このお店のラーメンを食べた瞬間に一番に感じたのは”情熱”でした。おいしさよりも先でした。こんなわかりやすいことがあるのかと思いました。作り手が精魂込めて作り上げたというのがその味からストレートに感じることができました。本当に驚きました。料理には必ず作り手の誠意、熱意、苦労、努力、思いやり、そういったものが作り手が意図しなくても表現されているものですが、ここまではっきりとわかったのは初めてでした。あぁこの味に至るまでにかなりの苦労をされたんだろうなとすぐにわかりました。そして恐ろしいまでの気合を感じました。実際に大将は独学で試行錯誤を繰り返して自分だけの味を作り上げたそうで、その賞賛すべき努力の成果は既に多くの人の指示を得ています。えしぇ蔵の個人的な好みで、それもえしぇ蔵が食べたことあるお店の中だけで評価するなら、ここは間違いなく他の二?三店とトップを争う存在です。絶対的に確立された個性と、深さと広がりを無限に感じる味は表現する的確な言葉が見つからないほどの素晴らしさがあります。おそらく大将はラーメン一杯を作ることを一つの芸術を生み出す感覚で取り組まれているのではないでしょうか?決して金のため、儲けのための仕事ではありません。スープも麺もいくつか種類がありますが、特筆すべきは竹炭を練り込んだ黒い麺です。これはもうラーメンの麺の域を超えています。これは是非お試しを。一度行けば必ずまた行きたくなるお店です。是非御用達にされてみてはいかがでしょうか?
(えしぇ蔵)
福岡市東区名島3-32-8
(電話非公開)