料理を説明する際に、それがどんな材料でどういう風に作られるかは、ほとんどの料理において容易にできることでしょう。ところが雑煮というものだけはどんな料理かを説明することは極めて難しいと思います。なぜなら一定の形というものがないからです。この料理ほど日本中で食べられていながら、地域ごとに違った材料、違った味になるものもないからです。異なる地域の雑煮を並べた際にとても同じ料理とは思えないこともあります。だから日本人それぞれの慣れ親しんだ雑煮は千差万別だといえます。そうなるとある意味、異郷の雑煮はどんなものなのか興味がわいてきたりもするわけですが、このお店で食べさせてくれるのは長崎県の島原に昔から伝わる具雑煮です。名前のとおりいろんな具が盛りだくさんで、もちろん餅も入りますからそれだけで十分にお腹にたまります。独自のだしと国産の材料を使い、栄養のバランスも考慮された雑煮は誰しも納得のいく味だと思います。雑煮といえば正月に食べるものというイメージがありますが、えしぇ蔵は子どもの頃から正月以外にも雑煮が食べたいと思ってました。そんなこと考えるのはえしぇ蔵だけではないはず。そういう意味でもいつでも雑煮が食べられるこのお店は嬉しい存在です。雑煮のセットの通販もされていますので贈り物にもいいかもしれません。博多の雑煮もいいですが、たまには島原の具雑煮もいかがでしょうか?
(えしぇ蔵)
福岡市博多区博多駅前1-7-16
092-451-1621