その昔、日本のエネルギー資源の主役は石炭でした。今ではかすかにその面影をとどめるのみですが、かつては福岡県内のあちこちに炭鉱がありまして、その周辺の町は栄えに栄えました。田川もそういった町の一つです。あの「炭坑節」発祥の地とまで言われてます。こういった炭鉱の町では肉体労働の人が多いためか、甘いお菓子を作って売るお店が成長しました。過酷な労働で疲れた体への糖分の補給として必要とされたのでしょうか?そうして生まれたお菓子は筑豊地区にはたくさんありますが、このお店の「黒ダイヤ」はその代表ともいうべきもので、絶対に外せないでしょう。手作りの黒砂糖を使い、昔ながらの製法を守って今も作られてます。その名の通り、石炭のような形で黒光りしてます。羊羹とくれば「甘すぎるのでは?」と心配する人もいますが、この「黒ダイヤ」はしつこい甘さではありませんのでえしぇ蔵もオススメです。まさに炭鉱の町ならではの商品ですね。こういう”昔を偲ばせる”お菓子というのはずっとずっと後世まで受け継いで残して欲しいなと思います。
(えしぇ蔵)
田川市伊田町14-17
0947-44-2843