この日記は全てノンフィクションであり、登場する人物・団体名などは全て実在のものです。
8月
8月31日(月)晴れ
中国鍼灸院」さんでの会話。
 
呉先生:「えしぇ蔵は、一時期はとても流行するけど後に残らない小説と、流行しないけどいつまでも長く読まれる小説とどっちが書きたい?」
ワシ:「長く読まれる小説ですね」
呉先生:「長く読まれる小説は白いご飯と同じ。まぜご飯はいくらおいしくても毎日は食べれないよ」
ワシ:「なるほど」
呉先生:「いろいろおいしいもの食べても最後は白いご飯が欲しくなるネ。そういう小説が本当にいい小説ヨ」
ワシ:「おぉ!白いご飯のような小説ですか・・・」
呉先生:「ではどうすればそういう小説が書けると思う?」
ワシ:「う〜ん・・・・・・自分の書きたいものを書けばいいのでは?」
呉先生:「正解。世の中が求めてるものを書くと流行するかもしれないけど、長くは続かないネ。そんなの一切気にしない。書きたいものを書けば長く読まれるものが書けるヨ」
ワシ:「はい。ありがとうございます」

呉先生のところにはテニス肘の患者さんがよく来るらしい。あまりに多いのでどうしてテニス肘になるか研究するために先生自身が3年間毎日2時間テニスしたそうな!テニスコートの3年分の使用料を一括で前払いして、雨の日でも欠かさず通ったそうな!そしてテニス肘になるしくみを解明したそうな!ついにはテニス肘にならないフォームまで体得したそうな!すごすぎる!先生やっぱホンモノだ!
 
今日はお昼に筑紫野市の山奥にあるカフェに行ったら客がワシ一人で、お店のおばさんが親戚が遊びに来たように歓迎してくれてかなり長話してしまった。そのお店の名前は「ギャラリー&カフェ 風の木」。田舎の味のランチは抜群にうまく、ちょいと大正レトロ的店内の雰囲気もすごくよかった。今度小説書きに行こうと思う。いづれESEグルメにも掲載する予定。
 
「白飯」
 
ものかきや 白飯炊いて なんぼかな

8月30日(日)晴れ
Life is a minestrone
Served up with parmesan cheese
Death is a cold Lasagne
Suspended in deep freeze
 
人生はミネストローネ
パルメザンチーズといっしょに食卓へ
死は冷たいラザニア
冷凍庫にぶら下がって




http://www.youtube.com/watch?v=jKG6CJWISVo
 
10ccの「Life is a minestrone」。こういう文学的でかつユーモアのある詩に出会うと感性がぶるぶる震えるように嬉しくなる。やっぱり歌詞がいい曲ってずっと残るもんだな。
 
とあるカフェで昼飯食ってたらなんと!ちんどんやがやって来た。うわぁ30年ぶりくらいに見たかな。まぁプロではないだろうけど、それなりにきちんとやっていた。今やれば珍しいから逆に宣伝効果抜群だろうな。
 

 

「ちんどんや」
 
ちんどんや 昭和の日本と すれちがふ

8月29日(土)晴れ
ブックオフ、ハードオフ、オフハウスに捨てようと思ってた物を売ると結構いいお小遣いになるというのを発見して以来、週末ごとに行ってるワシら。前回、姫の持ってたものが思わぬ高値になってビックリしたので、ワシも何かないかなとごそごそと探しているうちに部屋の掃除になってしまった。昔の音楽機材のMTR、ドラムマシン、エフェクター、マイクなどが出てきたのでダメもとで売ってみようと思う。果たしていくらになるかな?
考えてみれば本当に惜しい物ってのは意外に少ないもんだ。ワシの場合、絶対に売りたくないのは本ぐらいだな。文学小説、歴史小説、推理小説は気に入ったものしか買わないから一冊たりとも無駄がないし、全て読破しているのでいづれも愛着がある。どこに行くにもこの蔵書だけは手放したくない。いづれ古本屋を始めるつもりだが、自分の蔵書からは断じて売らないのだ。
 
朝晩は涼しいが、昼の暑さはまだまだ強烈だ。今日なんてすっかり日焼けしてしまった。働いてるだけなのに。
 
「誰かの宝」
 
捨てる神 疲労神とは 言い得たり
いらぬ物でも 誰かの宝

8月27日(木)晴れ
あおば不動産」のI本さん。小説を書くために9月から3ヶ月もパリに行くらしい。なんともうらやましい・・・。パリで滞在する場所を聞いたのでグーグルのストリートビューで検索して現地の画像を見せてあげたら奥さんと二人で驚いておられた。I本さんは毎年パリに行くからもう慣れたもので、画面上で、「ここはベルレーヌが住んでた所だ」「この店の名前はエドガー・アラン・ポーの詩のタイトルと同じだ。ここにはよく行ったぞ。いい店でな。若者がたくさん集まってな」「ここにカフェがあるだろ?ここでよく原稿書いたぞ。木陰があってな。涼しいんだよ」「この先にな、市場があるんだよ。この辺は俺の散歩コースだ」・・・といろいろ教えてくれた。本当に心底パリが好きなんだなぁってのが伝わってきた。ワシもパリに行った時は海外で訪問した街で初めて住んでみたいと思ったもんな。まったくいい街だ。さて、I本さんはどんな作品を携えて帰国されるだろうか?
 
「浪漫」
 
文学の 浪漫を求め 海渡る
異国の風の いざなうままに 

8月26日(水)晴れ
今日は5社。車の窓全開で心地よい夕風を肌に感じながら帰宅したら、あ!姫のお友達のOさんだ!そういえば今日はお友達が来るって言ってたな。そのままワシの晩飯にもつきあってくれて、3人で楽しき夕べ。いやぁいろいろ勉強させて頂いた。なんとワシの日記のファンだそうで。感謝感謝。読者がいるんだからちゃんと書かんとな。
 
来年からまた連載小説を書こうかなと計画中。今年いっぱいかけて準備して、正月明けからスタートしたいなと。でもこれでまたルーチンワークを一つ増やしてしまうわけで、本当に大丈夫なんだろうか?でも連載は訓練になるからな。やっておくべきだろう。
 
「酔い心地」
 
虫の声 今宵思わぬ 酔い心地
 
8月24日(月)晴れ
午前中3件、午後3件のハードスケジュール。帰宅は7時半。
ウイルホーム」さんのご紹介で9月から新しいお客さんが1社増える。実に12社目の不動産会社。それも春日市。ワシはいよいよ福岡南部に引っ越す必要性がありそうだ。それにしても「ウイルホーム」さんにはお世話になりっぱなし・・・。(社長、いつもありがとうございます!)
 
まったく、ダンヌンツィオにははまってしまう。こんな小説が書けたらどんな偏屈批評家も黙らせることができるだろうな。あぁ書いてみたいなぁこんな詩のような小説。まだちと修行が必要だな。
 
今日の夕方は涼しかった。もう秋の空気だった。夜も過しやすい。肌には快適だが、ただ少し寂しいものはあるな。
 
「未知の世界で」
 
どこか 遠い 未知の世界で
遊んでみたいのです
なにひとつ 確定することなく
すべてを 曲線で描いて
ただ心のままに
漂っていたいのです
 
逃避でしょうか?
いいえ いづれ戻りますから
幻覚でしょうか?
いいえ 触れることができますから
 
あぁ どこか 遠い遠い 未知の世界で
遊んでみたいのです
 
8月23日(日)晴れ
午後から姫を連れて天神へ。目指すは「白玉屋新三郎」のかき氷!これを味わうことなしには夏を終われない。実に風流な味でおいしかった。でも惜しいかなふわふわ系ではなかった。スプーンを置いたらそのまま埋まってしまうようなふわふわかき氷が食べたいのぉ。
 
ジュンク堂でついに見つけた。そしてついに買ってしまった。ずっと探していた、ダンヌンツィオの「死の勝利」。三島由紀夫を筆頭に多くの日本の大物作家が手本としたダンヌンツィオの作品にやっと触れることができる。これに学ばずして物書くなかれだ。じっくりゆっくり読んでいこう。
 
まだ日差しはきついが、日陰で憩う時にふっと頬をかすめる風の中にはかすかだが秋が感じとれた。40回目の夏が去らんとしている。季節のはざ間も夏から秋だけは憂愁が漂うのはなぜだろう?
 
「夏の空」
 
名残惜し 帰り支度か 夏の空
 
8月22日(土)晴れ
午前中に1件、午後に1件まわった後、小倉へ。「行徳クリニック」さんでテノールをしてもらった。このテノールってのがかなりのツワモノ。今回で3回目だが、肌がピンと張って確実に5年くらい前には戻れる。いわばタイムマシンだな。それにしても最新の医療技術っていうのは老化まで遅らせるんだな。ちなみにこのテノールは福岡県では「行徳クリニック」さんにしかない。わざわざ遠方から通ってくる人もいるらしいが、通うだけの威力は十分にある。
 
行徳先生と新幹線で一緒に帰ってから「まつむら」で飲んだ。先生とは文学の話ができるから実に楽しい。先生のお勧めの本を聞いたので早速ネットで探してみよう。
 
「テノール」
 
テノールや 鏡に映る 過去の顔
 
8月21日(金)晴れ

先日、「ウイルホーム」さんの奥さんのお父様に、今回書き上げた「美佐代」と「黄色い朝」を読んで頂いたら、今日お電話を頂いた。過分なるお褒めの言葉を頂戴し、誠に恐縮千万恐悦至極。「何度も読み返した部分もありましたよ」と言われたのが嬉しかった。これは表現にこだわりたいワシにとっては極めて嬉しい言葉だ。読んでくれる人がいるっていうのはいいもんだ。やる気が沸々と湧いてくる。
 
それにしても、どの会社もエアコン強くしすぎじゃない?あれじゃ身体壊すよほんと。26度くらいにしたほうがよいのでは?
外は猛暑だからワシは一日のうちに数回、アフリカとシベリアを交互に体験しているような気がする。体調壊さないようにしないと。
 
また姫に変な歌を脳にうめこまれた。「ドモアリガット♪ミスターロボット・・・♪」変な歌。
 
「修行の身」
 
時待ちて ものおもふまじ 修行の身
崩れるなかれ 誤るなかれ 
 

8月20日(木)晴れ

志賀直哉の「灰色の月」の筆写を終わった。この人の文章は横光利一のように感覚的でもなく、三島由紀夫のように知的でもなく、宮尾登美子のように流麗でもなく、森鴎外のように荘厳でもない。本当にシンプルな文章だというのがよくわかった。作家はいろんな書き方を研究すべきだと思うが、ああでもない、こうでもない、と探求をすすめていくうちに、最終的にたどり着くところはこういう無駄を一切省いたシンプルな文章なのかもしれない。かなり勉強になった。
 
年内にもう一つ投稿用に50枚くらいの短編を書きたいがネタが浮かばない。その長さで何かを書くというのは本当に難しい。30枚に満たない小品か、200枚以上の長編だとむしろ書きやすいんだがな。
 
「文筆業」
 
鉛筆と 鉛筆削りと 原稿紙
文筆業の あるべき姿か
 

8月18日(火)晴れ

「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
体脂肪計
 
住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井よりまたネタをいただきました。
 
「わたくしが懇意にしております女官のところで、新しき体脂肪計といふものを知りましてございます」
「体脂肪計でございますか」
「はい。今時のものは大変優れておりまして、部位ごとに体脂肪率がわかるのでございます」
「それはすぐれものでございますな。F井様はいかほどで・・・・・・」
「全体の体脂肪率は○○ぱーせんとでございました」
「・・・・・・」
「はい。部位ごとで言いますと、手や足は目盛り振り切っておりました」
「・・・・・・」
わたくしはあまりのことに言葉を失いましてございます。
「体脂肪計といふものはいい加減なものでございます。わたくしの家にありますものでは○○ぱーせんとを越しておりました」
「それはあまりな・・・・・・。F井様の背中にはじっぱーがあるのではありませぬか?」
「わたくしはりらっくまではござりませぬ。えしぇ蔵様はいかほどで・・・・・・」
「わたくしは十八くらいでせうか」
「じゅ、じゅうはち・・・・・・わたくしの○○ではありませぬか。それではいけませぬ。太っていただきとうございます」

痩せたしと こぼす女官の 机には
築きあげたり チョコシューの山
 
そしてF井はわたくしの机にも山のようにお菓子を持って来たのでございます。恐ろしいことにございます。
 


 
今日は4社まわって、夕方「ヘアーショップ ムーヴ」さんで髪を切ってもらった。

ワカガシーラ:「お盆はどっか行きました?」
ワシ:「いいえ、特に。太宰府の阿修羅展に行ったんですけど、多くてあきらめました」
ワカガシーラ:「そんな多かったですか?」
ワシ:「駐車場2時間待ちですよ。行った人の話聞いたらすごい混雑だそうです」
ワカガシーラ:「今なんか女の子たちが仏像にこったりするらしいですよ。阿修羅が好きな子はアシュラーというらしいですよ」
ワシ:「(爆笑)マジですか!?」
ワカガシーラ:「はい。ああいうソフトマッチョがいいらしいです」
ワシ:「へー!『阿修羅いいよねー』とか話してるんですかね?」
ワカガシーラ:「『阿修羅やばいよねー』とかね(笑)」
ワシ:「『ちょっと阿修羅よくなーい?』とか」
ワカガシーラ:「『やっぱ弥勒よねー』みたいな(笑)」
ワシ:「じゃぁ、菩薩は?ボサツァー?」
ワカガシーラ:「あはははは!不動明王はフドマー」

正直、こういうしょーもない会話がすごく好きだったりする・・・。
 
「阿修羅展」
 
週末に 見るすべなきか 阿修羅展
ねらいは人の 少なき平日
 
8月17日(月)晴れ

中国鍼灸院」さんでの会話。

呉先生:「小説書いてる?」
ワシ:「はい。今度のは賞に応募します」
呉先生:「うん。いつか必ず賞はとれる。慌てない」
ワシ:「はい」
呉先生:「もしとれなくても、相手が見る目がないと思えばいいじゃない」
ワシ:「ほんとですね(笑)」
呉先生:「本当にいいものが賞をとるとは限らないし、本当にいいものが売れるとは限らない」
ワシ:「そうですね」
呉先生:「今はとにかく書くこと」
ワシ:「はい」
呉先生:

「歌が上手な人はいつも歌ってる。武術が優れている人はいつも練習してる。えしぇ蔵も暇があったら書く。ちょっとづつでも書く。思いついたらどこでもすぐメモする。あとでそれを集めると、いいものができるヨ」

ワシ:「はい」

半端な作家のアドバイスよりもよっぽど参考になる。
 
今日より仕事再開。3社まわった。帰りに本屋へ。姫が「なんでー?ねーなんでー?」と歴史のことをよく質問してくるのでちゃんと知識を整理しておこうと思い、わかりやすくまとめたものを買って来た。とりあえずは第二次世界大戦について。ふふん。どっからでもかかってこいってんだ。
 
「夢」
 
夢追ひて せめて悔いなき 日を重ね
いまはの際に 笑いたきかな
 
8月16日(日)曇り時々晴れ
夕べ見た映画「まぼろしの市街戦」はかなりの傑作だった。芸術的評価はかなり高いだろうなと思って調べてみるとやはり一部映画ファンの間では”まぼろしの傑作”と言われていた。これぞ傑作でなくてなんであろう?芸術的で深い映画が見たいという人には絶対にオススメ。
 
今日は午前中、7月に書いた短編「美佐代」と今月書いた短編「黄色い朝」の最終チェックをして、投稿用に印刷した。明日郵送する予定。あぁなんかスッキリした。次は何を書こう?
 
姫が朝からどったんばったん騒がしいので何かと思えばいらない物をオフハウスに持って行くという。パソコン関連やAV機器、楽器、家電などはハードオフだが、もっと幅広いものを取り扱っているのがオフハウス。本当に何でも買ってくれるから便利だ。
 
さて、今日から名作の筆写に入る。原稿用紙に鉛筆で書く。まずはやっぱり神様の作品からだな。「灰色の月」といこうか。短いしね。一切の無駄が省かれた、洗練された文章というものを学んでみよう。
 
「灰色の月」
 
灰色の月をなぞりて 月を観る
いかなる月ぞ われを照らさん 
 
8月14日(金)晴れ

ともだちができた スイカの名産地
仲よしこよし スイカの名産地
スイカの名産地 素敵なところよ
きれいなあの子の晴れ姿 スイカの名産地
 
http://www.youtube.com/watch?v=vQyP0YDcaM8
 
誰かこの歌の意味を教えて欲しい・・・・・・。なんでスイカなん?
 
姫がイオンで聞いて来た「スイカの名産地」の歌を家でずっと口ずさむからワシの頭の中は「スイカの名産地〜♪」が一日中鳴り響いている。なんとかしてほしいよまったく。
 
昨日書き上げた50枚の短編の最後の部分を書き直した。そして三人称で書いていたのを一人称に変えて完成。
ちょいとここらで自分で小説を書くのは休憩して、先人の名作の筆写をしようかなと思う。これは要するに名作をそのまま書き写すという作業で、そうやって文章力を鍛えたという作家は多い。名作には力がある。作家を目指す者にとって教え諭すものを含んでいる。名作の筆写はワシにとっては写経と同じだ。修行の一つだ。
さて、誰のどの作品にするかな?
 
午前中から西方面へドライブ。二丈町から七山村に行き、「燻屋」とパン屋「むぎわら帽子」に寄ってから、厳木へ移動。懐かしの「我楽房」に行った。移転してからは初めてだが、十数年前、結婚して間もない頃はよく来たものだった。この「我楽房」からおいしいお店探索の趣味が始まったような気がする。思えば恩人のような店だ。相変わらずでっかいパンが迎えてくれた。そして相変わらずうまい。
 
帰宅してから、えしぇ蔵特性シーフードカレーを作った。サラダやつまみなどはささっと姫が作って、昨日「ワイン屋」で買ったアルザスのピノ・グリージョを開けて夏の宴。夏はやっぱカレーですな。
 
「我楽房」
 
我楽房 若き二人の おもひでも
練りこめられし 生地のうまさよ
 

8月13日(木)曇り一時雨
福岡人なら忘れられないあの懐かしき「湖月のカレー」を再現したお店「あんみ」で姫とランチした。わざわざ当時のシェフを探して詳細に調べてメニューの再現をしたというだけあって、昔懐かしいカレーの味を楽しむことができた。おじさんは気さくでさっぱりした古き良き博多のおっちゃんの典型で、昔の博多の話などを聞かせてくれて楽しかった。こういういいものを残そうと努力するお店は贔屓せずにはいられない。
 
「ワイン屋」さんでワインを買ったり、イオンに行ったりと買物して帰ってからは、懸念の庭仕事。ぼーぼーに芝が伸びてたのをきれいさっぱりに刈ってやっとすっきりしたが、慣れない重労働で体中が痛い・・・。
 
夜、書きかけていた50枚の短編を仕上げた。だが最後が今ひとつ気に入らない。
 
「湖月のカレー」
 
ノスタルジー かほる湖月のカレーかな
 

8月12日(水)曇り一時雨
夕べ、「東部ハウジング」のA貞さんと「漁火」で飲んだ。歴史好きの二人が酒酌み交わすとなると話題のほとんどは歴史のロマンとなるのは避けがたい。3時間以上熱く語り合った。それにしてもまだ若いのに人間できてるなぁ。ワシはその頃まだ駆け出しのひよっこで右も左もわからんかったと思うと大したもんだなと思う。
 
ここ数ヶ月病気がちの駅前のYさんの様子を早朝に見に行った。あの大雨の時に床下浸水になって大変だったらしい。あの福工大前駅の周辺の水はけの悪さはなんとかならんもんかいな。
 
明日から休みか。小説書き上げてしまうか。これもある賞に応募する。書いては出し、書いては出し。いつかどれかが受賞すると信じて、書いては出し、書いては出し。小説で飯が食えるようになるまで書いては出し、書いては出し。あきらめない限り負けにはならない。
 
「涼夜」
 
寝室の エアコン未だ 出番なし
 
8月10日(月)曇り

中国鍼灸院」さんで治療してもらってる時にご婦人の患者さんが来られた。

呉先生:「この人、えしぇ蔵ヨ」
患者さん:「あー!この方ですか!いつも見させて頂いてます」
ワシ:「ありがとうございます」
呉先生:「この人はね、お手玉でね、日本でも5本の指に入る人ヨ」
ワシ:「え!そうなんですか?すごいですね!」
患者さん:「うそですよ(笑)。そんなにすごくないです」
ワシ:「何個まで出来るんですか?」
患者さん:「できるとはっきり言えるのは4個までです。ジャグラーの人たちは8個とかする人もいますけどね」
ワシ:「へー!すごいですね。おふくろがよくやってましたよ」
患者さん:「私はですね、『福岡お手玉の会』ていうのに入ってるんですよ」
ワシ:「へー」
患者さん:「お手玉はですね、老化防止とかの効果もあるんですよ。私たちはお手玉でするゲームを考えたりして、お手玉を見直してもらうための活動をしよるとです」
呉先生:「すごいでしょ?」
ワシ:「すごいすねー!おもしろいですねー!ホームページ見てみますね」
患者さん:「ありがとうございます」

「福岡お手玉の会」 http://fukutamakaiweb.web.infoseek.co.jp/
 
非常に興味深いことが書いてあった。ゲームばかりする子どもの脳は痴呆者の脳とよく似ているそうな。そしてお手玉をさせることで効果があったそうな。昔の人がやってた遊びってなにかしら身体のためになってたりするんだよな。やっぱり受け継がれてきたものっていうのはそうされるだけの理由があるのだから、ワシらも次へと伝えないといかんよな。この五十年ほどで、長年受け継がれてきたものがどれくらい消えていっただろう?実に惜しい話だ。
 
「お手玉」
 
遠き日に 母に習いし お手玉の
あずきの音や 耳に残れり
 
8月9日(日)曇りのち晴れ


 
8月9日は「雷山千如寺」さんの「千日観音祭」。この日はワシの中では夏の峠ということになっている。なぜか一番夏の真ん中にいるような気がする。そしてこの日以降、秋へと徐々に加速していくように思える。ここ数年では夏の一番印象的なシーンとなっている。
今年はコントラバス奏者の千葉広樹氏の奉納演奏があった。撮影のためにすぐ近くで聞かせてもらったが、生の音は全身から入ってきて感性を揺すぶるので撮影しながら感動してしまった。ディレイやフィードバックを駆使した独創的な演奏も面白かった。
今年もみんなの祈りが書かれた短冊をさげて灯明が風にゆらゆらと揺れていた。灯火に祈りをこめる。その真摯な行為が何かを可能にするということも十分有り得ることではないだろうか?そんな気がするのはワシが年をとったせいだろうか?


「千灯明」
 
夕風に 祈りは揺れて 千灯明
 

8月8日(土)晴れ
午前中は星野村の「星香園」さん、午後一番は八女の「江田建設」さんとまわった。ふと八女で水田の見事な青さに車を止めて見入ってしまった。車を降りると強烈な日差しを感じたが、八女の風は爽やかで、田はふわふわと揺れていた。覗いてみるとタニシがたくさんいた。おぉタニシか、何年ぶりに見るかいなと思いながらしばらくぼーっと眺めていた。うーん、今ワシは夏の一コマを満喫しているなぁと自己満足して車に戻ると・・・・・・ん?なんかくさい。まさか?靴の裏を見る。枯れ草と一緒にくっついてるウンコ・・・・・・。
 
なんでよ。
 
せっかく美しい夏の情景を楽しんだと思ったのに、なんでこういうオチがつくかね。
車を降りてティッシュで靴をふく姿の情けなさ・・・・・・。
 
その後は久留米の「尾道屋」さんへ。筑後まわりの日に晴れると実に気持ちいいドライブになる。ウンコさえ踏まなければ。
夕方は「Rプランニング」さんへ。壷さんとポンちゃんの会話を聞いてて爆笑してしまったが、ここはポンちゃんの栄誉のために掲載は控えておこう。
 
ポンちゃんへ:河川敷(かせんしき)とは、治水工事が施された河川の中で、普段水が流れていない平坦な土地(高水域)をいう。(Wikipedia)
 
「ウンコ」
 
八女の夏 田んぼの畦の ウンコかな
 
8月7日(金)晴れ一時曇り
Here come old flattop he come grooving up slowly
He got joo-joo eyeball he one holy roller
He got hair down to his knee
Got to be a joker he just do what he please
 
He wear no shoeshine he got toe-jam football
He got monkey finger he shoot coca-cola
He say "I know you, you know me"
One thing I can tell you is you got to be free
Come together right now over me
  
http://www.youtube.com/watch?v=Pn5LS8x5YlU
 
The Beatles の「Come Together」。ワシにとってこの曲ほど飽きない曲はない。Johnの最高傑作ではないかと個人的には思う。多くのミュージシャンがカバーしてるが、ワシはMichael Jacksonバージョンと、Aerosmithバージョンが好きだな。基本的にかっこいい曲だから誰が歌ってもさまになるのかもしれないが。
 
Michael Jacksonバージョン
http://www.youtube.com/watch?v=jaZzZactGQU
 
Aerosmithバージョン
http://www.youtube.com/watch?v=HgyQugqoscY
 

九州自動車道の福岡〜太宰府間がまだ復旧しないので福岡の東半分の渋滞は半端じゃない。3号線もだめ、バイパスもだめ、都市高速もだめ・・・・・・あげくには裏道もいっぱいときた。このままお盆に突入となるとえらいことになりそうだ。間に合うのだろうか?しかし夜を日に継いでフル稼働で復旧作業をする人々には頭が下がる。あまり急かすもんではないな。こっちが計算して移動すればいいわけなんだし。
 
それにしても暑かった。強烈に暑かった。だがこれが夏だ。これこそ夏だ。バカボンのパパに言わせれば、これでいいのだ。夏が暑いから秋の到来に心和み、冬が寒いから春の訪れが待たれるのだ。
 
「梅雨明け」
 
梅雨明けや 暦は秋と なりにけり
 

8月5日(水)晴れのち曇り
午前中は久しぶりに個人宅のインターネットのトラブル対応に行った。以前はよくこうやって個人宅をまわったっけなぁ。なおるとえらく感謝されて、なんか村に一人の医者の往診のように歓待されたもんだった。困ってる個人宅をまわる仕事も損得抜きで誰かがやるべきだとは思うんだがな。土日限定とかで引っ越し先でまたやってみるかな。
 
梅雨が明けたらしい。やっとか。やっと夏か。でももう8月5日。夏が1ヵ月に満たないなんて!これじゃ秋の到来への感動が薄れてしまう。毎年当たり前っていうふうにはなかなかいかないもんだ。
 
姫の料理の腕がさらに上がったような気がする。ゴトー先生のおかげや。感謝感謝・・・。ワシもそろそろえしぇ蔵クッキングせんとな。
 
「夏休み」
 
夏休み 日差しと汗と蝉しぐれ
かえらぬおもひで ただ美しく
 
8月3日(月)晴れのち曇り
中国鍼灸院」の呉先生がたくさん詩をメールしてくれたのでまとめて紹介。
 
「氣功身美」
 
呉 炳宇
 
楚国美女多細腰、(楚国の美女細腰多くして、)
天下名士背常直。(天下の名士の背常に直ぐなり。)
深吸徐呼腰易細、(深く吸いて徐に呼せば腰細くなること易く、)
松肩頸長背正直。(肩松のごとく、頸長くせば、背正直なり。)
 
楚の国の多くの美女は腰が細く、
天下の名士は背骨が常に真っ直ぐしている。
深く息を吸ってゆっくり吐くと腰は簡単に細くなり、
肩の力を抜いて頸を真っ直ぐすると背骨は真っ直ぐなる。
 
 
「日食」
 
呉 炳宇
  
月入日中日似月、(月日の中に入りて、日月に似たり、)
日黒昼可観金星。(日黒くして昼金星を観る。)
有縁二十六年見、(縁有れば二十六年に見え、)
宝石指環上天行。(宝石の指輪上天を行く。)
 
月は日に入ると日が月のように見え、
日が真っ黒になると昼でも金星が観察できる。
縁があれば26年後また再び見え、
宝石の指輪が空の上に行く。
 
 
「山笠祭」
 
呉 炳宇
 
梅雨声稀東稲緑、(梅雨の声稀になりて東稲緑なり、)
蝉鳴漸稠西瓜甜。(蝉鳴漸く稠くして西瓜甘し。)
迎来博多山笠祭、(博多山笠祭を迎え、)
男児壮歌響地天。(男児の壮歌天地に響く。)
 
雨の音が少なくなると稲の緑が増し、
蝉の鳴き声が濃くなると西瓜が甘くなる。
待ち遠しい山笠祭が来て、
「おいさ!おいさ!」の掛け声が天まで届く。
 
 
さすがですな。いづれも甲乙つけ難し。そして以下は今日頂いた詩。
 
「Time」
 
呉 炳宇
 
生命皆有限、(生命皆限りあり、)
時間定存亡。(時間存亡を定める。)
善用分秒者、(分秒を善く用いる者、)
不息君自強。(君子自強してやまず。)
 
生命には皆限りがあり、
時間が存亡をきめる。
分秒を上手に使う者は、
自らを強くしてやむことがない。
 
最後の部分は「易経」の「天行健 君子以自強不息」からとられたそうな。
漢詩の世界を海に例えればワシは浜辺で遊んでいるだけだが、それでも面白いと思う。もうちょい沖まで行ってみたくなるね。
 
今日は帰りに久しぶりに「あい書林」さんに寄った。この店の品揃えだけはワシを和ませてくれる。本物が山ほどある。見ているだけで嬉しくなってくる。
 
「詩の海」
 
詩の海の 汀(みぎわ)で遊ぶ 四十路かな
 
8月2日(日)曇り一時晴れ
ル・シュクル」さんの商品撮影があったので姫を連れてうきはへ。ハム・ソーセージのお店、ブルーベリー園と寄ってから「ル・シュクル」さんへ。今日はお腹が膨れている状態だったので二人ともケーキは食べないつもりだったが、奥さんが新作を出して下さって、それを一口食べてあまりのうまさに全部ペロン。不思議なもんだ。一体どこに入っていくのか?
「ベジキッチン」のゴトー先生にお土産を届けてから帰宅。先生の感想が楽しみ。
 
誰かが言ってくれたほんの一言で大いに励まされたという経験は誰しもあると思う。ワシの場合は大学生の頃、就職が決まって喜んでいる時に親父に「お前はどこに行ってもちゃんとやれる」と言われたことや、ある有名な年配のデザイナーさんに「いい目をしてるねぇ」と言われたこと、あるお客さんに「あなたの強さは柳の強さだ」と言われたこと、呉先生に「えしぇ蔵は大作家になれるヨ」と言われたことなどが強く自分の中に残っており、その時その時でかなりの発奮材料になった。
今日久しぶりに親父と電話で話したが、親父が電話を切る時に「すまんのぉ。頼りにしとるぞ」と言ったその一言がワシの脳天から足の先まで電気を走らせた。あぁ悩み苦しんでばかりいられる身分じゃなかったんだ、果たすべき義務が山ほどあるんだと気付いた。長い悪夢から覚めたような気がした。
 
雪裡梅花只一枝 (せつりのばいか ただいっし)
 
梅は雪に耐えて花を咲かせる。苦難の向こうに真実があるのだ。よっしゃ。やったるで。
 
「憂いの雨雲」
 
われおもふ 老いゆく父の ひとことに
いまぞ消えゆく 憂いの雨雲
 
8月1日(土)曇り
昨日は飲み会で、久しぶりに博多駅で人と待ち合わせした。少し早過ぎたのでぼーっと人間観察。夕方だから人が多い。しかしあんなにたくさんの人が目の前を通ったのに知ってる人を一人も見なかった。博多も都会になったもんだ。
小説を書くようになってからいろんなものを見る目が変わってきた。無意識に観察している自分がいる。そして今自分が見たものを頭の中で文章にしている。いいのが出来たら忘れないうちに携帯から自分のパソコンにメールしたりする。作家っていつもこんな感じなのだろうか?そういえば創作ノートを持ち歩く作家は多いわな。
 
本はもっぱら古本屋で買う癖がついているから、今日博多駅の本屋に行って買おうと思った本の値段見てビックリして買うのをやめた。新刊本は高いよな。古本屋を知ってしまうともう新刊本は買えない。まぁどっちみち昔の作品ばっかり読むから古本屋で十分なんだが。
 
8月に書く短編の構想ができた。明日から書き始める。できたらある賞に応募する予定。夏から年末にかけて応募しまくり。少なくとも4つの賞に応募するつもりでいる。下手な鉄砲ってやつか。
 
「知らぬ人」
 
知らぬ人 いづれもなにか 背負うかな