Le BRETON (ル ブルトン)

同じ素材が国がかわると違う食べ物になるのは非常に興味深いことだなと思います。小麦粉などがいい例ですね。欧米ではパンになり、インドではナンになり、中国ではたん麺になり、日本ではうどんになる・・・。同じことを蕎麦で考えてみることもできます。蕎麦というと日本独自のものという印象がありますが、なにも蕎麦が育つのは日本だけではありません。フランスでも育つわけですが、ブルターニュ地方では昔から蕎麦を使った食べものがあります。それがガレットです。ガレットとは簡単に言うと蕎麦を使ったクレープですが、もともと”ガレット”という言葉は「薄くて丸いもの」という意味なので特に蕎麦に絡んだ言葉ではありませんが、今では一般的にガレットといえば蕎麦が原料ということになっています。蕎麦と水と塩で作った生地を鉄板の上に薄く広げて焼いて、その上に野菜や魚、肉などを乗せて焼いて、最後に目玉焼きを上に乗せて作りますが、これがうまいんですな。果物やジャムなどで甘く仕上げてデザートにすることもできます。トッピングのバリエーションの多さも魅力の一つです。そんなガレットを本格的に食べさせてくれるのがこのお店です。店内の雰囲気までフランスの街角のカフェという感じで、ちょっとおしゃれな気分にさせてくれます。このお店のガレットには本当にはまります。食べた日の夜には夢にも出てきそうなおいしさです。ランチとしても、おやつとしても食べれるガレット。試さなきゃ損ですよ。

(えしぇ蔵)

福岡市中央区今泉2-1-65 メゾンドール今泉1F
092-716-9233

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