abeki

「カフェをやるのが夢でした。頑張ってなんとかオープンにこぎつけました。お客さんに喜んでもらえたらいいな」的なカフェと、「最近はいやし系のカフェがはやってるからいっちょやってみっか。コーヒー出してちょっとスイーツ出しとけばよかっちゃろーもん。なんぼ儲かるやろか?」的なカフェとの違いがわかりますか?コーヒーや料理の質がまず全然違いますね。それから内装のセンスにも現れています。そしてもう一つ。”自然さ”です。儲け第一主義のカフェは”わざとらしい”のです。どうですか?癒されるでしょ?落ち着くでしょ?コーヒーもう1杯飲んでってね、みたいな感じで押し付けがましいんです。いいカフェっていうのは絶対的に自然なんです。このお店のように古い店内の調度類や、コーヒーの味、チーズケーキのおいしさ、落ち着いた空間・・・全体が自然体なんです。お店側も客側も素の自分でいられる、本当に心が弛緩する場所なんです。一人でふらっと入ってきてコーヒー飲みながら通りを行く人や車を眺めてほっと一つため息。持って来た文庫本を数ページ読んでみる。ちょっと考えごとしてみる。そしてお金払って「また来ます」と帰る。そういうことが自然にできるカフェっていうのが理想ではないかと個人的には思います。このお店はその模範ですので参考までにふらっと行ってみて下さい。
 
(えしぇ蔵)
 
中央区薬院3-7-13
092-531-0005

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です