ほっとする、心が落ち着く、気楽・・・そんな印象を与えるお店をよく”ゆるい”と表現しますが、そういうお店を成り立たせるにはただ単に雰囲気をゆっくり静かなものにすればいいというわけではありません。それだけだと”だらしない”という方向に向かいがちです。これが難しいところですね。気を使わないということとだらしないということはすれすれのところで表裏一体です。ではゆるいけどもだらしなくはないお店は何が違うのでしょう?それはえしぇ蔵思うに”ゆるさ”の後ろにそのお店を維持する者の”強い意志”がある、しっかりとした強さがあることだと思います。「トリコーヒー」のマスターにはそれを顕著に感じるわけです。オーナーにはその穏やかさの中に静かなる闘志を感じます。ゆるぎない熱意が見えます。ホームページをちょっと覗くだけでもそれはわかるかと思います。そのコンセプトとするところもわかりますので行く前に一度見ておくといいと思います。印象的な一文はこれです。「いつもの珈琲があれば、また戻ってくる場所さえあれば 毎日はなかなか楽しいものだと思う」実に素晴らしい言葉だと思います。非常に共感しました。ここのコーヒーは耶馬溪にある豆岳珈琲の豆を使っています。深い味わいはとても印象的ですのでリピーターになる人は多いと思います。軽食やデザートもあります。プリンは是非お試しを。静かで落ち着いた空間で深い味わいのコーヒーを飲む時間は、この慌ただしい時代においてはまさに一服の清涼剤です。時にはこのお店に行く時間があるような生活をしたいものです。
(えしぇ蔵)
福岡市早良区城西2-13-27
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