この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
11月
11月30日(月)曇り時々雨
姫が携帯を買い替えようというので夕方待ち合わせしてヨドバシカメラに行った。前回買い替えたのが2年前。わずか2年でこの進歩はなに?というくらいに高性能化していた。大したもんだな。何より驚いたのはワシが仕事で使うデジカメよりもはるかに高機能なデジカメが付いていること。もはやこれじゃ電話機能付きデジカメという感じだ。なんせ1260万画素だからな。手ブレ防止もついて接写も暗いところもOKときたら言うことなしだ。これからはカメラとして使う頻度が増えそうだ。
それにしてもまた姫は売り場でボケかましまくりで若い店員さんがバカウケしていた。もはや一緒に買物するのが恥ずかしい・・・。
 
「新型」
 
新型を 使いこなせず ふたとせの
のちにまた買う さらに新型
 
11月29日(日)曇り
日曜なんだが普通に仕事。午前中はM島さん。午後から「シューポート」さん。
4時頃帰宅。最近走ってないので長谷ダムへ。雨がちょいと心配だったがセーフ。今日はタイムを測らずに走った。タイムを気にしないランニングってなんと楽しいことか!
身体もすっきりして帰宅したらせっせと料理。今日はワシがちゃんぽんを作ることになっている。「尾道屋」さんに行った時に社長から習ったレシピで作ってみた。もちろん「尾道屋」さんの「うすくち」を使って。社長の言われたとおり、こいつは結構うまい。それに簡単だ。これから時々作るとしよう。バリエーションもいろいろと工夫してみよう。

尾道屋」の社長考案の簡単ちゃんぽんのレシピはこちら。
 

 
「どんぶり」
 
どんぶりに 汁も残らぬ 嬉しさよ
 
11月28日(土)晴れ

第5弾。今度はプレスリーだ!
 

 
http://www.youtube.com/watch?v=czjZqLQP2FQ

「Love letters」 Elvis Presley
 
Love letters straight from your heart
Keep us so near while apart
I'm not alone in the night
When I can have all the love you write

I memorize ev'ry line
And I kiss the name that you sign
And darlin, then I read again right from the start
Love letters straight from your heart

I memorize ev'ry line
And I kiss the name that you sign
And darlin, then I read again right from the start
Love letters straight from your heart


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「恋文」

おまえの心からの恋文は
離れとぉ時も近くにおるようにさせてくれるばい
おまえが書いてくれた愛があるけん
夜も寂しゅうなか
 
全部の行ば覚えたばい
そしておまえの署名にちゅうするばい

あぁ、おまえ また最初から読んでしまうばい
おまえの心からの恋文ばね
 
全部の行ば覚えたばい
そしておまえの署名にちゅうするばい

あぁ、おまえ また最初から読んでしまうばい
おまえの心からの恋文ばね

 
 
この曲は昔からずっと好きな曲。自分的にはElvisのBESTにしたいところ。初々しくて、シンプルで、実にいい曲。ちなみに作ったのはElvisではない。映画音楽の巨匠のビクター・ヤングという人。
 
「秘める想い」
 
叶わぬも 秘める想いを つづりしは
すでに美しき 恋なりき
 

11月27日(金)晴れのち曇り

というわけで第4弾。ロックの名曲を博多弁で!
 

 
http://www.youtube.com/watch?v=rTgG0yoDYis

「Just The Way You Are」 Billy Joel
 
Don't go changing, to try and please me
You never let me down before
Don't imagine you're too familiar
And I don't see you anymore
I wouldn't leave you in times of trouble
We never could have come this far
I took the good times, I'll take the bad times
I'll take you just the way you are

Don't go trying some new fashion
Don't change the color of your hair
You always have my unspoken passion
Although I might not seem to care

I don't want clever conversation
I never want to work that hard
I just want someone that I can talk to
I want you just the way you are.

I need to know that you will always be
The same old someone that I knew
What will it take till you believe in me
The way that I believe in you.

I said I love you and that's forever
And this I promise from the heart
I could not love you any better
I love you just the way you are
 
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「そんままがよか」
 
おれば喜ばそういうて なぁ〜んも変えんでよかと
おまえはおればがっかりさせたこたなかばい
おまえがどこにでんおるおなごやけんいうて おれがもうおまえに会わんくなるとか
そげなこと考えたらつまらんばい
おまえがおーじょーしよぉときにほったらかしにゃせんばい
おれたちはここまでやってこれんかったかもしれんじぇ
よか時もあったし これからよぉない時もあろうばってん
おれはそんままのおまえば受け入れるばい
 
はやっとぉ服やら着らんでよか
髪の色やら変えんでよか
おまえはいつも口じゃよぉ言わん情熱ば持っとるとじぇ
おれが全然しら〜んふりしとるように見えるかもしれんばってんの
 
つやつけたごた会話はいらんと
しゃかりきにならんでよかと
おれは話ばでくる人が欲しかと
おれはそんままのおまえば欲しかと
 
おれがいつも知っとるおまえでおってくれたら
それでよかと
おれがおまえば信じとるように
おまえがおれば信じるようにするとは どげんすりゃよかとや?
 
おまえばずーっと愛しとるて言うたろうが
心から約束ばするて言うたろうが
どんだけ愛したらよかとか
おれはそんままのおまえば愛しとると
 
 
「よかおなご」
 
そんままが 一番よかとが よかおなご
 

11月26日(木)晴れ

先日、筑摩書房の「梶井基次郎・堀辰雄・中島敦」集を買ってきたけど、案の定読んだことないのはちょっとしかなかった。まぁ代表作ってのはだいたい決まってくるからしょうがないやね。拾って読んでいくしかないか・・・と拾って読んでたら終わってしまった。明日から何読もう?
 
姫がパスタやら極上のパテやら用意するもんだから晩餐は思わずイタリアワインを1本開けてしまった。「松島商店」さんセレクトの「サルトーリ・ソアーヴェ」。あぁうまいったらありゃしない。
 
最近、姫はワシの本棚から住井すゑの「橋のない川」を出してきて読んでる。そこで乃木大将の殉死が出て来たので、「乃木大将の奥さんは本当に自分で喉を切ったのか?」という質問から、いつもの”なぜなぜぼうや”が始まって、日露戦争から第一次世界大戦の展開、当時の日本の立場、ドイツの貧窮と復活、ヒトラーの台頭、第二次世界大戦の戦後処理・・・とずーっと説明させられた。こういう講義を時々させられる。だが説明しているワシもまんざら嫌でも
ない。歴史か国語の先生になればよかったかもと思うこともたまにある。あるいはそういう人生もあったかもしれない。
 
「欧州のいくさ」
 
イタリアの ぶどうのかほり いざないて
酔客語る 欧州のいくさ
 

11月24日(火)曇り
好評につき第3弾。ロックの名曲を博多弁で!
 

http://www.youtube.com/watch?v=4lbTPLK6L9I


「Every Breath You Take」 The Police
 
Every breath you take
Every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you

Every single day
Every word you say
Every game you play
Every night you stay
I'll be watching you

Oh can't you see
You belong to me
How my poor heart aches
With every step you take

Every move you make
Every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

Since you've gone I've been lost without a trace
I dream at night, I can only see your face
I look around but it's you I can't replace
I feel so cold and I long for your embrace
I keep calling baby, baby please...

Oh can't you see
You belong to me
How my poor heart aches
With every step you take

Every move you make
Every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

Every move you make
Every step you take
I'll be watching you
I'll be watching you


(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「おまえがする呼吸全部」
 
おまえがする呼吸全部
おまえがする動作全部
おまえが壊す絆全部
おまえが歩くの全部
おれは見とるばい
 
毎日毎日
おまえがいう言葉全部
おまえがする思わせぶりな態度全部
おまえが泊まる夜全部
おれは見とるばい
 
わかっとぉとや?
おまえはおれのもんたい
おまえが歩く一歩一歩が
おれのかわいそうな心臓をどんだけ痛めよるか
 
おまえがする動作全部
おまえが壊す絆全部
おまえがする作り笑い全部
おまえが主張する権利全部
おれは見とるばい
 
おまえがどっか行ってしもーてから
おれは跡形もなくなってしもーたばい
夜に夢見るとはおまえの顔ばっかしたい
周りば見てんおまえの代わりはおらんばい
えらい寒いけんおまえに抱きしめてほしいったい
おれは泣いてばっかしばい なんとかせれー
 
わかっとぉとや?
おまえはおれのもんたい
おまえが歩く一歩一歩が
おれのかわいそうな心臓をどんだけ痛めよるか

おまえがする動作全部
おまえが壊す絆全部
おまえがする作り笑い全部
おまえが主張する権利全部
おれは見とるばい
 
おまえがする動作全部
おまえが歩くの全部
おれは見とるばい
おれは見とるばい
 

「ラブソング」
 
わがまちの ことのは生かす ラブソング
 
11月23日(月)晴れ
見事に晴れた休日に何もしないわけがない。高速に乗っていざ広島の宮島へ。片道2時間半、250kmの行程。ちょいと疲れるが天気がいいせいか快適なドライブでそれほど気にならなかった。
だがしかし!大野ICを下りるところから渋滞。さらに宮島口周辺でまた渋滞。これは予想外のひどさだった。1時間以上ここでロスした。
ようやく空いてる駐車場に車を止めて、まずは腹ごしらえ。もちろん広島風お好み焼き。やっぱどっちかというと広島風が好きかもしれんな。食べた後がすっきりするからいい。ワシはうどん入り肉玉にした。やはり本場の味はいいもんだ。
腹が出来たら早速船着場へ。15分間隔で出るフェリーに乗って宮島へ。船から鳥居や五重塔を眺めながら、なんと美しい島だろうと思った。本来、宮島というのは通称で、正式には厳島という。毛利元就と陶晴方が対戦した厳島の合戦はここが舞台。島影を見ながら、毛利の本体はどのへんから上陸したろう?陶晴方が自刃したのはあのへんだろうか?と古のドラマに想いを馳せた。
それにしてもすごい観光客だった。初詣じゃないんだからといいたいほど。休日で、高速1,000円で、紅葉時期とあればさもありなんというところか。団体客をよけつつまずは厳島神社へ。あぁなんと美しいベンガラ。水面が反射する光で一際鮮やかだ。遠くに見える五重塔と見事に黄色く染まった大きな銀杏。沖には大鳥居。背景の砂浜と松林。実に美しい。さすが日本三景の一つと言われるだけのことはある。写真におさめたい構図が多すぎて迷うほど。
その後、紅葉谷へとまわった。紅葉は少し時期を過ぎていたが、遅れて染まるものもありそれなりに楽しめた。
遠く福岡から来たのでそれほどゆっくりはしていられない。名残惜しいものはあったが、再びフェリーへ。
ワシは宮島は2回目だが、前回は15年ほど前で友人たちとワイワイ騒ぎながらだったせいか、あまり宮島の美しさが印象に残っていなかった。そのせいか今回は初めてのように感動できた。同じ場所もどういう心持で行くかで印象が変わるもんだな。
 
「厳島」
 
紅葉に 染まりし島も いにしえに
血に染まりける ときもありしか
 


11月22日(日)曇り時々雨

全く何の予定もない日曜日は何ヶ月ぶりだろうか?朝のゴミ出しに行き、午前中に「コスモ不動産」さんが案内してきた家族に家を見せた後は昼までデスクワーク。午後からは小雨の中少し庭仕事。雨が強くなりそうだったので中断してからは映画を見たり昼寝をしたり。のんびり日曜日。たまにはいいもんだ。
それにしても寒い一日だった。
 
見た映画は「ワルキューレ」。第二次世界大戦のドイツで実際に起こったヒトラー暗殺及びクーデター作戦をほぼ史実に沿った形で映画化したもので、実に面白かった。史実の調査が非常に細かい部分までなされており、見事な脚本に仕上がっていた。そして命がけの作戦に極度の緊張をもって挑む軍人たちを演じた俳優陣の演技も良かった。当時、本当にドイツを救うため、ヨーロッパを救うため、命を賭けてクーデターを起こそうとした人たちがいたということをもっと多くの人が知るべきだと思った。ヒトラーの暗殺計画は大きなものだけでも実に15回もトライされたが、それだけ勇敢な人々が悲しく散っていったということになる。
映画の主人公のフォン・シュタウフェンベルクはドイツの英雄として崇められている。シュタウフェンベルク街という街まであるらしい。その名を永遠に残したわけだ。実に見事な男の生き方だ。
 
「シュタウフェンベルク」
 
欧州の 平和を求め 身を捨てて
名は永遠に 街に残らん
 

11月21日(土)曇り

仕事を終えて帰宅しても姫はまだ帰ってなかった。しばらくしてメールが来た。またしても「ベジキッチン」のゴトー先生同伴&ご馳走持参で帰るとのこと。ならばいいワインでも開けましょうぞ。「松島商店」さんセレクトの「VdTルージュ キュヴェSG2008」と「イルラフォルジュ・シャルドネ」。ゴトー先生1品、姫2品、ワシ1品と例のごとく作っては飲み、作っては飲み・・・なんとも楽しい宴になった。
 
ゴトー先生がプログレ好きということが発覚!クリムゾンやフロイドの話で盛り上がった。どうもワシの今まで見てきた経験から言うと、優れた料理人は芸術好きが多い。ゴトー先生もまたしかり。料理には絶対に芸術的センスは必要だと思う。ワンランクもツーランクも上にいる人たちはそのへんが違うのかもしれない。
 
「白河夜船」
 
シャルドネと チャビーの料理と プログレと
白河夜船の ゴトー先生
 

11月20日(金)晴れ

雷山千如寺」さんの大楓は今月上旬に季節はずれの強い雨が数日続いたのでせっかくの紅葉がおおかた散ってしまった。今年は寒暖差が激しいので見事に染まりつつあったのだが、自然のタイミングというのはなかなうまいこといかないもんだ。
今日は和尚さんと早々と年賀状を作成した。昨冬の大雪で見事に純白に染まった大楓の写真を使った。本当にこの樹はいろんな衣裳で楽しませてくれる。
 
さて、読む本がなくなった。次は何を読もうか。
 
「大楓」
 
くれないも 常には見せぬ 大楓
幾年(いくとせ)待たん 山のきまぐれ
 

11月19日(木)晴れ
武田麟太郎の短編をいくつか読んだ。圧倒的なレベルの高さだ。その後に自分の作品などとても読めたもんじゃない。どうすればこういうのが書けるのだろう?要するに人生の修行がたらんのだろうな。まだまだ人間が浅いのだ。
テレビで鑑定団をやってた。宮沢賢治の手紙もろもろ1億8千万円という評価額だった。この人はついに己の成功を知らずに終わったが、この金額をどういう想いで見るだろうか。
しかしこれぞ文学者の真の存在意義かもしれない。生きている間に不滅の作品を書く。名声も富も追わない。此岸はつかの間、彼岸は永遠か。作品が主役であって、書き手は裏方でなければならない。
 
今夜は一人酒なのでチャビーで湯豆腐を作った。熱燗を三合ほど。
 
「夢」
 
人の世に 夢を残して 去りゆかん
永久に生くるは 憂き身にあらず
 
11月17日(火)雨
昨日、ブックオフで久しぶりに筑摩の全集を1冊買ってきた。「武田麟太郎・島木健作・織田作之助」集。読んだことない作品が入ってるかな?とチェックしてみたらほとんど読んだことあるものばかりだった。でもまぁいいや。今度は筑摩で全部集めようかな。
 


http://www.youtube.com/watch?v=JJ3-32OS-Vk

「I will」 The Beatles
 
Who knows how long I've loved you
You know I love you still
Will I wait a lonely lifetime
If you want me to, I will

For if I ever saw you
I didn't catch your name
But it never really mattered
I will always feel the same

Love you forever and forever
Love you with all my heart
Love you whenever we're together
Love you when we're apart

And when at last I find you
Your song will fill the air
Sing it loud so I can hear you
Make it easy to be near you
For the things you do endear you to me
Ah, you know I will
I will
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「そげんするばい」
 
どんだけなごぅあんたば愛しとったか誰も知らんばい
今も愛しとるばい
一生、寂しゅう待っとかないけんちゃろか?
あんたがそげーせれて言うなら
そげんするばい
 
あんたを見た時は
名前も知らんかったばい
ばってん、そげなこたどーでんよか
あたしの気持ちは変わらんと
 
あんたばずーっと愛しとぉばい
あたしの心ば全部捧げるばい
一緒におる時はいつでん愛しとぉばい
離れとってん愛しとぉばい
 
そしてあんたがあたしを見つけた時は
あんたの歌でそこらじゅういっぱいになるばい
あたしに聞こえるように大きい声で歌うてくれんね
あんたのそばにおれるようにしてくれんね
あんたがすることはほんにいとしかけん
あぁ そげんするばい
そげんするばい
 

八女弁とか肥後弁でやるともっと面白くなるかもしれん。鹿児島弁は言うに及ばず。方言は面白いやね。
 
「なすべきこと」
 
なすべきは ありてもおもふ われほかに
われをいざなう ものはなきかと
 

11月15日(日)曇りのち晴れ

 
日曜日だというのに早起きして7時には家を出た。目指すは九重。今回はぐるっと竹田側までまわり、赤川登山口から久住山を目指した。このコースは2時間で久住山頂に行けるが急な道を這うように登って一気に高度を上げるので結構きつい。そのせいか同じコースをとる登山者にはめったに出会わなかった。
10時過ぎに赤川登山口に到着。家を出る時は曇りで、長者原近辺を通過する時にも雨が落ちそうな気配だったので、今回はちょいとつらい山行になるかなと思っていたが、峠を越えて反対側に来ると陽がさしており、登り始める頃にはすっかり晴れて思わぬ絶好のコンディションになった。
とにかく急な登りなので、時には這って登るような場所もあった。だがその疲れも時折見下ろす絶景にすっと癒される。これだから山はやめられない。
 

 
頂上に着くと一挙に気温が下がった。ガスも出ており風が猛烈に強かった。寒さに震えながらふと下界を見ると、なんと雲のじゅうたんが眼下に広がっており、まるで飛行機から見るような光景をほんのしばらくの間だったが見ることができた。この光景には感動した。
 

 
それにしても風が強いのには驚いた。昼食をとるためにバーナーに火を着けても風ですぐに消されてしまう。しょうがないから少し下山してから昼食をとることにした。
30分ほど下山すると、少し広くなった場所が見つかったのでそこでお湯をわかし、カップラーメンを二人でずるずる。熱いコーヒーも飲んですっかり身体は温まった。カップラーメンなどふだんは見向きもしないが、こういう時には便利でいいもんだ。
下山してから、登山口のところにある赤川温泉で汗を流した。やはり山の後は温泉。これに限る。
こうして今回もまたいい登山ができた。九重ももう何回目だろう?やはりワシは九重が好きだな。小さい自分を包んでくれるあの雄大さと四季を通じて見せる様々な表情。何度来ても飽きない。九重に別荘が欲しい〜。
 
「道」
 
踏みしめて 踏みしめてまた 登りゆく
山に教わる 人の道かな
 
11月14日(土)晴れ
午前中は「不動産のトーカイ」さん、午後から八女の「江田建設」さんと星野村の「星香園」さんとまわり、夕方は「ブライダルミュージアム ビッビ」さんへ。読む本がなくなったのでちょいとブックオフに寄ったので帰宅は7時過ぎ。
江田建設」さんではいつも専務に写真撮られるので今日はワシも撮ってきた。お互い、隙を見せると撮られるのだ。油断できないのだ。
 
いい天気だが明日九重登れるかな?姫の体調がいいといいけど。最近いつも姫がへたばるから楽勝登山ばかりだ。いかんなぁ。もうちょっと”きつかったなぁ〜”という登山がしたい。山に魅せられた男はみんな一人で登るが、それは連れ合いにペースを乱されずにすむからだろうな。わかる気がする。でも頂上に立った時、一人だときっと「この眺めを姫にも見せたいなぁ」と思うだろうな。
 
「干し柿」
 
軒先の 干し柿に見る 八女の冬
 
11月12日(木)晴れ



http://www.youtube.com/watch?v=fVsrr_2vDr8&feature=player_embedded#at=20


「You take my breath away」 Queen

Look into my eyes and you'll see I'm the only one
You've captured my love stolen my heart
Changed my life
Every time you make a move you destroy my mind
And the way you touch
I lose control and shiver deep inside
You take my breath away

You can reduce me to tears with a single sigh
Ev'ry breath that you take
Any sound that you make is a whisper in my ear
I could give up all my life for just one kiss
I would surely die if you dismiss me from your love
You take my breath away

So please don't go
Don't leave me here all by myself
I get ever so lonely from time to time
I will find you anywhere you go
I'll be right behind you
Right until the ends of the earth
Ill get no sleep until I find you
To tell you that you just take my breath away

I will find you anywhere you go
Right until the ends of the earth
I'll get no sleep until I find you
To tell you when Ive found you
I love you

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
「あんたはあたしをはっ!とさせるばい」
 
あたしの目ばよぉーっと見らんね。あたししかおらんてわかるけん。
あんたは私の愛ば捕まえたばい。心ば盗んだばい。人生ば変えたばい。
あんたが動くたんびにあたしゃめろめろばい。
あんたの触り方は身体の奥のほうまでびりびり〜ってさせてから
もうどげんしていいからわからんごとなるばい。
あんたはあたしをはっ!とさせるばい。
 
あんたが一回ため息するだけであたしゃ泣くばい。
あんたがする息は、あんたがおこす音は、あたしの耳へのささやきばい。
たった一回のちゅーのために人生ば全部あきらめてんよかばい。
あんたの愛がなけらにゃあたしゃ間違いなく死ぬばい。
あんたはあたしをはっ!とさせるばい。

だけん、行かんどって。
ここに一人で置いて行かんで。
時々そげん感じるばい。
あんたがどこに行こうが見つけだすばい。
すぐ後ろにおるばい。
世界のはしっこまででん行くばい。
見つけ出してから「あんたはあたしをはっ!とさせるばい。」て
あんたに言うまで寝らんばい。

あんたがどこに行こうが見つけだすばい。
すぐ後ろにおるばい。
世界のはしっこまででん行くばい。
見つけ出してから「愛しとぉばい。」て
あんたに言うまで寝らんばい。
 

せつなく、激しく、官能的で熱い。フレディの名作だ。この歌大好きなんだな。でも博多弁にするとなんでユーモラスになるのか?意味は同じなのに。
 
夕べは御用達中華の「福来家」に行って、おきまりの天津飯を食べた。あぁもうほんとたまらんな。この一皿のために人生はあきらめられんけど、ちょっとした用事くらいはあきらめられるかも。
 
「名作」
 
名作は 心揺らせて なんぼかな
 

11月10日(火)曇りのち雨
今夜は姫が遅いので自分で料理。ワインも買ってきたことだしワインにあいそうなものを2品。豚肉とキャベツをチャビーで蒸したやつとポテトチーズ。このポテトチーズはめっちゃ簡単。塩茹でしたポテトを輪切りにしてフライパンに並べ、ピザ用チーズを乗せて蒸し焼きにするだけ。これがワインがいけるんだな。ぐいぐい飲んでしまう。
一人で飲む時はめったに見ないテレビを見る。ワシはリモコンの操作もよくわからないぐらいテレビを見ないのでだらだらと見るのはかなり久しぶり。日本映画専門チャンネルで三島由紀夫主演の「からっ風野郎」をやってた。動いてる三島由紀夫が見れて感動・・・だが演技はなんともひどいもんだった。まぁ本職じゃないんだし一生懸命さは伝わってきたからまぁよろしいのではないかと。そういえばもうすぐ憂国忌だな。三島由紀夫の「檄」を「名文集」に追加しておこう。こんなに熱い生き方をした男がいたというのに、ワシはなんてザマだろう・・・。
 
「憂国」
 
人として 母なる国を 憂うるに
一言半句の 理屈も要せず
 
11月9日(月)曇りのち晴れ
昨日のマラソンの疲れを「中国鍼灸院」さんで癒してもらった。
 
呉先生:「えしぇ蔵が博多弁に訳した孔明の詩を読んだ人が感動したと言ってたヨ」
ワシ:「そうですか。うれしいですね」
呉先生:「その人は、私は志しがはっきりしてなかったからダメだったんだと後悔してたヨ」
ワシ:「あははは」
呉先生:「博多弁はおもしろいね。孔明の詩を子どもに教える時は博多弁のほうが覚えるかも」
ワシ:「中国の方言て外国語みたいに違うんでしょ?ウォアイニーとかも違うんですか?」
呉先生:「中国ではウォアイニーとは言わないヨ。あれはI love youに合わせて無理に表現しただけ。日本人も愛してるとはあまり言わないでしょ?ついてこいとか、面倒みてやるとか、遠回しに言うでしょ?」
ワシ:「あははは!たしかに」
呉先生:「そういう時は、喜歓(シーホワン)と言うヨ。好きという意味ネ。軽く言うネ。シーホワン何々で何々が好き。あなたが好きはシーホワンニーだけど、直接あなたとは言わないネ。あなたが持ってる何々が好きとか、遠回しに言うネ。日本人と同じヨ」
ワシ:「なるほどなるほど(笑)」
呉先生:「好きじゃないは、不喜歓(プーシーホワン)」
ワシ:「プーシーホワン」
呉先生:「日本では美人じゃない人をブスというね。中国で是(スー)はイエス、肯定してるネ。不是(ブスー)はノー、否定してるネ。どこかでつながってるかも」
ワシ:「へー!そうかもしれませんね!」

「半端」
 
何事も 半端な自分が プーシーホワン
 
11月8日(日)晴れのち曇り
午前中はM島さん宅を訪問し、「ブライダルミュージアム ビッビ」さんに寄り、午後は「マツノデザイン店舗建築」さんにお邪魔した。3時過ぎに帰宅し、すぐに準備して走りに行った。今日はタイムを測らずに長めの距離を走りたかったので、三苫経由で海ノ中道方面へ往復15キロ。ゆっくり走ると景色を楽しむ余裕をもてるが、15キロもあるとさすがに最後はきつい。走り終わった時は肉体的にかなり疲れているのを実感した。これが10キロまでだと全然平気なんだが。5キロの差は大きい。
 
「風」
 
風をきり 風と遊びて 十五キロ
松の狭間の 潮のかほりや
 
11月7日(土)晴れ
ル・シュクル」さんでの会話
 
ワシ:星香園の牛島さん来られたでしょ?」
奥さん:「来られました!」
ワシ:「ケーキ4つ食べて行ったそうですね(笑)」
奥さん:「はい(笑)。お皿積んで行かれましたよ」
ワシ:「回転寿司みたいですね。お皿の色を値段ごとにかえとかんといけんですね」
奥さん:「回さんといけんですね。私が回ろうかな(笑)」
ワシ:「奥さんが皿持って回ったらいいですよ(笑)」
奥さん:「お持ち帰りも買って行かれました」
ワシ:「マジですか?すごいすね(笑)」
奥さん:「うきはに移って来てからは新記録ですね」
ワシ:「私もですね、あと何日で死ぬってなったらここに来て4つくらい食べますよ」
奥さん:「いやいやいや、大丈夫。死にませんから(笑)」
ワシ:「まずフォレノアールは絶対食べます。それとシュークリームね」
奥さん:「だから死にませんって」
ワシ:「それとクリオロです」
奥さん:「なんか小学生みたい(笑)」
ワシ:「もう一つは季節もののケーキですね」

ちなみに牛島さんは甘いものは好きではない。それなのにハマったほどだから「ル・シュクル」さんの底力推して知るべしだ。
今日食べたのは「グアナラ」。うますぎ。やはりチョコレート系は群を抜いている。
 

 
「ついの甘み」
 
彼の岸に 渡りしまでの 身となれば
ついの甘みは ルシュクルなりしか
 
11月6日(金)晴れ
「滄海よ眠れ」を半分くらい読んだ。万感胸に迫る。悲しすぎて読みながら目がうるむこともしばしば。女性が調査して書いた戦争の記録だからか、ミッドウェーで散った男たちはもちろん、残された家族のその後も細かく調査されており、先に死ぬ者と残される者とどちらが不幸であるかと考えさせられたりもした。そしてアメリカ側の戦死者についても同じように詳細に書かれており、単に勝敗だけで片付けられては当事者たちにとってはたまらない思いがあるということを知った。
「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」か?いやいや、政治の継続が戦争であってたまるもんか。クラウゼヴィッツの時代とは違うのだ。人間はもうすでに多く学んだはずだ。今更過去の過ちを繰り返すほど愚かではないと信じたい。
 
「魂」
 
魂の 重さ変わりて いまむかし
 
11月4日(水)晴れ
今朝、携帯を放置していた間に駅前のYさんから2回着信が入っていた。留守電に「電話下さい」と入っていたので折り返し電話したが話中だった。その後数度かけても話中なので、もしかして受話器が上がっているのかな?と思い携帯の方にかけたらつながった。以下はその時の会話。
 
ワシ:「おはようございます」
Yさん:「あぁ、さっきあたしゃ電話したちゃが」
ワシ:「はい。すぐ何回か電話したんですけど話中になりましたよ。家のほうの電話の受話器上がってませんか?」
Yさん:「いいや、上がっとらんよ」
ワシ:「そうですか?おかしいですね」
Yさん:「あたしが電話した時はお宅電話つながらんかったもんねぇ」
ワシ:「すいません。ちょっと席を外してたんで。すぐ折り返し電話したんですけど、話中やったけん携帯にかけたとですよ。ほんとに受話器上がってないですか?」
Yさん:「あぁ、あたしゃ洗濯しよったもんねぇ」
ワシ:「いえいえ、そうじゃなくて何回も話中になったけんですね、受話器が上がってないかな思うて」
Yさん:「お宅、電話出んしゃれんかったもんねぇ」
ワシ:「え?あぁ、はい、そうなんですけど、かけ直したら話中やったけん」
Yさん:「話中やなかったよ」
ワシ:「ええ。だから多分受話器が上がってないかなと・・・」
Yさん:「うん。子機が上がっとった」
ワシ:「・・・・・・でしょ?」

疲れた・・・。
 
今日は5社。夜は粕屋のお客さんと支那蕎麦を食べに行った。「ベジキッチン」で姫とゴトー先生を拾ってから帰途につく。今日はゴトー先生の誕生日。おめでとうございます!先生のご健康と「ベジキッチン」の繁栄をお祈りします。
 
「三郡」
 
三郡を 見上げてなほも 楽しけれ
 
11月3日(火)晴れ

 
予想に反して今日は快晴。これは山に行くしかないということで準備して向かったのは三郡山。この山系では若杉、宝満、大根地と登ったがここはまだだった。最も高いので気合を入れて登り始めたが意外にも傾斜は少なくそれほど体力的にきつくはなかった。ただ足場が悪いのには閉口した。道もわかりにくく、二度間違えた。ワシらが選んだのは柚須原からのコースだが、他のコースはどうなのだろう?
天気は快晴だし風はないしで山頂は最高の眺め。木々は少し紅葉を始めていた。北は志賀島から南は有明海まで。この山がいかにいい位置を占めているかがよくわかった。今日は休日なので山頂は登山客で賑わっていた。
そのまま帰るのは味気ないので少し縦走した。頭巾山〜長崎鼻〜八養の峰〜仏頂山と歩き、再び長崎鼻まで戻ってそこから柚須原に降りるコースを辿った。だがこの帰りのコースは行きにも増してわかりにくかった。
やはり春と秋は山に限る。今月もう一つくらい登りたいやね。
 
「秋晴れ」
 
秋晴れに 山登らずして いかにせん
 
 
11月2日(月)晴れのち曇り
「水滸伝」を読了。後世の多くの物語に影響を与えたというのがよくわかった。なるほど痛快な勧善懲悪型の活劇だが、それだけではなく多くの教訓も含んでいる。詩も見事だ。これを読まずに人生終わってはいかんな。
 
中国鍼灸院」さんで呉先生に諸葛孔明の詩を習った。これは孔明が子孫のために書き残した戒めの詩らしい。実に素晴らしい詩だ。シンプルだが、生きていく上で人が守るべきポイントがしっかりおさえられている。
 
「誡子書」
 
諸葛亮

夫君子之行、静以修身、倹以養徳。
非澹泊無以明志、非寧静無以致遠。
夫学須静也、才須学也。
非学無以廣才、非志無以成学。
滔慢則不能励精、険躁則不能治性。
年与時馳、意与日去、遂成枯落、多不接世。
悲窮盧守、将復何及。

それ君子の行い、静をもって身を修め、倹をもって徳を養う。
澹泊にあらざれば志明らかならず、寧静にあらざれば遠きに至らず。
その学は須らく静なり、才須らく学なり。
学ばざればもって才広からず、志あらざればもって学成らず。
滔慢すなわち励精にあたわず、険躁すなわち治性あたわず。
年時とともに馳せ、意日とともに去り、遂に枯れ落ち、世に接せず。
窮盧を悲しみ守る、まさにまたなんぞ及ばん。
 
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
 
よぉでけた人は、穏やかな心で自分ば鍛えて、倹約して自分ば磨くと。
欲を捨てにゃ志ははっきりせんし、穏やかな心がないと目標に到達できんと。
学ぶには静かな心がなけらにゃでけん、才能ちゅうとは学んで身につけると。
学ばんどってから才能が広がるもんか、志がないで学んだことが身につくもんか。
うぬぼれとったら真面目になれんと、短気でおったら自分ば抑えれんと。
年は時といっしょに走っていってから、思うとることはなーんもでけんで、とうとう枯れっしもーてから、世に出ることもなか。
後で後悔して悲しんでん、なーんもならんとばい。
 
なんとわかりやすい人生訓だろうか。ワシも今後、これを戒めとしよう。呉先生に書にしてもらおうかな。
 
 

「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
盲腸
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井が昼餉の後に苦しそうにしておりました。
「いかがなされました」
「えしぇ蔵様、けふのねたにしてください。わたくし盲腸になりましてございます」
わたくしは驚きをかくせず、「それはお痛ましいことで」と申しました。
店長の后様はさほど心配しておられぬ御様子で「痩せたでありましょう」とおっしゃいました。
「一日食をとりませぬと、2キロ痩せましてございます」
「それでは十日ほどでかなりの減量になるのではございませぬか」
わたくしがそう言いますと店長の后様も「まことそのやうにいたすべし」とお笑いになります。
「これは痩せるべしという天の思し召しでございましょう」
わたくしが申しますと再び店長の后様も「しかり。それに相違ありませぬ」と申されます。
F井はわき腹を抑えつつ、「どなたもわたくしを心配して下さいませぬ。げに悲しきことにございます」と申しておりました。
 
盲腸で おもふように 食とれず
天はF井の 体重減らせり
 
まこと天の思し召しは不思議なものにございます。
 
 
 
夕方からえらく寒くなってきた。天気も心配。明日山登れるかな?
 
「蒲団」
 
霜月の たそがれはやく 風寒く
蒲団一枚 重ねおくかな
 
蔵