホームページ見て来るよ」
ワシ:「ほんとですか?(笑)すごいすねー」
呉先生:

「だいたい、20代から50代の女の人が多いネ」

ワシ:「へー」
呉先生:「みんな同じこと言うよ。『えしぇ蔵見たことある?』『ない』『えしぇ蔵の意味知ってる?』『知らない』」
ワシ:「はははは」
呉先生:「『えしぇ蔵ってどんな人?』ってよく訊かれるヨ。中にはすごいおじいちゃんと思ってる人もいるヨ」
ワシ:「文章が古臭いからかな?」
呉先生:「自分のこと”ワシ”て言うからヨ」
ワシ:「あ、なるほど(笑)」

(えしぇ蔵は月曜の朝9時くらいに出没します・・・。)

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読了。え?あんた、「カラマーゾフの兄弟」を読んだことなしに書評のサイトなんかやってたわけ?と言われそうだが、恥ずかしながらそうなのだ。てんで海外文学には素人なのだ。だが思えば若い頃でなく、様々な作品を読みこなし、様々な人生体験を経てきた今になってこの作品に取り組んだのは正解だったのではないかと思う。このあまりに難解な作品を若い頃のワシが理解できたとはとうてい思えない。今だからこそわかるこの凄さ。それにしてもなんとも言葉に表現できない圧倒的な衝撃だった。世の中にこれより優れた小説はあるだろうか?姫も、ワシの小説の師匠のI本さんも、この作品が今までで一番だと言っていたが全く同感だ。世界最高の文学、人類史上最高の文学かもしれない。いやぁ凄かった。
 
「カラマーゾフの兄弟」
 
我ここに 「カラマーゾフ」を 読了し
筆持つ指に 力入らず
 
4月3日(土)晴れ
留守番の時っていうのはのびのびできるかと思えば、細々とした家事で忙しくてとてもそんな暇はない。今日も早起きして朝飯食べながら弁当作り。そしてばたばたと仕事へ。返ったら適当におかず作ってそれをつまみに芋焼酎。風呂入ったら洗濯して、風呂の掃除して、なんやかんやでもう寝る時間。はや!全然ゆっくりしてないんですけど。
今頃ニューヨーク満喫してんだろうな。てーちゃんに迷惑かけてないといいけど・・・。
 
「ニューヨーク」
 
ニューヨーク 似合わぬおなご 約一名
 
4月2日(金)晴れ
姫がいないとなぜこんなに熟睡できるのか?極めて爽やかな目覚めの後はせっせと弁当作り。姫が常備菜をいろいろと置いてるから作るといっても玉子焼きしたりウィンナー焼くぐらいであとはつめるだけ。弁当ってかなり食費をうかせるよな。うん。よくESEグルメやってるから外食費すごいでしょ?とか訊かれるけど、取材は紹介があったお店にピンポイントで行くし、車で移動するからあまり飲み会には行けないし、昼は姫の弁当だったりするから実はかなり外食費は少ない。
 
今日は新しいお客さんと打ち合わせ。またしてもまたしても不動産業界。もう全体の何割になったかいな?ワシもいづれ参戦したい業界だがそれにはまず宅建とらないとな。最近忙しくてあまり勉強できてない。いかんなぁ。
 
「静寂」
 
静かなり ひとりの家は 静かなり
 
4月1日(木)雨
早朝に姫を空港へと送って行った。ニューヨークへと旅立つ姫。無事に帰って来ますように・・・。てーちゃんと楽しい時間が過ごせますように・・・。ニューヨークマラソンがんばれ〜!
 
一方、ワシは普段通り仕事。雨が降ったりやんだり。散った桜が道に張り付いている。リカちゃんの赤いボディにも。満開の時期にすっきり晴れないし平日だったりするしで花見のタイミングを逃した人は多いだろうな。確か去年もそうだった。
 
思えば今日から新年度。早いとこ新しい環境に移りたいが自宅がなかなか売れない。困ったもんだ。誰か買ってくれんかいな。
 
「春の雨」
 
春の雨 生暖かくて 憂鬱で