日本の街というのはいつも開発しっぱなしで、10年もたつと全く別の街のようになってしまうことがよくありまして、果たして日本の街の風景というのは外国人にはどういうふうに映るのだろうか?と不安になってしまいます。そのせいか、太宰府や箱崎など、福岡のあちこちに残る古い街並みを歩くのが大好きです。篠栗の旧街道沿いもその一つ。古き日本の光景を味わえます。「夢屋」さんがある通りですね。かつてはこの道を旅人は往来していたわけでして、様々な老舗が並んでいたことだろうと思います。まるでその名残を残すかのように、小さな和菓子屋さんが静かに営業されています。「夢屋」さんの紹介で知ったお店ですが、ここのみそ饅頭、黒糖饅頭、やぶれ饅頭は古き良き日本の甘さを残しており、まさに旧街道の面影そのものという感じがします。しつこい甘さではありませんので後口もすっきりです。丁寧な仕事をされていますので、食べる時はがつがつしないで、じっくりゆっくり味わって下さい。なんとも優しい気持ちになれますよ。
(えしぇ蔵)
糟屋郡篠栗町大字篠栗4774-7
092-947-0203